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[TGS 2019]ステアリングとキーボードを簡単に切り替えられるゲーマー向けデスクの小サイズ版「ARCdesk mini」が初披露
同社のブースにあったのは,ARCdeskよりも一回り小さいが,ほぼ同じ機能を備えた開発中のデスクで,その名は「ARCdesk mini」という。
その特徴を写真中心に紹介していこう。
特許取得済みの「アークシステム」を組み込んだゲーマー向けデスク
ARCdesk miniについて説明する前に,オリジナルのARCdeskについて説明しておく必要があるだろう。
2019年5月に発売となったARCdeskは,可動式の天板「アークパネル」と「キーボードスライダー」を備えるデスクである。キーボードスライダーは,キーボードやマウスを置いておき,普通のPC作業やキーボードを使うゲームをプレイするときに使う。一方のアークパネルは,ステアリングコントローラ(以下,ステアリング)やフライトシミュレータ用のジョイスティックや専用周辺機器を固定しておけるもう1つの天板だ。
スライダーの名前が付いているとおり,キーボードスライダーは,未使用時にはキーボードやマウスを載せたまま机の下側にスライドして収納できる。またアークパネルも,机の下側に回転して収納できるギミックを備えており,やはり未使用時には,ステアリングやジョイスティックを取り付けたままで,邪魔にならない位置に動かせるのだ。この切り替え機構は「アークシステム」という名前が付いており,特許も取得しているとのこと。
つまり,キーボードを使いたいときはキーボードスライダーを出しておき,レースゲームやフライトシミュレータをプレイするときは,キーボードスライダーを収納してアークパネルを展開することで,すぐにゲームをプレイできるというわけだ。ゲームをプレイするたびに,ステアリングやジョイスティック類を設置したりしまったりするのは面倒なものだが,それを簡単に行えるのがARCdeskなのである。
横幅1200mmの設置しやすいサイズに,ARCdesk並みの機能を実装
独創的な機能を有するゲーマー向けデスクのARCdeskだが,幅約1800mmという大きさは,個人が導入するときの障害にもなったようだ。大きなサイズとなったのは,アークパネルの中央にステアリングやジョイスティックを置き,その左右にも周辺機器を設置できるようにという発想によるものだったが,そこまでのサイズは必要ないという人もいるだろう。
そこで開発したのが,新しいARCdesk miniというわけだ。ARCdesk miniの横幅は約1200mmで,奥行きは約600mmと,やや小さめのビジネスデスク並みのサイズとなっている。なお,キーボードスライダー部分は幅が約830mm,奥行きは約300mmであった。
アークパネルとキーボードスライダーはもちろんのこと,スチール製の脚やステアリングやジョイスティックをアークパネルに構造といった基本的な要素は,ARCdeskからそのまま受け継いでいる。
Willowによると,ARCdesk miniは10月にクラウドファンディングを行う予定とのこと。販売時の価格は9万円程度を目指しているそうだ。ほかにはない機能を備えたデスクなので,自宅やネットカフェに導入してみたいという人は,クラウドファンディングが始まったらチェックしてみるといいだろう。
Willowのゲーマー向け製品ページ「Willow Gear」
4Gamerの東京ゲームショウ2019特設サイト
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