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VR向けの円盤型フットコントローラ「3dRudder」にPSVR対応版が登場。ゲームでの操作感を体験してみた
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印刷2019/01/08 14:00

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VR向けの円盤型フットコントローラ「3dRudder」にPSVR対応版が登場。ゲームでの操作感を体験してみた

CES Unveiledの会場入り口
画像集 No.002のサムネイル画像 / VR向けの円盤型フットコントローラ「3dRudder」にPSVR対応版が登場。ゲームでの操作感を体験してみた
 北米時間2019年1月8日に米国・ラスベガスで開幕する大規模展示会「CES 2019」のオープニングを飾るイベント「CES Unveiled」が,1月6日に行われた。
 CES Unveiledには,DellやLG Electronicsといった大手メーカーの出展もあるものの,基本的には中小企業やスタートアップ企業による展示が中心だ。実のところ,ゲームに直接関係する展示はあまりないのだが,変わった入力デバイスやVR機器がお披露目されたりすることもある。そんなCES Unveiledの常連であるフランス企業の3dRudderが,円盤型フットコントローラの新製品を披露していたので,簡単に紹介したい。


3dRudderのPSVR版が登場


3dRudderの初代モデル
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 3dRudderのPC用円盤型フットコントローラ「3dRudder」は,すでに国内でも販売されている入力デバイスで,4Gamerでも東京ゲームショウ2016CES 2018で取り上げたことがある。
 3dRudderは,底面が丸みを帯びた形をした円盤型の入力デバイスで,椅子に座ったユーザーがこれに足を乗せて,前後左右の動きたい方向に円盤を傾けたり,左右に軽く回したりすると,VR空間内での前後左右移動や,向きの変更を行えるものだ。ユーザーが実際に動き回る「ルームスケール」を実現するスペースはないが,スティックやタッチパッドによる移動よりも自然な動きに近い動作で入力を行えるというのが,3dRudderの特徴である。

 前置きが少々長くなったが,今回,3dRudderが出展していた新製品は,その名も「3dRudder Foot Motion Controller for PlayStation VR」(以下,3dRudder for PSVR)というもの。読んで字のごとく,PlayStation VR(以下,PSVR)対応版の円盤型フットコントローラで,PlayStation公式ライセンスを取得済みの製品だ。

3dRudder for PSVRの本体と製品ボックス。公式ライセンス製品なので,PSマークが描かれている
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 北米市場では2019年4月に出荷開始の予定で,3dRudderの直販サイトにおける価格は119ドル(約1万2900円)となっている。

3dRudder for PSVR本体(左)。PlayStation 4とはUSBケーブルで接続する。左写真で奥側に見える立て板は,つま先を当てる「Foot bars」というもので,3dRudderを左右に回転させる動作のときに,足がずれないように支えとなるものだ。右写真は底面で,滑り止めの模様がある
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 ちなみに,3dRudder for PSVRのハードウェアそのものは,すでに販売中のPC用とほぼ同じであるという。ただ,当然ながらソフトウェアはまったく別物だ。

足の置き方が分かるカット。Foot barsにつま先の内側が触れるように足を載せればいい
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 対応ゲームであれば,足の動きで移動が可能になるので,手に持ったゲームパッドやPlayStation Move(以下,PS Move)は,他の操作に集中できるのも3dRudder for PSVRの利点だ。ただ,残念ながらどんなPSVR向けゲームでも操作できるというわけではなく,ゲーム側が3dRudder for PSVRに対応しなくてはならないのがネックである。
 今のところ,対応ゲームはインディーズゲームを中心に7タイトルしかないのだが,今後の展開に期待したい。

実際に3dRudder for PSVRを使ってVRゲームを体験している来場者。両手にはPS Moveを1本ずつ握っている
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足での移動操作は意外なほど簡単に慣れる


デモプレイを始めた筆者。両手に持ったPS Moveでゲーム画面内に表示される主人公の両手を操作しつつ,3dRudder for PSVRで移動する
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 さて,百聞は一プレイにしかず。理屈は分かったので,さっそくプレイで体験してみよう。
 今回のデモに使われていたのは,ポーランドのデベロッパであるCarbon Studioが開発した「The Wizards Enhanced Edition」というゲームのPSVR版だ。主人公は魔術師で,両手に持ったPS Moveで,襲いかかってくるモンスターたちを,さまざまな魔法を放って倒していくというゲームだ。3dRudder for PSVRを前後左右に傾けると,その方向に移動し,左右に軽く回転させると左右に旋回するようになっていた。

 プレイを始めた直後は,足をどれくらい動かすと主人公がどう動くのか勝手が分からず,恐る恐るという感じで動いていたが,傾け具合がつかめてくると,俄然動きがスムーズになってくるのが面白い。2体の敵と戦う場面では,敵が棍棒を振りかぶったのを見てから,3dRudder for PSVRを後ろに傾けてバックステップで避けるといった操作を,無理なくこなせるようになり,なかなか気分がいい。
 ただ,左右旋回の操作が筆者の好みよりも遅かったのは,ちょっと気になった。どこかの設定で,入力に対する旋回速度を調整できればいいのだが,デモの場面ではそこまで気が回らなかったのだ。

棍棒で殴りかかってくる敵に,腕を伸ばして魔法を撃ち込んでいる筆者。最初は攻撃方法が分からなくて逃げ惑っていたが,魔法の撃ち方を理解する頃には,3dRudder for PSVRによる移動にはすっかり慣れていた
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 筆者のデモプレイは,3dRudder for PSVRの問題ではなく,PS Moveを使ったゲーム側の操作でまごついてしまい,使い方のよく分からない魔法に悪戦苦闘しているうちに攻撃を食らってゲームオーバーになってしまった。ただ,ゲームパッドのアナログスティックを使ったり,モーションコントローラのタッチパッドを移動に使う既存のVR機器よりは,自然な動きに近い操作でゲームをプレイできていたように思う。動かし方に慣れるのも実に早かった。
 足の動きで移動することを考慮すると,人間型のキャラクターを操作するRPGやFPS,TPSの操作に向いているのではないだろうか。

 対応ゲームが増えないことには,使い道のないデバイスではあるので,誰にでもお勧めとは言い難い。ただ,PSVRと組み合わせたときの可能性は感じられたので,ゲーム開発者への働きかけを強めて,対応ゲームをどんどん増やしてほしいものだ。

3dRudderの3dRudder for PSVR製品情報ページ


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