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Crucialブランド初のNVMe SSD「Crucial P1 SSD」が10月27日発売。エントリー市場向けに「手ごろな価格で大容量」を目指す
Crucial P1シリーズは,「手ごろな価格で大容量」を目標として設計されたSSDで,Micronは「ゲーマーにとっても最適な製品」とアピールしている。税別のメーカー想定売価は,容量500GBモデルが1万4000円前後(税込1万5120円前後),容量1TBモデルが2万8000円前後(税込3万240円前後)だ。
本稿では,10月25日に東京都内で行われた新製品発表会のレポートと合わせて,新製品の特徴を紹介しよう。
Crucial初のNVMe対応M.2 SSD
発表会で説明を担当したMicron CPGワールドワイド ストレージマーケティング担当マネージャのJonathan Weech(ジョナサン・ウィーチ)氏は,「最初の設計段階から,手頃な価格で高速,そして大容量であることを目的に設計された製品」であると話す。また,
Micronの3D QLC NANDフラッシュメモリ技術を活用して設計したCrucial P1は,現時点でこそ容量500GBおよび容量1TBの2製品しかラインナップされていないが,「発売後,すぐに」(Weech氏),容量2TBモデルも追加の予定であるとのことだ。
大容量に加えて,逐次読み出し速度が2000MB/s,逐次書き込み速度は1700MB/sに達し,ランダム読み出しは170K IOP,ランダム書き込みでは240K IOPという性能を実現(※いずれも1TBモデルの場合)。UL BenchmarkのPC総合ベンチマークアプリ「PCMark 8」によるベンチマークテストでは,最大565MB/sのスループットを達成しているという。
Weech氏は,「市場にはもっと速いモデルがあるという声があり,それは事実だが,一般消費者が使うWindowsのアプリやゲームなどで最も使われるQueue Depth(QD)の範囲は1〜4で,(Crucial P1は)この状況下における性能が高い」とアピールしていた。
また,Crucial P1シリーズは,ゲーマー向けにも優れた性能を発揮するそうで,本製品を試用したプロゲームチームFnaticの所属選手からも,高評価を受けているという。Weech氏は,Crucial P1が「eスポーツのプロ選手から趣味としてプレイするゲーマーまで,幅広く活用できる」製品だと胸を張っていた。
そのほかに,独自のSLCキャッシュ技術「Hybrid Dynamic Write Acceleration」によって,安定した性能を発揮できるほか,平均故障間隔(MTTF)は180万時間,総書き込みバイト数(TBW)は200TBという高い耐久性も特徴であるそうだ。
ユーザーサポート面の改善もポイントだ。たとえは,「信頼がCrucialブランドにとっては重要」とWeech氏は強調しており,保証期間は5年間と長めに取っているという。
また,PCへの取り付け方法を説明するスマートフォンアプリを提供するのに加えて,ドライブの健全性モニタリングやセキュアなデータ削除,状態チェックやファームウェアアップデートといった機能を提供するソフトウェア「Crucial Storage Executive」の日本語版も用意しているそうだ。さらに,サポート資料といった関連資料もすべて日本語化するなど,日本市場向けに手厚いサポートも提供するとのこと。
●Crucial P1シリーズの主なスペック
CT500P1SSD8 | CT1000P1SSD8 | |
---|---|---|
容量 | 512GB | 1TB |
フォーム |
M.2(2280) | |
接続インタフェース | NVMe / PCIe x4 | |
SSDコントローラ | 未公開 | |
キャッシュメモリ容量 | 未公開 | |
フラッシュメモリ | Micron製(詳細未公開) | |
逐次読み出し | 最大1900MB/s | 最大2000MB/s |
逐次書き込み | 最大950MB/s | 最大1700MB/s |
ランダム4KB |
90000 IOPS | 170000 IOPS |
ランダム4KB |
220000 IOPS | 240000 IOPS |
TBW | 100TB | 200TB |
MTBF | 150万時間 | |
公称電力 | 未公開 | |
公称本体サイズ | 未公開 | |
保証期間 | 5年間 | |
メーカー想定売価 | 1万4000円 |
2万8000円 |
MicronのCrucial SSD製品情報ページ
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