ニュース
Amazonのストリーミング端末「Fire TV」向けアプリに,オンライン麻雀「Maru-Jan」やオンラインクレーンゲーム「トレバ」など4種が加わる
具体的な配信予定アプリは以下のとおりだ。
- Maru-Jan:シグナルトークのオンライン対戦型麻雀アプリ
- トレバ:サイバーステップのオンラインクレーンゲームアプリ
- FODプレミアム:フジテレビの有料動画配信サービス用アプリ
- cookpadTV:CookpadTVが展開する,料理のレシピを軸にしたサービス向けアプリ
本稿では,6月28日に都内で行われた新コンテンツ発表会の内容をもとに,
Fire TVとは何か?
テレビやディスプレイに接続すると,小型のリモコンや音声を使って,Amazon独自の,あるいはNetflix,
もっとも,Fire TVのOSである「Fire OS」はAndroidをべースとしてAmazonが独自のカスタマイズを加えたものなので,Android用アプリをFireTV用に移植したアプリというものも利用可能だ。Mozilla製Webブラウザ「Firefox for Fire TV」あたりは人気アプリで,また,スクウェア・エニックスはAndroid版「FINAL FANTASY III」「ファイナルファンタジーIV」などを,Fire TV向けにも提供している(関連記事)。Fire TVでゲームを本格的にプレイしたい人のため,AmazonはXbox One Controller風のゲームパッド「Amazon Fire TV ゲームコントローラー」も早い段階から用意していたりもする(※本稿執筆時点では在庫切れ)。
Amazonがリーチできていない客層を狙う新アプリ
今回発表になった4つのアプリは,ゲームが2本,ストリーミングビデオ配信系が2本。つまり,既存のFire TV向けサービスを超えて何か新しい体験をもたらすというわけではない。ではなぜこのタイミングでAmazonは,アプリを提供するパートナーを招いてまで発表会を行ったのか。その理由についてAmazon.comの日本法人であるアマゾンジャパンは,今回の4アプリが,「Amazonとして獲得を狙う,新しい客層」をターゲットにしているものだからだと述べていた。
たとえばMaru-Janは50代以上のシニア層に強く,cookpadTVは主婦層に強いといった具合。Amazonとして掴めているとは決して言えなかった層の開拓につながるため,「いままでのFire TV向けアプリとはまた違ったアプリ」だということをアピールするため,イベントを実施したということのようである。
それを踏まえて,4アプリを簡単に紹介しておきたい。
まずMaru-Janは,シグナルトークが展開する有料オンライン麻雀サービスのFire TV版である。サービス開始からすでに14年が経過しているそうで,会員数100万人,プレイヤーは1日あたり8000人以上に上るという。今回発表となったFire TV版では,リモコンでの操作に最適化しているのが特徴とのことだ。
オンラインクレーンゲームのトレバも,すでにiOSやAndroidアプリで提供中のゲームである。画面に表示される実際のクレーンゲームを遠隔操作することで,リアルな景品の獲得を狙えるというのがウリ。現時点で1000種類を超える景品が用意されているそうだ。
FODプレミアムは,フジテレビ系列のビデオオンデマンドサービス「フジテレビオンデマンド」(略称:FOD)を視聴するためのアプリである。月額料金は888円で,3万本の動画を視聴できるという。
cookpadTVは,料理レシピ検索サービス「クックパッド」をベースにしたアプリで,とくに調理法を短時間の映像で紹介するレシピ動画の提供に注力しているとのことだった。
今回の発表でゲーム関連アプリは2タイトルしか出てこなかったが,Fire TV向けのゲームアプリ自体は,1000タイトル以上が配信中だ。デバイス自体も安価なので,興味のある人は試してみるといいだろう。
Amazon.co.jpのFire TV 4K・HDRモデル販売ページ(Amazonアソシエイトリンク)
Amazon.co.jpの当該プレスリリース
(C)2012 CyberStep, Inc. All Rights Reserved.