［COMPUTEX］GIGABYTE，GTX 760搭載の超小型ゲームPCベアボーン「BRIX Gaming」を発表。発売は7月を予定

　COMPUTEX TAIPEI 2014におけるメイン会場の1つであるTWTC。GIGA-BYTE TECHNOLOGY（以下，GIGABYTE）は，その近くにある超高層ビル「Taipei 101」内にプライベートブースを開設し，同社の超小型デスクトップPC「BRIX」シリーズの新製品として，「BRIX Gaming」の“NVIDIAモデル”を発表した。
　価格は未定で，世界市場における発売時期は7月中くらいを予定しているとのことだった。

BRIX GamingのNVIDIAモデル。NVIDIAのコーポレートカラーをまとい，天板にはスーパーカーのイラストが描かれている

NVIDIAモデルのスペック

　そもそもBRIX Gamingは，2014年1月に，AMDのノートPC向けGPU「Radeon R9 M275X」とRichland世代のモバイル向けAPU「A8-5557M」を搭載する製品が発表されている（関連記事）。海外ではすでに販売されているようだ。
　一方，今回登場したNVIDIAモデルは，本体サイズが115.4（W）×59.6（D）×128（H）mmという超コンパクトなボディに，ミドルクラスのデスクトップPC向けGPU「GeForce GTX 760」を搭載するというのだから驚かされる。
　内部構造は明らかにされなかったが，この筐体に収めるべく，GIGABYTEではGTX 760の動作クロックをリファレンスよりも下げ，さらに，CPU用とは別のクーラーを搭載することで，発熱に対処したそうだ。「これにより，システム全体の消費電力を，ACアダプターで賄える180Wに収めることができた」（GIGABYTE）とのことである。グラフィックスメモリ容量は3GBもしくは6GBと，リファレンスよりも多くなる見込みになっている。
　なお，搭載可能なCPUは，ノートPC向けの「Core i7-4710HQ」ないし「Core i5-4200H」になるそうだ。

　内蔵可能なストレージは，7.0mm厚または9.5mm厚の2.5インチタイプを1台分となっている。メインメモリ用のスロットは，DDR3L対応のSO-DIMMスロットが2基用意されるとのことだ。
　I/Oインタフェースとしては，1000BASE-T LANとIEEE 802.11a/g/n/ac準拠の無線LAN，Bluetooth 4.0，前後合わせて4基のUSB 3.0ポートを備える。ビデオ出力はmini DisplayPort×1，HDMI Mini Type C（1.4）×2で，3画面同時出力による3画面でのゲームプレイも可能だという。

ボディサイズはコンパクトだが，インタフェース類はそこそこ充実。背面には映像出力として，HDMI Mini Type C×2とmini DisplayPort×1が配置されている

　ちなみに会場では，PC版「Battlefield 4」を解像度1920×1080ドットで実行して，「さくさく動くよ」とアピールするデモが披露されていたのだが，筐体内の熱は相当なもののようだ。正直，筆者には熱すぎて，ゲームが動いているデモ機を触ることができなかった。
　Radeon R9 M275Xを搭載する製品も，「発熱がすごい」という評価がネットにあがっていたりもした。その点はNVIDIAモデルでも変わらないようであり，かなりチャレンジングな製品となりそうだ。

展示ブースではBattlefield 4を実際に動かすデモが行われたが……筐体にこもる熱がすごくて触れないほどだった

こちらは超小型のネットワークストレージ（NAS）であるBRIX Nas」。7.0mm厚，もしくは9.5mm厚の2.5インチストレージデバイスを最大4台搭載可能だ。対応CPUは「Core i5-4250U」のみ。製品名にもあるとおり，GIGABYTEとしてはNAS用途を想定しているが，小型のサーバーPCとしても使えそうだ。発売時期，価格はともに未定

GIGABYTE 日本語公式Webサイト

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