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[CES 2014]ボタンやアナログスティックの配置そのものをカスタマイズできる左手用キーパッド「Sinister」が登場
そんなShowStopperの会場で,ゲームに関係しそうな展示物を探していた筆者の目に止まったのが,Tivitas Interactive(以下,Tivitas)なるカナダの企業が開発している左手用キーパッド,「Sinister haptic PC gamepad」(以下,Sinister)だ。まだ製品化の目処は立っていないとのことだが,本稿ではこの興味深いキーパッドについてレポートしたい。
割り当てキーはもちろん,ボタンそのものの配置も変更可能
こちらがRazer Orbweaver。Sinisterはこれとよく似た形状をしている |
各パーツを本体から取り外し,任意の位置にはめ込める |
しかし,Tivitasが開発しているSinisterのカスタマイズ要素は,「キーごとに任意の機能を割り当てられる」だけでなく,各ボタンやアナログスティック,D-Padといったパーツは「Flux Elements」(flux:絶え間ない変化)と呼ばれ,任意の場所に配置して使えるようになっているのだ。
Orbweaverの場合,8方向入力のサムパッド「8-Way Directional Thumb Pad」は左手親指でしか操作できない位置にあるが,Sinisterなら,スティックを左手の中指で操作できる位置に配置するなんてことも可能なのである。
今までにないさまざまな機能を盛り込んだTivitasのSinisterだが,冒頭でも述べたように,まだ製品化が確定しているわけではなく,いつ頃いくらで発売するのかと聞ける段階には至っていない。ShowStoppersに出展したのも,どちらかといえば出資者を募るためのアピールを行うためだろう。結果的に,製品化にこぎ着けることができずに終わってしまう可能性もありうる。
とはいえ,左手用キーパッドの世界――そんなものがあるのかという声が聞こえた気もするが――に新風を吹き込むかもしれないSinister。ぜひとも製品化にこぎ着けてほしいものだ。
Tivitas InteractiveのTwitter
Tivitas Interactive公式サイト(英語)
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