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[COMPUTEX]1台3役の合体PCやTegra 4タブレット,129ドル7インチタブレットなどが披露されたASUSプレスカンファレンスレポート
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印刷2013/06/04 16:26

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[COMPUTEX]1台3役の合体PCやTegra 4タブレット,129ドル7インチタブレットなどが披露されたASUSプレスカンファレンスレポート

Jonney Shih氏(Chairman,ASUSTeK Computer)
画像集#002のサムネイル/[COMPUTEX]1台3役の合体PCやTegra 4タブレット,129ドル7インチタブレットなどが披露されたASUSプレスカンファレンスレポート
 速報記事でもお伝えしたとおり,2013年6月3日にASUSTeK Computer(以下,ASUS)は,台北市内のホテルでプレスカンファレンスを開催し,同社CEOであるジョニー・シー(Jonney Shih)氏のワンマンショーという,恒例の形で新製品多数を発表した。

 COMPUTEX TAIPEI 2013におけるASUSのキーワードは「WE TRANSFORM」(我々は変身させる)。キーボードドックに合体させるとクラムシェル型ノートになるタブレット端末
Eee Pad Transformer」を始祖とするシリーズのコンセプトを,今年も継続するのはもちろんのこと,ユーザーの生活を一変させる製品,ユーザーの期待を上回る製品を出していくのだという意気込みが,このキーワードに込められている。

COMPUTEX TAIPEI 2013におけるASUSのキーワードは「WE TRANSFORM」。意訳するなら「期待以上の製品で,あなたの生活を変えていきます」といったところ
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[COMPUTEX]Atom搭載タブレットにして,Core i7搭載ノートPC,そしてデスクトップPC。ASUS「Transformer Book Trio」速報


 かなりの目立ちたがり屋と思われるシー氏。ステージでは,張り裂けんばかりの大きな声でシャウトする場面が多々見られた。プレゼンテーションでは,ステージ上に登場した役者の衣服に,プロジェクションマッピングを駆使して図柄を投射し,一瞬にして衣服を変化(≒トランスフォーム)させるといった演出が盛り込まれるなど,派手なパフォーマンスが繰り広げられたほど。しかも,演出が終わるたびにシー氏が颯爽と登場するので,ステージのノリは,さながらラスベガスのマジックショー……というのは褒めすぎか。
 そんな氏のプレゼンテーションで発表された新製品を見ていこう。


2つのCPUと2つのOSで1台3役

Transformer Book Trio


 新製品の中でも,来場者から最も大きな反響を集めたのが,「Transformer Book Trio」だ。

Transformer Book Trio
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AndroidのイメージキャラクターとWindows 8のロゴが仲良く(?)並んだ画像が壁紙になっている
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 Transformer Book Trioとは,Clover Trail+搭載のAndroidタブレットとCore i7搭載のWindows 8ノートPCがひとつになったデバイスである。まず11.6インチサイズの液晶パネル部分は,単独でAndroid 4.2(Jelly Bean)タブレット端末として動作する。これに,Haswell世代のCore i7を搭載する「キーボードドック」を接続すると,タッチパネルディスプレイ付きのWindows 8ノートPCに早変わりする。そのうえ,キーボードドックは単独でPCとして動作するので,これに液晶ディスプレイをつなげればデスクトップPCにもなるというわけだ。

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合体時はごく普通のUltrabookにしか見えない
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製品のイメージ写真より。液晶パネル部分は,キーボードドックから外すとAndroid 4.2タブレットに早変わり

 液晶パネル兼用のタブレット部と,PC部であるキーボードドックは独立したハードウェアなので,合体していない状態では個別に使える。シー氏のプレゼンテーションでも,「たとえば,子供に『タブレットのゲームで遊びたい』とせがまれたら,タブレット部だけを子供に与える。あなたは(キーボードドックを持って)ディスプレイの前に移動すれば,PCとして使い続けられる」という,活用事例が提案されていた。

 1台で多数の役をこなせるような製品は,往々にしてそれぞれの仕様や機能が中途半端になりがちだ。しかしTransformer Book Trioでは,PC側とAndroid側のどちらも,ハイスペックとなっている点も特徴だ。
 まずWindows 8搭載PCとしてみると,CPUには第4世代CoreプロセッサのUltrabook向けモデル「Core i7-4500U」を搭載。ストレージには容量750GB〜1TBのHDDを採用している。一方のタブレット端末側は,最大動作クロック2.0GHzの「Atom Z2560」を内蔵し,容量64GBの内蔵ストレージも備えている。ディスプレイサイズは11.6インチだが,解像度1920×1080ドットの高解像度な液晶パネルを採用する,といった具合だ。

 気になる価格だが,現時点では未定とのこと。このスペックやギミックを考えると,かなり高額になりそうな気もするが,はたしてどうなるだろうか。


合体タブレットは2560×1600ドット液晶とTegra 4を搭載

Transformer Pad Infinity


 キーボードドックと合体してノートPC風に使える,1台2役のAndroidタブレットTransformer Padシリーズ。その最新モデルとなるのが,「Transformer Pad Infinity」である。
 ディスプレイを単独のAndroidタブレット端末として使えるほか,バッテリー内蔵のキーボードドックに取り付ければクラムシェル型端末としても利用できるようになっている。

Transformer Pad Infinity
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 Tranformer Pad Infinityで特筆すべき点は,10.1インチサイズで解像度2560×1600ドットという,超高解像度の液晶パネルを採用していることだ。System-on-a-Chip(SoC)には,NVIDIAの最新SoC「Tegra 4」を搭載し,最大動作クロックは1.9GHzとされている。ASUSの担当者に言わせると「この高解像度パネルに表示する画面を高速に処理できるのは,Tegra 4に統合された72コアのGeForce GPUがあってこそ」とのこと。Tegraシリーズに最適化されたゲームは,この解像度でも問題なく快適にプレイできるという。

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液晶パネル解像度は驚きの2560×1600ドット!
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Tegra 4搭載機ということで,ゲームにおける性能の高さもアピールしていた

バッテリー内蔵のキーボードドックは,フルサイズのUSB 3.0ポートも装備する
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 液晶パネルとSoC以外の特徴は,従来モデルから引き続き継承している。バッテリーを内蔵したキーボードドックは,キーボード部の横幅が約254mm。ドック側面にはUSB 3.0ポートやSDXC対応のmicroSDカードスロットを用意し,ストレージの拡張も容易となっている(内蔵ストレージ容量は未公表)。従来機種同様,Tranformer Pad Infinityもおそらく日本市場に投入されるだろう。発売が楽しみだ。


Fonepadの上位モデルはポストGALAXY Noteを狙う?

Fonepad Note FHD6


 日本でも4月から販売されている,音声通話に対応した7インチAndroidタブレット「Fonepad ME371MG」。その上位機種と呼べる製品が,今回発表された6インチAndroidタブレット「Fonepad Note FHD6」(以下,Fonepad Note)である。

 製品名に「Note」とあることから想像できるように,Fonepad Noteの大きな特徴は,スタイラスペンが付属してペン入力が可能になったことだ。製品名からしても,Samsung Electronicsの大型スマートフォン「GALAXY Note」シリーズを,強く意識した製品のようだ。

ペン入力に対応するFonepad Note FHD6。シー氏曰く「非常に自信のある製品だ」とのこと
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 Fonepad Note FHD6はSoCとして,Atom Z2560/1.6GHzを搭載。液晶パネルの解像度は1920×1080ドットとなっている。Fonepad ME371MGは,どちらかと言えばスペックよりも低価格を志向した製品だったのに比べると,Fonepad Note FHDはスペックの高さを重視した製品という印象を受ける。
 ちなみに搭載する液晶パネルは,「Super IPS+」と称する液晶パネルを採用したとのこと。各画素が極めて高開口率で,一般的な液晶テレビに匹敵する450cd/m2もの高輝度性能を誇っているそうだ。

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画面側に取り付けられたスピーカーも特徴とされる
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6インチサイズで1920×1080ドットの「Super IPS+」液晶パネルを搭載。CPUはIntelのAtom Z2560である


7インチ&4コアSoC搭載で129ドルの低価格タブレット

MeMO Pad HD7


 コストパフォーマンスを重視した新興市場向けAndroidタブレットの新製品が,「MeMO Pad HD7」だ。価格はストレージ容量8GBモデルが129ドル,16GBモデルでも149ドルとされている。

MeMO Pad HD7
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 7インチ液晶パネルを搭載するAndroidタブレットといえば,ASUS製の「Nexus 7」が代名詞的存在だ。そのNexus 7よりも,容量16GBモデルなら50ドルも安いということで,来場者から大きな関心を集めていた。

主な仕様とカラーバリエーションを示したスライド。本体色は黒,白,ピンク,緑が4色展開される
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 液晶パネルには,7インチサイズで解像度1280×800ドットのIPS液晶パネルを採用。SoCはMediaTek製で,ARMアーキテクチャのCPUコア「Cortex-A7」を4基統合しているという。500万画素アウトカメラに120万画素インカメラも搭載する。なおバッテリー駆動時間は,「720pのビデオを連続10時間再生可能なほど長い」とのこと。それだけのバッテリーを積んで重量も約302gに抑えている。価格を考えれば充実したスペックを備えたタブレットと言えるだろう。
 2013年7月から世界各地で順次発売予定である。

MeMO Pad FHD10。カラーバリエーションは青とピンク,白の3色を用意する
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 なお発表会では言及されなかったが,ASUSは10インチIPS液晶パネルを採用した姉妹機の「MeMO Pad FHD10」も発表している。
 液晶パネルの解像度は1920×1200ドットで,SoCはIntelのAtom Z2560/1.6GHzを搭載。ストレージ容量別に,16GBモデルと32GBモデルが用意されるという。バッテリー駆動時間はMeMO Pad HD7と同等で,重量は約580gとのことだ。


超小型メディアPC「Vivo PC」と

タッチパッド付きマウス「Vivo Mouse」


 リビングルームで使う超小型PCとして登場したのが,新製品の「Vivo PC」である。

Vivo PCと付属のワイヤレスマウス。本体正面下部には小型スピーカーが内蔵されている
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本体背面のI/Oパネル部。映像出力はHDMIとD-Sub 15ピンを用意。背面にSDカードスロットを用意するのは,使いにくいように思える
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 こうした超小型PCは,メインメモリ容量やストレージ容量に難のある製品が多いもの。しかしVivo PCでは,一般的なSO-DIMMによるメモリ増設に対応。内蔵HDDも,一般的な3.5インチHDDを使用しており,ユーザーによる交換が可能になっているという珍しい特徴を備える。そのほかに,高速無線LAN規格「IEEE 802.11ac」にも対応しているとのことだ。

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Vivo PCの上蓋を開けると,3.5インチHDDが顔を出す。ユーザーによる交換は簡単だ

Vivo Mouse
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 Vivo PCとともに披露されたのが,ひょうたんのような形をしたワイヤレスマウスの「Vivo Mouse」だ。Vivo PCに付属するほか,単体での販売も予定されている。
 その特徴は,マウスの上部にタッチパッドが付いていること。机に置いて使うときには普通の2ボタンマウスだが,持ち上げると上面の円形タッチパッドで操作できるようになる。タッチパッドはWindows 8のマルチタッチに対応しており,複数の指で入力する回転操作やスクロール操作と言った,ジェスチャ入力にも対応しているとのことだ。

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手に持って操作すると上部の円形部分がマルチタッチ対応タッチパッドになる(左)。右はVivo Mouseの底面側。電源ボタンはこちらにあった

 見てのとおり,ASUSが3日に発表した製品は,いずれもノートPCやタブレットといったモバイル機器中心で,ゲームに関わる製品は,せいぜいTransformer Pad Infinityくらいだ。しかし,4日にはゲーマー向けブランド「R.O.G.」(Republic of Gamers)の製品発表会が予定されているので,ASUSのゲーマー向け製品に期待する人は,そちらの記事もぜひ参照してほしい。

ASUSTeK Computer 公式サイト(英語)

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