PS4本体(中央)とDUALSHOCK 4(右),PlayStation Camera(左)
![画像集#002のサムネイル/[E3 2013]PlayStation 4にさっそく触ってみた。「DUALSHOCK 4」は持ちやすさとアナログスティック&トリガーの操作性が向上](/games/990/G999024/20130612012/TN/002.jpg) |
北米時間2013年6月11日,ついにE3 2013が開幕した。今年の目玉が次世代の据え置き型ゲーム機である「
PlayStation 4」(以下,PS4)と「
Xbox One」であることは,あらためて語るまでもないだろう。
当然のことながら,取材に来ているメディアからの注目度は非常に高く,両ゲーム機をいち早く触ろうとする人で,会場となるLos Angeles Convention Centerの入口には,オープン前から長蛇の列ができていたほどだ。筆者もその列を形成した1人である。
というわけで,実際にPS4を触ってきた。さっそく,初体験レポートといこう。なお,
PS4のハードウェアスペックは別途紹介しているので,興味のある人はそちらを参照してもらえればと思う。
「Knack」でDUALSHOCK 4初体験
ファーストインプレッションは好印象
さて,PS4,そして「
DUALSHOCK 4」の初体験となる今回だが,触ってみたのは,「クラッシュ・バンディクー」や「ラチェット&クランク」で知られる
Mark Cerny(マーク・サーニ―)氏の手がける「
Knack」だ。2月のPS4発表時に大きく取り上げられたファーストパーティタイトルなら,新機能や新操作をふんだんに使っているに違いない。PS4初体験の感想を伝えるには,Knackしかないのである!
DUALSHOCK 4の実機。ちょっと手ブレているのはご容赦を
![画像集#005のサムネイル/[E3 2013]PlayStation 4にさっそく触ってみた。「DUALSHOCK 4」は持ちやすさとアナログスティック&トリガーの操作性が向上](/games/990/G999024/20130612012/TN/005.jpg) |
Knackのインストラクションカード。びっくりするほどシンプルな操作体系だった
![画像集#004のサムネイル/[E3 2013]PlayStation 4にさっそく触ってみた。「DUALSHOCK 4」は持ちやすさとアナログスティック&トリガーの操作性が向上](/games/990/G999024/20130612012/TN/004.jpg) |
……と意気込んでプレイを開始したのだが,この予想は見事に外れてしまった。実際のところKnackは,
左右のアナログスティックと[○/×/□/△]ボタンを使った簡単操作でサクサク進めるアクションといった感じになっており,ほかのボタンは使うシーンすらなかったのだ。いわんやタッチパッドをや,といった感じなのだが,ただ,操作に使うわけでもないボタンも片っ端から押しまくってみたところ,いろいろと見えてきたものがある。
まず,DUALSHOCK 4の感想をざっくり述べてしまうと,
DUALSHOCK 3より持ちやすく,操作も行いやすい。重量は公称約210g(※予定)で,同192gの「DUALSHOCK 3」からスペック上は若干重くなっているのだが,本体中央奥側に置かれたタッチパッド部が重量バランスを崩していたりすることもなく,「重くなった」実感はない。重量面の不満はないと言い切ってしまっていいだろう。
また,DUALSHOCK 3と比べると左右のグリップ部が細長くなった印象で,ここは,純粋に握りやすくなった。
入力系も,配置こそほとんど変わっていないものの,使ってみると明確な違いがある。左右アナログスティックは,頭頂部がやたら丸みを帯びていたDUALSHOCK 3から,DUALSHOCK 4ではもう少し平板な印象になっており,おかげで,親指を使った細かな操作がしやすくなった。アナログスティックの押し込み操作となる[L3/R3]ボタンも入力しやすい。
また,[L2/R2]トリガーの感触もずいぶん変わっている。DUALSHOCK 3の[L2/R2]トリガーは,若干ふにゃふにゃした感触で,[L1/R2]との押し分けがしにくく,最悪の場合は“誤爆”してしまうこともあったりと,あまり信用できない仕様だったが,DUALSHOCK 4のトリガーにはほどよい反発が設けられ,ずいぶんと信頼性が改善されている。Knackの試遊で使うことがなかったが,FPSなどをプレイしたときの操作感は向上しているのではなかだろうか。
全体的には,
外観から受ける印象以上に「ブラッシュアップ版DUALSHOCK 3」という感じで,好ましい。タッチパッドや,新機能の[Share]ボタンが,どういうゲーム体験(あるいは,なんらかのマイナス要素)をもたらすのかはまだ分からないが,ゲームパッドとしての基本性能はDUALSHOCK 3比で確実に向上している。この点は歓迎できそうだ。
最後に,Knackのプレイフィールもお伝えしておこう。基本操作は先に述べたようにシンプルで,左スティックで移動,右スティックで回避,[□]ボタンで攻撃,[×]ボタンでジャンプ,[○]ボタンでゲージを消費する必殺技,[△]で変形だ。
今回体験できたのは,さまざまなステージが少しずつ収録されている,E3 2013用のプレイアブルデモだったが,どれも敵を倒しながら一本道のマップを進んでいく,オーソドックスなアクションゲームらしい展開になっていた。
ただ,主人公のKnackは小人サイズのロボット(?)なのだが,遺物を身につけて巨大化&パワーアップできるという能力を持っており,ときには人間サイズになったり,はるかに大きな巨人サイズになったりもする。そのため,人間サイズで白兵戦を行ったり,一時的に遺物を切り離し,小人サイズでギミックを解いたり,巨人サイズで暴れまわって家や戦車を粉砕したりと,ステージのバリエーションは豊かだった。クラッシュ・バンディクーシリーズのような,爽快なアクションに仕上がることを期待したい。