ニュース
VAIOが本気を出したWindowsスマートフォン「VAIO Phone Biz」,2016年4月発売。スペック重視でContinuumにも対応
基本的に法人向けの製品だが,個人での購入も可能で,直販サイト「VAIOストア」での価格は5万円台(税別)となっている。なお,本体はSIMロックフリー仕様。製品にSIMカードや通信プランは含まないため,エンドユーザーは自分でSIMを調達する必要がある。
たとえばデザインだが,ボディは,最近のスマートフォンで流行りとなったアルミニウム合金の削り出しによって作られており,手に持った質感も良好である。
スペックも,国内で販売されるWindows 10 Mobile端末としては,充実したものだ。一例を挙げると,液晶パネルは5.5インチサイズで解像度1080×1920ドットと,720×1280ドット程度が多い既存のWindows 10 Mobile端末よりも高解像度である。
SoC(System-on-a-Chip)にはQualcomm製の「Snapdragon 617」を採用し,メインメモリ容量は3GB,内蔵ストレージ容量は16GBだ。先日出荷が始まったContinuum対応のWindows Phone端末「NuAns Neo」と比べると,SoCと内蔵ストレージ容量が同じで,画面解像度は高く,メインメモリ容量も1GB分多い点がポイントといえよう。
対応するLTEの周波数帯は,Band 1,3,8,19,21となっており,MVNO事業者のなかで採用例の多いNTTドコモのバンド(1,3,19,21)を広くサポートする。複数のバンドを束ねて高速なデータ通信を実現する「キャリアアグリゲーション」機能にも対応する予定とのことだ。
なお,VAIO自体は,ワイヤレスディスプレイアダプタを商品化していないのだが,Actiontec Electronics製の「ScreenBeam Mini 2」というHDMI対応製品を,
なお,外付けディスプレイ側に表示できるのは,PC用のWindows 10でも動作する「Universal Windows Platformアプリ」(以下,UWPアプリ)のみという制約もあるので,たとえばUWPアプリではないゲームを大画面で楽しむといったことはできない。UWPアプリの少ない現状では,プレインストールされているOfficeアプリやWebブラウザを,外付けディスプレイで利用する機能と割り切ったほうがよさそうだ。
Windows 10 Mobile対応のゲームが少ない現状では,VAIO Phone Bizは,ゲーマーが積極的に選択すべき製品とはいえない。しかし,国内で販売されるWindows Phone端末としては,今のところ最も高いスペックを備える製品なので,
●VAIO Phone Biz VPB0511Sの主なスペック
- メーカー:VAIO
- OS:Windows 10 Mobile
- ディスプレイパネル:5.5インチ液晶,解像度1080×1920ドット
- プロセッサ:Snapdragon 617(8 CPUコア 最大CPU動作クロック1.5GHz,Adreno 405 GPUコア)
- メインメモリ容量:3GB
- ストレージ:内蔵(容量16GB)+microSDXC(最大64GB)
- アウトカメラ:有効画素数約1300万画素
- インカメラ:有効画素数約500万画素
- バッテリー容量:2800mAh
- 待受時間:未公表
- 連続通話:未公表
- LTE通信周波数帯:Band 1,3,8,19,21(受信時最大速度225Mbps)
- 無線LAN対応:IEEE 802.11ac
- Bluetooth対応:4.0
- USB:USB 2.0 Micro-B
- 本体サイズ:77(W)×156.1(D)×8.3(H)mm
- 本体重量:約167g
- 本体カラー:シルバー
- 主な対応サービス&機能:Continuum,Wi-Fiテザリング
VAIO 公式Webサイト
- 関連タイトル:
Windowsスマートフォン端末本体
- この記事のURL: