KDDI,「INFOBAR A02」を発表。2月中旬の発売前に軽く触ってみた
INFOBAR A02は,独特かつ意欲的なハードウェアデザインとソフトウェアデザインで定評ある,INFOBARシリーズの最新機種。2003年の登場後,2007年まではフィーチャーフォンとして展開され,2011年の「INFOBAR A01」からスマートフォン化し,2012年にも「INFOBAR C01」が登場するなど,長く支持されてきたシリーズに,2013年モデルが登場してきたわけだ。
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型番でいくと,INFOBAR A02はINFOBAR A01の後継にあたる製品。INFOBAR A01およびC01はシャープ製端末だったが,今回はHTC製の端末だ。上の写真でも分かるように,テンキーのない,一般的なスマートフォン風な外観となっている(※INFOBAR C01はテンキーを搭載し,フィーチャーフォンとスマートフォンの中間的なデザインになっていた)。
今回,報道関係者向けに都内で開催された発表会ではタッチ&トライコーナーが併設されていたため,こってりと弄ってきたので,その結果を中心に,2月中旬発売予定とされるINFOBAR A02を紹介していきたい。
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「iidaな見た目」のINFOBAR A02
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ただ,色合いや細部のデザインからは,INFOBARシリーズで一貫して採用されてきた「iida」デザイン端末としてのこだわりを感じる。フルフラットながら,4つの側面は半円を描くように丸みを帯びており,握ったとき手に馴染むようになっているのは,iPhoneやXperiaといった“とんがり系”端末とはまた別の形で所有感をくすぐられるものになっていると述べていいだろう。
本体サイズは約70(W)×9.7(D)×138(H)mmで,重量は約147g。その本体頂部には電源/スリープボタン,本体左側面にはボリュームボタンが用意されるのだが,それとは別にもう1つ,独自の「ファンクションボタン」を持つというのが,INFOBAR A02における大きな特徴となっている。
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搭載するSoC(System-on-a-Chip)はQualcomm製の「Snapdragon S4 Pro APQ8064」。最大1.5GHz動作のCPUコア「Krait」を4基と,「Adreno 320」GPUを搭載するもので,これは,NTTドコモの2013年春モデルにおけるハイエンド製品と同じということになる。
メインメモリ容量は1GBで,最近のハイエンド端末としてはやや少なめ。パネル解像度が720×1280ドットなので1GBでも問題ないということなのかもしれないが,ハードウェアスペック向上の激しいスマートフォンのなかにあっては,やや不安がないでもない。
内蔵ストレージは容量16GBで,別途,microSDHCカードによって最大32GBを追加可能。そのほか,おサイフケータイ,NFC,赤外線,テザリング,防水(IPX5/IPX7),防塵(IP5X),ワンセグといった機能はひととおり用意されており,いわゆる全部入り端末とまとめることができそうだ。
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なお連射は,制限時間内に93~96回へ到達する速度で行っている。
自己主張のできるiida UI
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……と書くと,「Windows Phone風?」と思うかもしれないが,まったく別のものだ。実際に直撮りムービーを用意してみたので,独特の“動き”を感じてみてほしい。
iida UIの挙動(音声なし)

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正直に言うと,INFOBAR A02の使い始めから3分くらいは筆者の頭上に大きな「?」マークが浮かんでいたのだが,iida UIとList Viewの構造を把握すると,俄然,スムーズに操作できるようになってきた。なんとなく「使いこなしているぞ」感も得られたので,すでにスマートフォンを使っている人が,楽しみながら乗り換えていけるよう,配慮されているのだと思われる。
iida UIとList Viewの切り替え(音声なし)

iida UI上のアイコンは自由に移動可能で,かつサイズも可変。優先度が高いものを最上段に配置するような使い方を意識しているようだ。
発表会で登壇したプロダクトデザイナーの深澤直人氏は,「(かつて)『本棚がその人を表す』と言われたが,現在では本棚に代わってSNSやクラウドサービスがその役割を果たしている」と述べていたので,氏としては,「どういった情報を活用しているのか」をiida UIで示し,自己主張してほしいということなのだろう。
またINFOBAR A02では,ガムランボール(※バリ島に伝わる真鍮製の丸い楽器)の音色にヒントを得たという6つの異なる音色が,iida UI上のパネルに割り振られているのも特徴となる。サウンドが再生されるタイミングはパネルの移動時で,パネルを移動させると,パネル同士が触れあっているのが音で分かるというわけである。
深澤氏は,「音と動きと全体の塊が1つの世界になっている」と,楽しそうに話していた。INFOBAR A02では,深澤氏と中村氏が協力し,ハードウェアとUIを「合わせる」ようにデザインしたのだそうだが,その一端が,この「UIと音」に表れているといえそうだ。
iida UI上でパネル同士が触れあう音

KDDIの新モデル一斉発表会は別途?
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KDDIの代表取締役社長である田中孝司氏はこの点について,「(KDDIの謳う)『選べる自由』は,本当に実現できたのか」と自問したうえで,「次に欲しいもの,もっと先のもの」の1つとして,まずはINFOBAR A02のみを発表したと述べ,春のうちに複数の新モデルを投入する可能性を示唆していた。auユーザーはそちらにも期待しておくとよさそうだ。
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夜が明けて1月25日から,KDDIデザイニイングスタジオおよびau NAGOYAでの展示を開始するとのことなので,発売前にタッチしたい人は訪れてみるといいだろう。
KDDIのINFOBAR A02製品情報ページ
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