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Apple,次期OS X「El Capitan」でグラフィックスAPI「Metal」を採用。次期iOS「iOS 9」ではiPadで画面左右2分割が可能に
OS X El Capitanは,開発者向けプレビュー版の提供が開始されており,製品版は今秋,無償で提供される予定という。
念のため振り返っておくと,Metalは,2014年リリースの「iOS 8」で導入されたAPI群(関連記事)で,オーバーヘッドの低減を目指して,より“薄く”したものとなる。端的に言ってしまえば,Microsoftの「DirectX 12」や,AMDが開発した「Mantle 1.0」,そしてMantle 1.0を要素技術として取り込んだKhronos Groupの「Vulkan」といった,新世代グラフィックスAPIのApple版といった存在と理解していい。
Appleによれば,OS X El CapitanのMetal導入によって,ドローコール(Dr
iOS版Metalには,すでにUnreal Engine 4やUnityといったメジャーなゲームエンジンも対応を果たしている(関連記事)。そのため今後は,Metal対応のiOS用ゲームを,OS X El Capitan用にも移植しやすくなるかもしれない。ゲームPCとしてMacを使っている人は少ないだろうが,Macユーザーは今後の動向に期待しておこう。
iOS 9では,iPadの画面を左右2分割して,2つのアプリケーションを同時に使用する「Split View」機能が利用できるようになるとのこと。iPad用ゲームがこの機能に対応すれば,片側でゲームをしながら,もう片側でWebブラウザを使って,ゲームの情報や動画を確認するといったことが可能になるわけだ。Windows 8.1や一部のAndroid端末では,すでに同じことができていたので,iPadでもようやく,といった気はしないでもないが。
なお,Split View機能を利用できるiPadは,今のところiPad Air 2のみとなっている。
iOS 9の開発者向けプレビュー版は,OS X El Capitanと同じく,すでに提供開始済み。正式版のリリースは今秋の予定だ。対応する端末は,iPhoneがiPhone 4s以降,iPadはiPad 2またはiPad mini以降,iPodは第5世代iPod Touch以降とされている。
Apple 日本語公式Webサイト
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