「トータルウォー：ウォーハンマー40,000」が発表。日本語音声含むフルローカライズに

　本日開催された「The Game Awards 2025」にて，「Total War」シリーズの最新作「トータルウォー：ウォーハンマー40,000」が発表された。


　本作はGames Workshopが手がけるSFミニチュアゲーム「Warhammer 40,000」の世界を舞台とし，シリーズの特徴であるターン制による帝国運営と，数千のユニットが激突するリアルタイムバトルを併せ持つ作品となる。

　プラットフォームはPC（Steam）に加え，PlayStation 5，Xbox Series X|Sでの発売が決定している。長年PCを中心に展開してきた同シリーズのメインタイトルにおいて，家庭用ゲーム機での発売は本作が初の試みとなる見通しだ。


　本作の舞台は＜揺るがざる時代＞と呼ばれる第41千年紀。人類は存亡の危機に瀕しており，銀河全域が戦火に包まれている。プレイヤーはこのディストピアSF世界で，自身の勢力を率いて星々を巡る戦いに身を投じる。


　キャンペーンモードでは，銀河全体がサンドボックス型のマップとして表現される。プレイヤーは惑星を占領し，艦隊を強化し，戦争経済を管理して勢力を拡大していく。ターンごとに戦力を整え，敵対勢力の拠点を攻め落とすことで，銀河にその版図を広げていくこととなるわけだ。

　開発チームは本作の世界観について，「安息も休息もなく，ただ戦争のみが残された暗黒の時代」であると説明しており，原作の持つ過酷な空気感を忠実に再現することを目指しているようだ。


　なお発表時点で，以下の4勢力がプレイアブルとして明かされている。

スペースマリーン：遺伝子改造を受けた超人兵士たち。少数の精鋭部隊で構成され，頑強な装甲と強力な火器で敵を正確に排除する。

オルク：戦いを渇望する狂暴な種族。無尽蔵の数で戦場を埋め尽くし，予測不能な武器と巨大な兵器で敵陣を蹂躙する。

アエルダリ：衰退の運命にある古代種族。俊敏な機動力と強力な異能（サイキック）を操り，一撃離脱の戦法で敵の弱点を突く。

アストラ・ミリタルム：人類帝国が誇る最大規模の軍事組織。大量の戦車と砲兵部隊による圧倒的な火力投射で，異種族の群れを粉砕する。


　また本作では，原作のミニチュアゲームのように自分の軍隊（アーミー）を細部まで作り込むことができる。部隊の名前，メインカラー，紋章を自由に設定できるほか，指揮官や兵士に特定の戦術アビリティや装備を持たせることも可能だ。これにより，プレイヤーは自分だけの部隊を編成し，戦場へ送り出すことができる。


　「トータルウォー」シリーズの醍醐味でもある戦闘は，惑星上の施設や地域を巡って行われる。戦場には多様な環境が存在し，戦闘の経過とともに地形そのものが変化していくようだ。

　強力な砲撃や航空支援，あるいは軌道上からの爆撃は，敵を攻撃するだけでなく，着弾地点の地形を破壊・変形させる。これにより新たな遮蔽物が生まれたり，進軍ルートが変わったりと，刻一刻と変わる戦況に応じた判断が求められるという。
　敵の抵抗が激しく，通常の手段で制圧できない場合には，惑星そのものを消滅させる最終兵器の使用も選択肢に入るようだ。


　先日4Gamerが行ったインタビューで，今後の「Total War」シリーズは日本語化を推進していく方針であることが語られたが，本作「トータルウォー：ウォーハンマー40,000」についても，テキストだけでなく音声を含めたフルローカライズで国内向けに発売されることが判明している。

　一方で，発売日や価格については，現時点では明らかにされていないので，さらなる続報を待ちたい。