12日間で村を救え！　Ice-Pick Lodgeの5年ぶりとなる伝染病サバイバルホラーRPG「Pathologic 3」はタイムトラベルが大きなカギに

　パブリッシャのHypeTrain Digitalは，Ice-Pick Lodgeが開発を手がける一人称視点型のPC向けサバイバルホラーRPG「Pathologic 3」を2025年内にリリースすると発表した。

Steam「Pathologic 3」

　「Pathologic 3」では，バチェラー（医学士）とも呼ばれる若き医師デニール・ダンコフスキーが，不死の秘密を解くためにやってきた田舎町ゴルコンで伝染病と戦っていくストーリーが展開する。
　デニールは，知識と科学を武器に，患者を診察し，症状を照合して検疫を行い，ワクチンを開発して住民に摂取したり，夜間外出禁止令を出したりする。その選択次第では住民に嫌われることもあるが，12日間という時間の中で致命的なパンデミックから町を救い出し，“不死身の男”を殺した真犯人を突き止めていくことになる。


　本作の新要素が「タイムトラベル」というシステムだ。現時点では詳しく紹介されていないものの，プレイヤーは自分の選択や行動を正すために過去に戻ってプレイし直せるようだ。平和だった町が伝染病の恐怖と狂気に包まれ，家屋が焼かれたり，病人狩りまで行われたりする悲惨な状況に陥るが，人々の運命を変えながら疫病発生の真実へと迫っていく。


　Ice-Pick Lodgeが，前作「Pathologic 2」をリリースしたのは2019年のこと。新型コロナウイルス感染症が蔓延した2020年には「Pathologic 3」の企画が発表されてクラウドファンディングも行われた。しかし，2022年にロシアによるウクライナ侵攻が勃発し，モスクワを拠点に20年以上も活動を続けるIce-Pick Lodgeは厳しく批判。現在では，開発メンバーの多くはカザフスタンに国外移住しており，キプロスを拠点にする東欧系パブリッシャHypeTrain Digitalとタッグを組んで再起を図っている。

　公開されているSteamストアページの情報によると，現時点では「Pathologic 3」の日本語化はアナウンスされていないものの，その動向は今後もチェックしておきたいところだ。