プレイレポート
クトゥルフ的な古代ギリシャを描くローグライクデッキビルダー「Last Spartan: Glory Over Madness」を紹介。神々の加護を受け,何度も狂気の淵に足を踏み入れろ[TGS2024]
その名のとおり,本作は古代ギリシャのスパルタ王であるレオニダスを主人公にしたローグライクデッキビルダーで,古代ギリシャの世界に,H.P.ラブクラフトのクトゥルフ神話を溶け込ませた独特の設定が魅力的なタイトルだ。
そこにCEO兼ゲームディレクターのアンキット・クマール・ディロン(Ankit Kumar Dhillon)氏による独自のツイストは組み込まれており,ゲーマーの琴線にビリビリと引っ掛かりそうなタイトルに仕上がりつつあるようだった。
独自のツイストというのは,ローグライクデッキビルダーというランダム性に依存しがちなゲームジャンルにありながら,かなりの部分をプレイヤーがコントロールできるという点だ。
たとえば,本作では,ゼウスやヘラ,ポセイドンやハデスといったオリュンポスの神々がクトゥルフ風にアレンジされて10体ほど登場しており,選んだ1体から加護を受けられる。
神々はそれぞれに異なるアクティブスキルとパッシブスキルを備えており,300種にもおよぶ手持ちカードの中身を,あらかじめ選べるようになっている。
また,本作におけるデッキはダイスの面として表現されており,ターンごとにダイスを振り手札を決定する。こちらはあらかじめプレイヤーがダイスの面を作成し,どのカードが出やすいのかを一定の水準で決めておけるのが面白いところだ。同じタイプのカードが3つ揃うと効果が2倍になるため,どのカードの出現確率を上げるかという戦略性は,非常に重要な意味を持つわけだ。
ただでさえ10種の神々から1つを選んでプレイしていくだけでも遊びきれなさそうなのに,1プレイごとにエンカウントするモンスターや,ストーリー性の高いイベントもランダムに変化するので,何度プレイしても同じ体験にはならない期待感を持たせる。
ディロン氏によると,プレイヤーキャラクターに継続的なアップグレードを施すアーティファクトが手に入ることもあるそう。アーティファクトは300種も用意されているとのことなので,デッキビルダーの好きなプレイヤーなら遊び倒せるタイトルになること間違いなさそうだ。
ちなみにディロン氏は,タトゥーアーティストとして日本で3年も和彫りを勉強し,今ではドイツにわたってベルリンで自分の思うままのゲーム作りを行っているという。
今後の展開としては,2025年2月にアーリーアクセス版をリリースする予定だとディロン氏は話していた。今後はリリースに向けて,プロモーション活動も増えていくと思われる。
すでに日本語化も進められているのは好印象で,東京ゲームショウの会場に来たゲーマーならプレイしてみてほしいし,気になる人はSteamストアページをウィッシュリストに追加しておくといいだろう。
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