プレイレポート
漫画のページで戦う「ザ・ファブル Manga Build Roguelike」試遊レポート。これって・・・・もしかしたら簡単じゃね――な――[TGS2024]
マンガ「ザ・ファブル」は,“ファブル”(寓話)と呼ばれる伝説的な殺し屋が,1年間大阪で誰も殺さず,一般人「佐藤 明」(サトウ アキラ)として暮らしていくという,南 勝久氏の作品だ。プロとして任務に挑むアキラだが,殺し屋として生きてきた習性から「一般人として生きる」ことの難しさを感じつつも,新たな経験を楽しんでいく。
独特の言い回しやテンポ感,表現が非常に面白いマンガで,筆者の好きな作品の1つである。
ゲーム「ザ・ファブル Manga Build Roguelike」は,ザ・ファブルのキャラクターを操作し,強敵が待ち受けるゴールを目指す,ローグライク×ターン制コマンドバトルが楽しめるタイトルだ。
ユニークなのは“マンガ”にフォーカスしていることだ。マンガのコマを集めてデッキを構築し,コマを配置してページを作り上げることで,行動を決める。
コマにはマンガのワンシーンが描かれており,原作で使われたシーンに応じた効果が得られる。たとえば,ジャブなら佐藤が,キック経験者の男(本名不明)に絡まれたときに,繰り出した左ジャブのコマが「打撃 4ダメージ」といった効果を持っている。
キャラクターはドット絵で描かれており,再現度も高め。佐藤の攻撃モーションもそれっぽさを感じる。
バトル時は,距離と向きの概念があり,打撃であれば,敵に隣接していないと繰り出せない。コマはマンガを読むようにページの右上から順番に処理されていくため,移動や向きの変更,攻撃の順番を考慮して配置していく必要がある。
たとえば,1マス離れた敵には,ステップのコマで近寄り,ジャブとコンボブローのコマで攻撃,そのまま振り返って後ろにいる敵にショットのコマで銃撃する――というように,無駄なくコマを配置していくのがコツだ。
隣接していないのにジャブのコマを先に入れると,攻撃が発動せず,ページを無駄に消費してしまう。
ターンはページ数という形で表現されており,「5ページ以内に敵を倒せ」といった制限がある。コマを無駄に使ってしまうとあっという間に制限になってしまうので,敵の位置関係や残り体力,コマの効果を把握して,効率よく配置していく必要がある。
また,敵からのダメージはページが破れるという形で表現されている。ページが破れることによってコマ配置が制限されてしまうので,思うように行動できなくなる。ダメージは次ターンで回復するので,うまく立ち回りたいところだ。
ゲームはステージ形式で進行していくが,途中には強敵が出現するステージや,イベントが発生するステージ,新たなコマが手に入るステージなどがあり,どのルートを進んでいくかで,その後の展開も変わってくる。
イベントではマンガの日常シーンが登場する。たとえば,佐藤がサンマを焼くシーンは,うまくサンマを焼けると報酬が多くもらえる。ほかにも佐藤の妹である洋子の“あのシーン”も登場するとのことだ。
発売時期は2025年とアナウンスされているが,具体的な発売日は不明。現時点でもかなり完成度の高いゲームシステムなので,そう遠くない未来にリリースされるのではないだろうか。ザ・ファブル好きとしてはぜひとも注目しておきたいところだ。
「ザ・ファブル Manga Build Roguelike」公式サイト
- 関連タイトル:
ザ・ファブル Manga Build Roguelike
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(C)Katsuhisa Minami , KODANSHA / mono
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