プレイレポート
[プレイレポ]個性豊かな妖怪たちを集めて,オープンワールド風な世界を冒険! 幻想的な世界でのんびり過ごせる「妖之郷」早期アクセス版をプレイ
この早期アクセス版から正式版がリリースされる予定の2025年にかけて,ゲームシステムの改善やレベル開放,その他追加要素など,より完璧な世界で物語を楽しむためのさまざまなアップデートが行われていく。
本稿では早期アクセス版をプレイして感じた,かわいい妖怪たちとの冒険に癒される本作の魅力をお伝えしよう。なお,早期アクセス版でプレイしたデータは,正式版へ引き継ぎ可能だ。
どこがノスタルジックで,
幻想的な東洋風世界を自由に冒険
本作の舞台は,神秘的で古の文化や歴史が色濃く残った大陸。深い森や美しい水辺など,豊かな自然に恵まれ,人間だけでなく,生態系に適応した多種多様な妖怪たちが暮らしている。
この世界では,玉樹の神と妖使いたちの努力によって,人間と妖怪は友だち,相棒としてよい関係を築いていた。しかし,穏やかに見える世界の裏にはさまざまな闇の力が潜んでいて,妖怪たちがだんだん凶悪化する現象が起こり始める。プレイヤーは自由に世界を冒険しながら,妖怪たちの異変の真相を追っていく。
プレイヤーの分身となる主人公は,邪妖(悪い妖怪)によって滅ぼされた村の生き残りだ。妖使いである鴻福に救われ,成長した主人公は,恩人であり師匠でもある彼と同じ妖使いとなる。
主人公が拾われたのは,赤ちゃんのころ。なぜ村が襲われ,乳児だった主人公だけが残っていたのか,家族はどうなったのか,いろいろ想像力を刺激されるスタートだ。
新米の妖使いとなった主人公は,3匹のなかからパートナーとなる妖怪を選ぶことになる。どの子もぬいぐるみのようなキュートさで,誰を選ぶかとても悩ましい。
筆者としては全員連れ歩きたいと駄々をこねたかったが,冒険が始まらないので,暑い季節ということで涼し気な見た目のセンカイリュウを選択した。
パートナーに選んだ妖怪は,主人公のうしろに着いて一緒に世界を旅してくれる。長く過ごすほど愛着も強まっていくこと間違いなし。なお,相棒の妖怪は仲間にしたメンバーから選択できるので,変更も可能だ。
本作に登場する妖怪の種類は,なんと300種類。初期に出会う妖怪たちは可愛い系がメインだが,ゆくゆくはカッコいい,美しいタイプも登場する。どの妖怪を連れて旅をするか,幾度となく悩むことになりそうだ。
物語は,メインの任務を進めることで進行していく。目的地や任務の内容が表示されるので,スムーズに物語を楽しめた。まるでオープンワールドのように,自由に歩き回れ,さまざまな場所に行けるのが楽しい!
世界各地には祭壇があり,一度開放した祭壇同士は,自由に行き来することが可能だ。移動がショートカットできるので,効率よく各地を動き回れる。
バトルはオート!
御札を使って妖怪をサポートしよう
バトルは,敵に接触すると発生するシンボルエンカウント方式だ。妖怪は各地にたくさんいるが,移動が速すぎることもなく,レベルによって逃げていくものもいるので,連戦で大変な目に遭う……なんてことはなかったので安心してほしい。
プレイヤーは,仲間にした妖怪でパーティを編成(初期は7匹)してバトルに挑む。バトルはオートで進行し,妖怪たちが一生懸命戦ってくれる姿は頼もしくも可愛らしい。また,戦闘中に妖怪は妖力を獲得し,ゲージが満タンになると,自動で固有スキルを発動する。スキルには攻撃/回復/バフ/デバフなどさまざまな種類があるので,相性の良い妖怪の組み合わせを探す,シンプルながらも戦術性の高いバトルになっている。
プレイヤーは健気に戦う妖怪たちをそばで応援するだけでなく,御札を使ってサポートできる。御札には封印札(妖怪を捕まえる効果があるもの),体力を回復するもの,敵にダメージを与えるものなど,複数の種類が用意されている。バトル中に使用できる御札の種類は限られるため,どの御札をセットしておくかも,勝利のカギになりそうだ。
序盤のバトルで最もお世話になるのが,妖怪を仲間にできる封印札だ。敵の妖怪の体力が低いほど効果を発揮するので,しっかり戦闘を見守ろう。御札は,同じものを使用する際にリキャストタイム(スキルなどの再使用時間)が発生するのにも注意したい。複数仲間にしたい妖怪がいた場合,どのタイミングで誰を最初に選ぶのか,使いどころの見極めが重要だ。
なかには,妖怪を確実に仲間にできる強力な封印札もある。筆者は強いアイテムを所持していてももったいなくて使えない人間なのだが,本作ではしっかりと使っていきたいな……と思っている(自信はない)。
また,同じ妖怪でも1匹ずつが異なる天分(性質/才能)を持っている。天分の組み合わせによっては,予想外の強さを発揮する妖怪もいるかもしれない。お気に入りの妖怪を1匹だけでなく複数集めて,最強のパーティを目指したいところだ。ちなみに捕まえた妖怪を解放する施設もある。
フィールド上で,どう見ても格上の妖怪と遭遇することもある。そんな相手と戦えるのも楽しみの1つだ。ちなみに筆者は好奇心に負け,スタート地点付近にいた妖怪に挑んだのだが……あっさり返り討ちにされた。
しかし「終盤にならないと絶対無理!」という感じではなく,妖怪の編制を考えたり,レベルを上げたり,工夫次第で勝てそうな絶妙な塩梅の妖怪が配置されているので,挑みがいがある。
フィールドにいる妖怪だけでなく,各地にいる妖使いたちとのバトルも待ち受けている。こちらは目が合ったら即バトルになるのではなく,話しかけることで戦闘が発生する。戦闘に勝利すると,報酬としてお金が手に入るので,積極的に挑みたいところ。
バトルに負けると,すぐ近くの祭壇で復活する。妖怪のロストはないが,所持金が減ってしまうデメリットがあるので注意したい。オートセーブだけでなく,任意でゲームデータをセーブできるので,難敵に挑む際などはしっかり準備して,データ保存もして挑むのがオススメだ。
何をするのもプレイヤー次第,
やりこみ要素も充実
本作は物語の目的地にすぐに向かうのではなく,自由に寄り道するのも楽しい。筆者はいろいろと見てまわりたいタイプなので,ついつい観光を優先させてしまった。美しい景色が多く,BGMも心地よくて,世界を歩き回っているだけで本当に癒される。なかでも雨が降った時の演出がステキで,しばらく画面を眺めてしまったほど。
また各地で人助けをすると,その人物がプレイヤーの拠点である村に住み,いろいろな施設が開放されていく。村が賑やかになっていくのがうれしいし,買い物などが楽になるのもとても助かった。
ちなみに仲間になった妖怪も,村の中で過ごしている。どこにいるか,戻った際は探してみてほしい。
ほかにも釣りやサブ任務など,本作はやりこめる要素が豊富だ。筆者のように観光重視もよし,妖怪をたくさん集めるもよし,先が気になるストーリーをどんどん進めるもよし。プレイヤーごとに,違った妖使い生活を体験できるのも本作の魅力だろう。
物語やシステムをすべて遊べる正式版は,2025年にリリース予定だ。本作が気になる人は,まず早期アクセス版でのんびりとした「妖之郷」の雰囲気を体験してみよう。
- 関連タイトル:
妖之郷(あやかしのさと)
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