中世ファンタジー脱出系ゲーム「Dark and Darker」の著作権侵害に関する法廷論争が，最高裁判所へ持ち込まれることに

　Nexon Koreaは本日（2025年12月26日），裁判所に上告所を提出し，IRONMACEがそれを受ける形で，「Dark and Darker」をめぐる法廷論争が最高裁判所に持ち込まれることになった。INVEN，聯合ニュース，SBS Bizなど複数の韓国メディアが報道している。


　ソウル高等裁判所は12月4日の控訴審で、IRONMACEに対し，Nexon Koreaへ57億6400万ウォン（約6.2億円）を支払うよう命じた。第1審では損害賠償額は約85億ウォン（約9億円）であり，業務秘密侵害と認定された範囲は拡大されたが，賠償額は減る結果であった。


　IRONMACEは本日，韓国で声明を出し，自らの正当性を証明するために法廷論争を続けるとし，遠くない将来，営業秘密を侵害していないという最高裁の最終判決が下されると信じている，とコメントした。
　第2審で，損害賠償額が減額された直後に，34億ウォン（約3.7億円）をNexon Koreaから即座に返還されたという。また，ゲームの著作権や販売，従業員の個人財産の仮差押えに関するすべてべての決定が取り消される見込みであると明かした。

　本裁判では，Nexon Koreaで開発されていたプロトタイププロジェクト「P3」のデータを盗用する形でDark and Darkerが開発されたという事案が発端となっている。
　IRONMACEの関係者は，Dark and Darkerが独自開発された中世ファンタジーFPSの脱出ジャンルだと改めて主張している。