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1億人がプレイするスマホ向けMOBA「Honor of Kings」の日本サービスが6月20日にスタート。Esports World Cupの競技タイトルが日本上陸
MOBAとしてP2Wではなく公平性を維持し,さまざまな文化的背景を持つヒーローたちを追加していく
「Honor of Kings(王者栄耀)」は2015年からTencentが中国で展開するスマートフォン用MOBAだ。プレイヤーは,ウォーリア,アサシン,メイジ,アーチャー,サポート,タンクといったさまざまなタイプのヒーローから好みの者を選び,他のプレイヤーたちとチームを編成,相手チームと戦う。スタンダードな5対5のほか,3対3や1対1などさまざまなモードが用意されている。
本作のグローバル版である「アリーナ・オブ・ヴァラー」(旧「伝説対決 -Arena of Valor-」)が日本で配信されているが,「Honor of Kings」とは別作品という扱い。今回アナウンスされたのは「Honor of Kings」のグローバルローンチだ。本日2024年5月16日から事前登録がスタートし,6月20日にサービスがスタートする。
「Honor of Kings」の開発時には「モバイル機器で誰でもMOBAの楽しさを体験できること」がビジョンとして掲げられたとHuang氏は語る。この課題を解決するために,操作感を精査し,王道MOBAの面白さを実現したのだそうだ。
既にデイリーアクティブユーザーが1億人を越えているという「Honor of Kings」だが,端末のスペックに関わらずスムーズにプレイできるようなプログラムや,全ヒーローを無料で入手可能とする施策など,プレイヤーファーストの姿勢によって世界一になれた,とHuang氏は分析している。
本作に登場するヒーローは現時点で105人。ローンチの際は85人がプレイ可能となる。彼らはそれぞれ独自の能力とプレイスタイルを持っているが,対戦データを参照し,プレイヤーやeスポーツ選手からのフィードバックを受けつつ,AIによるシミュレーションも用いて調整が進められているという。公平性はMOBAにおいて維持しなければならないポリシーであり,Pay to Win(勝つためには課金しなければならない)の状況を避け,ヒーローをカスタマイズする「ルーン」もすべて無料で入手できるようになっているとHuang氏は説明した。
Li氏からはローカライズやコラボについて語られた。「Honor of Kings」では全テキストを多言語化したうえで地域ごとに専用サーバーを用意するという。先日はラマダンをテーマとしたスキンやイベントを実装,さらに文化的遺産や農業,エコロジーや気候といったテーマをコンテンツに組み込むなど,現地の文化要素や社会的テーマを取り込む取り組みも進められているとのことだ。
また,ハンス・ジマー氏や久石 譲氏といった著名な作曲家が楽曲を提供し,SNKや「聖闘士星矢」,ハローキティといったIPともコラボを展開しているという。なお,IPコラボについて,日本版での実装は未定とのこと。
日本向けの施策については,事前登録時期でもさまざまなイベントが行われるほか,6月20日のサービス開始時に日本IPとのコラボが行われる予定だという。こちらに関しては改めて情報が明かされる。なお,ヒーローのボイスについて,ローンチ時は日本語吹き替えが行われていない。吹き替えに関しては優先順位を考慮しつつ行っていくが,日本語については重視していると,Li氏は話していた。
そして,「Honor of Kings」においては1500万ドル(約23億2000万円)を投資し,2024年も継続的にグローバルなeスポーツ環境を構築していく,とFeng氏は語った。ゲーム内から国際大会の予選に参加できるのに加え,今夏にはサウジアラビアのリヤドで開催される「Esports World Cup」にも競技タイトルとして選ばれている(関連記事)など,活発な展開が行われるという。日本国内でのeスポーツ展開についてもいろいろな案を準備しているとのことなので,こちらも続報に期待したい。
「Honor of Kings」の事前登録は2024年5月16日から始まり,6月20日にはグローバルローンチを迎える。今後もラテンアメリカの文化をテーマとした新ヒーローなど,さまざまな文化背景に基づいたキャラクターが登場するとのことなので,これからの展開にも要注目だ。
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Honor of Kings
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(C) Level Infinite
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