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「真・女神転生V Vengeance」は,真・女神転生Vからなにがどう変わった? 真Vクリア済みの人にもオススメな“パワーアップ版”の情報まとめ
真・女神転生Vをプレイしていなかった人も興味を惹かれているであろう本作だが,プレイアビリティを大幅に向上させる調整によって,すでにプレイしている人/クリアした人にもオススメできるゲームとなっている。
そんな本作について,新要素やパワーアップした部分を中心に紹介しよう。
「真・女神転生V Vengeance」公式サイト
神と悪魔,そして人間たちの物語。舞台は東京と,かつて東京と呼ばれていた地――ダアト
本作の物語は,我々が暮らす現実世界の延長上にあるような“現代の東京”で始まる。
主人公は,都内にある縄印学園高等科に通う一人の高校生。とある日の下校中,帰路にある品川駅を通り抜けようとしたところ,都内で発生している陰惨な連続通り魔事件なのか,どうやら殺人事件があったらしく駅は通行止めとなっていた。
周囲の状況を確認するため別行動をとっていた友人の敦田ユヅルを探し,駅近くのトンネルに差し掛かったところ,突如として巨大地震のような異変が発生。主人公は崩落事故に巻き込まれ意識を失う。
敦田ユヅル。正義感が強く,行動力のある優等生。唯一の家族である妹のミヤズを大切に思っている(画像は「真・女神転生V」) |
同級生の太宰イチロウ。明るい性格だが空回り気味なところもあり,周囲からは微妙な扱いを受けている(画像は「真・女神転生V」) |
目を覚ました主人公の視界に広がっていたのは,砂で覆われた見知らぬ土地だった。あてもなくこの地をさまよっていると,異形の存在――悪魔と遭遇。絶体絶命のピンチに陥る。
そこに現れたのがアオガミと名乗る謎の男。「死にたくなければ手を取れ」という言葉に従うと,主人公はアオガミと“合一”し,悪魔に対抗しうる力を持つ禁忌の存在であるナホビノへと姿を変える。
こうして主人公は,“かつて東京と呼ばれていた場所”であるという魔界・ダアトにて,世界の未来をかけた神と神と悪魔たちの戦いに身を投じることになる。
テーマは“虐げられた者たちによる復讐譚”。完全新規シナリオ「復讐の女神篇」
そんな真・女神転生Vの物語だが,真VVではストーリー冒頭で2つのルートに分岐する。
ひとつは真・女神転生Vのシナリオ「創世の女神篇」,もうひとつは本作の完全新規シナリオ「復讐の女神篇」。どちらを選択するかはプレイヤー次第だ。
新たな物語を描く「復讐の女神篇」のテーマは“虐げられた者たちによる復讐譚”。混沌の世界を作らんとする悪魔と,神の秩序を守ろうとする天使たちの対立に巻き込まれた主人公は,ダアト探索の最中に尋峯ヨーコと出会う。
昔から不思議な力を持ち,聖女とも呼ばれていたというヨーコ。悪魔祓いの力を持つ彼女とともに行動することになった主人公だが,そこに自らをカディシュトゥ(虐げられる者)と呼ぶ4体の女魔が立ちふさがる。
主人公を“復活の鍵”だと言うカディシュトゥの女魔たちの目的とは? 復讐の女神篇は,真・女神転生V(創世の女神篇)の物語を踏襲しつつ,中盤以降に大きく変化し,そしてまったく異なる結末を迎える。
魔界の新エリアへようこそ。「ダアト:新宿区」と禁足の地「至聖所シャカン」
現実の東京と荒廃したもうひとつの東京・ダアトを舞台に進む真・女神転生の物語。主な探索の舞台となるダアトには,新エリアが追加されている。それが「ダアト:新宿区」だ。
復讐の女神篇で足を運ぶことになるダアト:新宿区は,その名のとおり,現実の東京では新宿にあたる場所で,そのエリアは広大かつ今までと違った風景が広がっている。
その中でも重要な場所となるのが,新ダンジョンの「至聖所シャカン」。禁足の地としてダアト:新宿区にて秘匿された,天使の組織・ベテルの聖域だ。
天地が反転する仕掛けや聖地を守護する天使たちなど,中には足を踏み入れたものを阻むギミックや強敵が待ち構えている。
ダアト探索自体にも新要素の追加やパワーアップしたところがたくさんある。
まずはクエストナビの悪魔。主人公と一緒にフィールドを駆けまわり,アイテムや気になるものなどを見つけてくれる悪魔だ。このサポート役に指名できる悪魔が,6種類から17種類へと大幅アップしている。
もうひとつが「マガツロ」だ。ダアト内の2つの地点をつなぎ,ショートカットとして使用できる。これを開放すれば,通常ではたどり着けないような隠された場所にも移動可能だ。
そして,さらに多彩となったサブクエスト。特定の敵を倒したり,アイテムを集めたりといったものだけではなく,月齢に応じたミッションをこなすものや,悪魔を操作してクリアを目指すもの,クイズに答えるものなど,その種類は多岐にわたる。現実の東京でも依頼が発生することがあるので,見落とさないようにしよう。
より個性的となった悪魔たちに,人間との共闘。バトルの新要素
一手のミスが命取りにつながる,真・女神転生シリーズ名物(?)のプレスターンバトル。もちろんバトルにも新要素が追加されている。
そのひとつが,自動で発動する「ユニークスキル」だ。
仲魔になる悪魔すべてに設定されており,特定の属性や悪魔の能力を向上させる,クリティカル率をアップするといったさまざまな効果がある。仲魔の組み合わせ次第でさらに効果がアップするものもあるので,それぞれの個性を生かすパーティ編成を考えるといいだろう。
バトルのターン経過やフィールド上にある結晶を集めることなどで,ゲージを100%にすると使えるマガツヒスキルもパワーアップしている。
本作では,特定の仲魔がいる場合にのみ発動できるマガツヒスキルがあり,たとえばジャックフロスト,キングフロスト,ジャアクフロストがいればフロストストームという氷結属性スキルが,ネコマタ,ケットシー,ネコショウグンの“ネコ系”が集まると猫流獅子烈破という物理攻撃スキルが使えるようになる。
シリーズのファンには,パーティメンバーはなるべく同一の神話や物語に登場する仲魔で統一するとか,「強パーティは日本の神様や妖怪縛りだ!」といった遊びかたをする人は少なくないだろう。
そういった楽しみかたがゲームの仕組みとしても反映された感じがあるこの新要素に,「嬉しい!」「こういうのを待ってました!」と思う人は多いのではないだろうか。
なお,本作に登場する悪魔は270体以上。真・女神転生Vでは未出演だった過去作品の悪魔,キャラクターデザイナーの土井政之氏による新規描き下ろし悪魔も多数登場する。
すでに真・女神転生Vをクリアした人も,新たな悪魔や個性が際立つスキルの新要素によって,以前とは違った気持ちでゲームを楽しめるだろう。
さらに「復讐の女神篇」では,ゲストキャラクターとして人間の仲間が登場する。
真・女神転生Vをプレイし,「あのキャラクターをもっと掘り下げてほしかったな」「もっと交流したかったな」と感じた人には朗報だろう。
クリア済みだし……遊び倒したし……という人こそ驚くであろうプレイアビリティの向上
さて,「新エピソードにエリア,ダンジョン,そして悪魔が登場するよ。それらの新要素追加やパワーアップもあるよ」といっても,真Vをクリアした人や遊び倒したという人は「うーん,またいちからプレイするのは辛いかな」と感じるかもしれない。
だがしかし。実は本作,そういう人には新要素よりなにより刺さるモノがある。
それがプレイアビリティの向上。真Vをプレイしていて感じたであろう不便なところや「もっとこうなっていると嬉しい」という部分がこれでもかというほど改善されており,とても遊びやすくなっているのだ。
こちらの「『真・女神転生V Vengeance』スペシャルプログラム Complete Guide」で一気に紹介されているが,いくつか気になったものを挙げてみよう。
- 主人公のパラメータを振り直すアイテムが登場
- 全書に登録された悪魔を呼び出さずに手持ちの仲魔と合体できる
- 画面外からの飛行系の悪魔の襲撃を受けなくなった
- 自動販売機のアイテム取得判定が広がり拾い集めやすくなった
- 地図に高低差の表示が追加
- クエストナビの居場所(目的地など)を光で教えてくれる
- 追いかけられても敵の背後を切りつければ先制できる
- 特定の神意のオン/オフが可能に
- オートバトルに通常攻撃だけではなくスキルで弱点を突いてくれるスキルオートが追加
- メッセージのオートやスキップといった操作系,画面の明るさなどグラフィックス周りのオプションの拡充
- バトルのスキル使用のスキップ設定
- 悪魔合体や写せ身の購入画面などのソート機能の強化
- 悪魔全書から仲魔を引き出す際,オリジナルとカスタム(プレイヤーが育てた悪魔)から選択できる
- 主人公の周囲を俯瞰で確認できる雲上視界
- フィールド移動中の障害物の透過
- サブクエストの推奨レベル表示
- 成長系アイテムの一括使用
- 経験値アイテムを使用したとき,次のバトル後ではなくすぐレベルがアップする
- どこでもセーブ
ふうふう……。ちょっと挙げるつもりがそれでもこの数。同ムービーで紹介されているもの以外にもさまざまな調整が行われているとのこと。
もちろん周回プレイに向けたクリア後の引継ぎ要素も用意されている。
「新生」「転生」「創生」の3種類あり,バトルの歯ごたえを保持しつつ遊び直すか,それともストーリーメインでバトルはさくっと済ませたいかといった,プレイヤーの目的に合った引き継ぎ方法がある。
なお「創生」では,出現する敵悪魔が大幅に強化される,これぞメガテンという過酷な戦いが待っているようだ。何度か周回して育て上げた悪魔たちで挑みたい。
真・女神転生Vの有料ダウンロードコンテンツだった悪魔とクエストは“標準搭載”。心強い仲魔となる悪魔たちとの過酷な戦いをもう一度楽しもう。
また,真VVの有料DLCとして,「真・女神転生IV FINAL」に登場したダグザが登場する「神の本質,悪魔の真意」,土居政之氏の新規描き下ろし悪魔であるコノハナサクヤのクエスト「東の都に咲く花焔」が販売される予定だ。どちらの悪魔もバトルに勝利することで仲魔にできるので,さらなるやり込みや悪魔との出会いを求める人は購入を検討するといいだろう。
女神の修行 |
博士の最初で最後の願い |
女王の狂櫃 |
人修羅と九人の魔人 |
神の本質,悪魔の真意 |
東の都に咲く花焔 |
まとめといいつつ,お伝えしたものをもっとちゃんと説明しようとするとまだまだできるし,実はまるっと紹介できていないものもけっこうある。ナホビノの新たな姿とか,さらに個性が出て楽しくなった悪魔会話とか,貴重なアイテムをドロップする強敵マガツヒ悪魔とか,タオちゃんと一緒に旅する喜びとか……(最後のは個人的すぎました)。
あとは実際にプレイして確認し,そして驚いてほしい。
なお,想定されるプレイ時間は2つのルートそれぞれ80時間となっており,つまり2つをクリアするとなると160時間になる。
真Vのメインストーリーである「創世の女神篇」はもちろん,新規シナリオ「復讐の女神篇」もエンディングは複数あるということなので,クエストを消化しつつ全エンディングを見ようとすると,いったいどれくらいの時間になるのだろう。
さらに高難度にチャレンジするとなると……ともあれ,ボリューム的な面では物足りないということは絶対ないと言い切れるだろう。
真・女神転生シリーズ最新作を,遊びやすさの調整と新たな要素で強化させた本作は,初めてダアトに挑む人だけでなく,クリア済みのプレイヤーにもオススメできる,まさに真Vの決定版という一作だ。
「何年も前に真Vで存分に楽しんだよ」という人も,もう一度ダアトに足を踏み入れてはいかが?
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- 編集部:Junpoco
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