プレイレポート
[プレイレポ]「SAO フラクチュアード デイドリーム」ONT版の先行体験&インタビュー。新登場のアスナ,レン,フカ次郎の能力をチェック
多人数での共闘がウリになっているということで,発売直前(9月21日11:00〜23日11:59)にはオープンネットワークテスト(ONT)を実施する。また,9月26日に開幕する東京ゲームショウ2024の同社ブースでも,20人共闘オンラインマルチプレイを体験できる試遊台の出展が予定されている。
本稿では,メディア向けの体験会でプレイしたONTバージョンのプレイレポートをお届けする。今年3月に実施されたクローズドβテスト(CBT)では選べなかった3キャラクターの性能や,同じく新登場のレイドボス《ソードゴーレム》の特徴を中心に紹介しよう。
体験会の終了後,本作のプロデューサーを務める最上頌平氏(バンダイナムコエンターテインメント),ディレクターの後藤修一氏(ディンプス)に短時間ではあるがインタビューを実施している。こちらもぜひ目を通してほしい。
「SAO フラクチュアード デイドリーム」,オープンネットワークテストを9月21日11:00から開催。ユイ,死銃,ヒースクリフの参戦も決定
バンダイナムコは本日,「ソードアート・オンライン フラクチュアード デイドリーム」のオープンネットワークテストを2024年9月21日11:00から開催すると発表した。また,プレイアブルキャラクターとして,「ユイ」「死銃」「ヒースクリフ」の参戦も明らかになった。
「ソードアート・オンライン フラクチュアード デイドリーム」公式サイト
ONTバージョンの新要素
今回のONTでは,3月のCBTに登場した6人(キリト,エギル,アルゴ,シノン,オベイロン,リーファ)にアスナ,レン,フカ次郎を加えた9人のプレイアブルキャラクターから選択できる。
●アスナ
パートナーのキリトと同じく,《FIGHTER》ーのロールが与えられているアスナ。レイピアによる鋭い突きが攻撃の主体になっており,前方にいる敵を素早く排除することが可能だ。
通常攻撃,強攻撃はいずれもボタンを長押しすると技の性能が変化する。通常攻撃の長押しはコンボのヒット数を増やせるパーツとして,強攻撃の長押しは敵との間合いを詰める手段として使い勝手がいい。
《アドバンススキル》もレイピアによる突きや,勢いよく前進する突進技が揃い,近〜中距離であれば攻め手に困ることはない。
また,《エクストラスキル》は仲間の強化や即死攻撃の防御といった効果があり,味方にいてくれると重宝するタイプのキャラクターと言えるだろう。
●レン
銃撃戦がメインの世界,「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」(GGO)から参戦するレンは,原作の設定(小柄でAGIに優れる)が色濃く反映されている。遠近両方で戦える(むしろ接近戦のほうが強いかも)《ROGUE》ロールのキャラクターだ。
遠距離ではサブマシンガンによる通常攻撃や,《アドバンススキル》のドロップボムで堅実にダメージを与えられる。まとまったダメージが欲しいときはスライディングショットやランページバニーといったスキル,強攻撃ボタンのナイフやデュアルハンドガンで畳み掛けると効果的だろう。
●フカ次郎
フカ次郎は通常攻撃がグレネードランチャーによる射撃(放物線を描いて飛んでいく)のため,かなりクセのある《RANGER》だ。グレネードを着弾させやすい距離を維持すれば高火力で敵を圧倒できる反面,接近戦や正面切っての銃撃戦はやや苦手か。
ただ,グレネードランチャーからハンドガンに切り替えたり,素直な弾道で攻撃判定が飛んでいくスキル(グロリアスロケット)だったりと,前方の敵に対処できる手段も用意されている。プレイヤーの腕次第では接近戦にも対応できるかもしれない。
なお,回復エリアを作り出す《アドバンススキル:ヒールグレネード》を持っているため,ヒーラーとしても活躍できる貴重な存在だ。
●レイドボス《ソードゴーレム》
ONTでは,操作に慣れるための《チュートリアル》,手応えのある敵と戦える《Co-opクエスト》,そして巨大モンスターと真っ向勝負の《ボスレイド》という3種類の戦場(ゲームモード)に出撃できる。
このうち《ボスレイド》はCBTに出現した《スカル・リーパー》だけでなく,新たに《ソードゴーレム》(レベル35)と戦うことになる(ONTでは時間帯によって出現するボスが異なる)。
《ソードゴーレム》は遠距離攻撃が豊富だ。序盤から広範囲に鋭い刃を飛ばし,さらに地面全体に攻撃判定を発生させる衝撃波も多用してくるため,距離を取っていても油断はできない。
さらに《ソードゴーレム》と真正面から対峙していると,見てから避けるのは困難なスピードの突進や腕を使ったなぎ払いといった攻撃を繰り出してくるので危険度は増す。
《ソードゴーレム》の正面にはなるべく立たないように移動しながら,背後や側面に回り込むようにして攻撃するのが賢明な戦い方と言えるだろう。
なお,ONTは誰でも参加でき,テスト中に入手した武器やアクセサリーは製品版に引き継げる。ONTでは登場しないキャラクターの武器までドロップするようだ。
発売直後にスタートダッシュを決めたいプレイヤーはもちろん,本作に興味を持ったばかりの「SAO」ファン,20人によるボスレイドの雰囲気が知りたい人も,ぜひONTへ参加してみることをオススメしたい。
プロデューサー&ディレクターインタビュー
4Gamer:
よろしくお願いします。
ONTの実施に際し,CBT時に寄せられた意見をかなり反映させたそうですね。
最上氏:
8割〜9割のユーザーから好意的な意見をいただけたので,「かなり好評だった」と言っていい,楽しんでいただけたかなと認識しています。運営面でもサーバーが止まるようなトラブルはなかったですし,無事に終わったと言えるのではないかと思います。
一方でアンケートに限らず,「こういう点の修正をしてほしい」みたいな要望はいただいているので,そういったご意見はできるだけONTや製品版に反映しました。
もちろん,技術的に難しいものや時間的に間に合わないものもあったのですが。
4Gamer:
具体的にはどのような要望がありましたか。
最上氏:
一番多かったのは,アクション中のキャンセルですね。技を次々とキャセンルしていってコンボ数を伸ばしたり,コンボ中にキャンセル回避して敵の行動に対応したりしたいという要望です。今回のONTでは可能になっていますので,CBTに参加した人は変更点を見てほしいですね。
後藤氏:
スタンプを連打できてしまう,操作したいキャラクターを先に取られてしまうといった不具合に近いものも改善しています。
4Gamer:
CBTではシノンの強さが際立っていましたが,今回のONTでは突出して強いと思えるほどの性能ではなかったようです。ほかのキャラクターとバランスを取るために調整したことはありますか。
最上氏:
今回,皆さんが戦った《ソードゴーレム》の特徴に対して,シノンが活躍しにくかったからだと思います。
後藤氏:
CBTの《スカル・リーパー》は鎌による攻撃が強力です。鎌と攻撃できる間合いが噛み合う近接攻撃キャラは戦いにくく,逆に遠距離からでも戦えるキャラは楽に戦えました。その代表がまさにシノンだったと思います。
一方,《ソードゴーレム》は中〜遠距離の攻撃を豊富に持っていますので,ガードができない銃撃キャラは厳しい戦いになるかもしれません。ジャスト回避ができれば問題ないのですが,リスクはあります。基本的にガードができるキャラのほうが有利でしょうね。
最上氏:
東京ゲームショウ2024(TGS 2024)の会場では,《カオスドレイク》と戦うことができます。《スカル・リーパー》の動きと似ている部分があるので,シノンの強さを再確認できるかもしれません。
ONTとTGS 2024でボスが異なるのは,なるべく多くの体験をしてもらいたいからです。
4Gamer:
ONTから登場するキャラクターについてお聞きします。
まずはアスナですが,《FIGHTER》ロールとしてどういう特徴を持っているのでしょうか。
後藤氏:
アスナは隙が少なく素早い攻撃ができるため,敵の反撃を受けづらいアタッカーという形に調整してます。さらに血盟騎士団の副団長という設定もあるので,指揮官らしい能力として,パーティメンバーにバフをかけるスキルを持たせました。
キリトくんにはそういう能力はないので,ちょっと立ち位置の違う《FIGHTER》になると思っています。
4Gamer:
レン,フカ次郎はどうでしょう。
後藤氏:
レンは銃撃キャラですが,近接寄りの立ち回りが得意です。移動速度が速く,特別なステップ移動を持っているため,ヒットアンドアウェイが得意なキャラクターですね。シノンのような遠くから強烈な一撃というより,接近して手数で攻めていきます。
フカ次郎はグレネードランチャーによる範囲攻撃が可能なキャラなので,遠くから撃つだけでも十分戦えます。さらに射撃する弾の属性を変える能力や,仲間を回復する能力がありますので,自分も攻撃しながら周りを見るという遊びができ,的確な判断が求められるかなと思っています。
最上氏:
特にレンは使いやすいので,発売後にはかなり人気が出るんじゃないかなと思いますね。GGOアニメの新シリーズも始まりますし。
4Gamer:
本作は「SAO」世界のキャラクターが一堂に介する“お祭り”ゲームの一面もあると認識しています。異なる作品を1つのゲームに集結させることで,注意したことはありますか。
後藤氏:
ストーリー面については,原作の世界線にきちんと準拠した作品ということなので,ユージオやユウキといった作中ではもう会えないキャラクターだったり,オベイロンや死銃のような,普通なら仲間にならないキャラクターの扱いにはすごく気を付けています。
そこはストーリーモードを担当したシナリオライターさんや版権元さんに無理難題をお願いすることになってしまいましたが,最終的にはとても良い形で仕上げていただきました。
最上氏:
あとはユージオ,アリス,アドミニストレータといったアンダーワールドのキャラクターですね。アンダーワールドの人たちは,我々が使ってるようなゲーム用語を知らないという設定なので,そうした用語が出てきた際に「その言葉って何なの?」みたいなリアクションを入れて,キャラクターの立ち位置が分かりやすくなるように意識しています。
近接キャラ,遠距離キャラ,魔法に銃撃,さらに飛行できるキャラも入れちゃおうと,けっこう何でもありな感じで詰め込んでいるので,ゲームとしてのバランス調整にもかなり力を入れていますよ。
4Gamer:
ONTから製品版にデータを引き継げるようですが,あらためて要素を教えていただけますか。
最上氏:
最初に情報を出したときの説明にちょっとちょっと足りていなかったかな,という部分があり,この場を借りて改めてお知らせしたいのですが,ONTでは操作できないキャラクターの武器もドロップし,それらを製品版に引き継げます。
また,本作では装備できるアクセサリーがロールごとに設定されているので,たとえば製品版ではアリスを使いたいと思っているユーザーであれば,ONTでは同じ《TANK》ロールであるエギルを使ってみるといいと思います。ある程度,《TANK》のアクセサリーが揃った状態でゲームを始められますから。
決して損をすることはないので,まだお目当てのキャラがいないという人もぜひONTをプレイしてほしいです。
4Gamer:
ありがとうございました。
「ソードアート・オンライン フラクチュアード デイドリーム」公式サイト
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(C)2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project
(C)Bandai Namco Entertainment Inc.
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