プレイレポート
「De:Lithe Last Memories」先行試遊会レポート。仲間によってスキルとプレイフィールが変化するローグライクアクションRPG
本作は,4人の美少女が毎回異なるスキル構成で戦うローグライクのアクションRPGだ。ファーストインプレッションと合同インタビューの模様をお伝えしよう。
「De:Lithe Last Memories」公式サイト
仲間によって覚えられるスキルとプレイフィールが変わる
enishが2024年内のリリースを予定している「De:Lithe Last Memories」は,キャラクターや装備をNFT(非代替性トークン。本作ではブロックチェーン上で扱われる,資産価値のあるデータ)としてやりとりできるという。ただし,今回の先行試遊会ではNFT関連の要素は体験できなかった。
本作の舞台は,「大崩壊」現象により,東京が廃墟と化した20XX年。日本のあちこちに謎の異界である福音領域「エリシアン」につながるゲートが出現し,異形の生命体「アンノウン」があふれ出している。プレイヤーはエリシアンを調査する組織・ロギオスのドール部隊を指揮し,アンノウンと戦っていくことになる。
ドール部隊のメンバーである「ドール」は,いずれも美少女ばかり。リリース時には36人登場し,最大4人でパーティを編成する。シングルプレイの場合,プレイヤーは1体を操作し,残りのメンバーは自動で戦ってくれるが,それぞれのプレイヤーが1体のドールを担当するマルチプレイにも対応する。
エリシアンの内部はいくつかの部屋が連なる構造になっており,常にアンノウンが襲いかかってくる。これを一定数撃退してから,次の部屋へと進み,最終的にボスを倒すとクリアだ。
今回の先行試遊会では,シングルプレイを体験できた。
本作の大きな特徴は,エリシアンに入るたびにゲームの展開が大きく変化する点だ。アンノウンを倒すと経験値を得て,自分が操作しているドールがレベルアップすると,ランダムに選ばれた3つのスキルから1つを習得できる。
こうしたスキルシステムは「Vampire Survivors」をはじめとする多くのローグライクゲームで見られるが,本作の特徴は「自分が操作するドール,仲間として連れて行くドールに加え,戦闘に参加しないサポート枠にどのドールを設定・選択するか」により,選べるスキルが変化するところにある。
つまり,本作におけるビルドは「自分が誰を操作するか」「どのドールをサポートに指定するか」「レベルアップ時のランダムスキル選択」という3つの要素で変動していくというわけだ。
レベル自体は出撃するたびにリセットされるため,スキル構成は毎回変わる。もちろん,スキルの効果や有効範囲,属性はバラエティに富み,アンノウンの弱点属性を突けば大ダメージを与えられる。
範囲系のスキルを覚えたときは敵の集団に突っ込んで戦い,射程の長いスキルを覚えたときは後方から狙い撃つ。同じキャラクターでもスキル次第でプレイフィールは変化する。
ある出撃では水属性のスキルがたくさん出て,これを弱点とするボスとの戦いが楽になったかと思えば,次の出撃ではいろいろな属性のスキルがまんべんなく出て,弱点属性の異なるアンノウンの集団もスムーズに攻略できた……といったように属性の影響も大きい。
編成においては,パーティ全体のバランスも重要になる印象を受けた。五代サナは火属性の近接系バランス型,城戸ヒカリは風属性の回復系,津上アヤカは雷属性の広範囲攻撃を得意とする。剣崎ナナミは水属性の遠距離系魔法型,日高メイは土属性の行動阻害系スキルを持ち,天道リノアは雷属性の手数系アタッカー。今回試遊可能だった6体のドールはそれぞれに役割が異なり,スキルと合わせて誰を仲間にするかを考えるのが面白い。
前述のとおり,リリース時には36人のドールが実装されるとのこと。より多くのキャラクターを揃えたくなりそうだ。
キャラクターはエリシアンで獲得する素材を使って強化していくだけではなく,装備品も用意される。装備品にはランダムでオプションが付与されるため,同じ装備品でもさまざまな性能のものが出てくるようだ。ハクスラファンも楽しめるかもしれない。
1回の出撃はサクサク進み,プレイフィールや展開が毎回変わるため,繰り返しのプレイサイクルが苦にならない。バトル自体は反射神経より立ち回りが重要になる。敵の数が多いときは仲間との連携,ボス戦では広範囲のスキルを避けながら反撃していくスリルを楽しめた。
仲間と言ってもバトルで一緒に戦ってくれる存在と,戦わないがスキル発現に影響を及ぼすサポート的な位置付けの存在がいるため,ゲームの面白さとキャラクターへの思い入れが両立している。
会場では,enishの執行役員 プロダクト本部長の公文善之氏と,「De:Lithe Last Memories」開発プロデューサーの久保愛美氏への合同インタビューが行われた。
本作の企画が立ち上がったのは数年前。公文氏はゲーム内エコノミーが現実とつながるWeb3の概念に魅せられると同時に,現行のWeb3ゲームには魅力が不足していると感じた。そこでゲームのクオリティとWeb3としての面白さを両立するべく,「De:Lithe Last Memories」の開発を進めてきたそうだ。
作品の魅力は「レベルアップに時間をかけなくても,どんどん強くなる」(公文氏),「バトルで女の子が成長して強くなる爽快感と,毎回変化していくビルドの戦略性」(久保氏)とのこと。巨大ボスが登場するレイド,プレイヤー同士が戦うGvG的な大規模バトル,キャラクターごとのストーリー,エリシアンで育成したキャラクターの状態を保存し,これを使って挑むコンテンツなども予定しているという。
また,リリース時に登場する36人のドールには,それぞれのイメージソングが用意される。
本作ではキャラクターや装備がNFTとして扱われ,暗号資産によって売買や貸し借りできる。特別な外見を持つNFTキャラクターが用意されるのに加え,ゲーム内ではNFT装備やFT(代替可能トークン)がドロップするとのことだ。
ただ,日本ではまだWeb3やNFTが浸透しておらず,導入のハードルは高い。こうした点について,公文氏は「普通のゲームにweb3要素が入っていて,気が付いたらWeb3で遊んでいるような形にしたい。ウォレットにしても,シードフレーズ(自分のウォレットにアクセスする際に必要な文字列)をメモするようなものにはしない。普通のゲームに課金するような形で決済を進められるようにする」と見解を示す。ソーシャルゲームとして遊ぶプレイヤーでも,スムーズにWeb3要素を使えるように導線を整備していくと述べた。
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