プレイレポート
[プレイレポ]ダンジョンで得るのは財宝か,非業の死か。“脱出系ダンジョンRPG”「ダークアンドダーカーモバイル」で,いつか夢見た冒険者ライフを体験
そんな憧れを具現化したようなゲームを「PUBG」で知られるKRAFTONの傘下スタジオであるBluehole Studioが開発中だ。タイトル名は「ダークアンドダーカーモバイル」(iOS / Android),KRAFTON曰く“脱出系ダンジョンRPG”というジャンルになるらしい。もともとはPCで早期アクセスが行われている「Dark and Darker」のモバイル版である。
今回,4Gamerは韓国で開催されたメディアイベントに参加してきた。まだ開発中の本作を一足早くプレイしてきたので,その内容をお届けする。
本作でプレイヤーは冒険者となり,数多のダンジョンに挑み,財宝を見つけ出し,持ち帰ることが目的となる……のだが,もちろん,そう簡単にはいかない。ダンジョン内にはさまざまなモンスターのほか,同じく財宝を狙うほかのプレイヤーが冒険しているのだ。
ダンジョン内で力尽きると,ダンジョン内で入手したものも含め,アイテムをすべてドロップしてしまうので,自分とパーティメンバー以外はすべて敵という状況の中,冒険者としての勘を働かせ,探索しつつ「脱出」する必要がある。
ゲームを始めるとまず初めに行うのがキャラクターの作成だ。容姿と名前,そして「クラス」を選択する。現時点では「ファイター」「バーバリアン」「クレリック」「ローグ」「レンジャー」の5つが用意されていた。
●ファイター
剣と盾を装備し,攻撃の防御のバランスがいい戦士
●バーバリアン
両手武器の扱いに長けた攻撃重視の戦士
●クレリック
回復や支援が可能なクレリック。戦闘能力も決して低くはない
●ローグ
姿を消す隠密能力を持つ。素早い動きで敵を翻弄する
●レンジャー
弓のエキスパート。遠距離から敵を仕留められる
各クラスは装備できる武具やスキルが違うため,プレイスタイルが異なる。今回のプレイではひとまず一番オーソドックスそうな「ファイター」を選んでみた。
キャラクターを作成したら,さっそく冒険に……といきたいところだが,その前に冒険の準備をする必要がある。ダンジョン内には装備やアイテムを持ち込めるため,手ごろな装備に加え,回復アイテムなどを用意して挑みたいところ。しっかりとした準備から冒険は始まっている。
とはいっても,作ったばかりのキャラクターなので,そこまで念入りに準備することもなく,早々に支度を済ませて,ダンジョンへと挑戦した。
最初に挑むことになるのはソロダンジョン「ゴブリンの洞窟」だ。筆者はゴブリンスレイヤーを履修しているので「たかがゴブリンごとき」となめてかからない。奴らはバカだがマヌケではない(言いたかっただけ)。
ダンジョン内にはモンスター,他のプレイヤー,宝箱,木箱などの破壊可能オブジェクト,インタラクト可能なオブジェクトが存在している。モンスターを倒したり,宝箱を開けたり,オブジェクトを壊したりすると装備や財宝,金貨といったアイテムが見つかるのでそれらを回収して持って帰るのだ。
ここで厄介なのが,モンスターと他のプレイヤーの存在だ。ゴブリンの洞窟に出てくるゴブリン程度であれば,オルクボルグの如くサクサクと倒せるが,そこに他のプレイヤーが存在すると話は変わってくる。プレイヤー対モンスター対他のプレイヤーという三つ巴の戦いならまだいいが,タイミング次第ではプレイヤー対モンスターと他のプレイヤーという状況にもなりうる。モンスターと戦うときは周囲を警戒しつつ戦う必要があるのだ。
プレイヤーにしろ,モンスターにしろ,倒されてしまうと持ち込んだアイテムを含めて,すべてドロップしてしまう。逆に言えば,他のプレイヤーを倒すと,所持しているアイテムを奪えるというわけだ。
とはいえ,ゴブリンのダンジョンで探索しているプレイヤーはAIが操るいわゆるBotキャラクターだったので,緊張感は薄い。ちなみに宝箱には等級があり,等級の高い宝箱からは良いアイテムが出やすい。つまり良い宝箱を狙うプレイヤー(あるいは宝箱を狙っているプレイヤーを狩るプレイヤー)と遭遇しやすいということでもある。このあたりのリスクを考えながら冒険する必要がありそうだ。
ダンジョンでの探索はバトルロイヤル系のゲームと同じシステムが採用されており,時間が経過するとダメージを受ける瘴気が発生し,安全地帯が小さくなっていく。ある程度の時間が経過すると,帰還するためのポータルがダンジョン内に出現する。これをインタラクトし,ポータルに飛び込むと帰還できる。なお,ポータルは複数出現するので,他のプレイヤーを全員倒す必要はない。
無事帰還すると,入手したアイテムはそのまま手に入る。プレイヤーキャラクターのインベントリのほかに倉庫があるので,冒険に使わないアイテムは保管しておこう。必要ないアイテムや換金用のアイテムは商人に売ってもいい。
商人は武器屋や防具屋など複数存在しており,それぞれクエストを持っている。彼らのクエストをクリアすることで,友好度が上がり,取引で有利になるようだ。また,手に入れたアイテムを取引所に出品し,プレイヤー間で売買することも可能だ。
こうして金貨を集め,冒険に必要なアイテムを買い,さらなる財宝を求めてダンジョンに向かう,というのが本作の基本的な流れになるだろう。
今回のイベントではさらに3人用のダンジョン「忘却の城」にも挑戦した。オートマッチング機能もあるが,現場にいた他のメディアの人たちと即席パーティを結成して挑む。ちなみにパーティを組めない場合は,NPCの傭兵を雇って冒険できるそうで,このあたりはPC版にはなかった要素だ。
忘却の城はスケルトンなどが登場し,ゴブリンとは比べ物にならないほど強い。油断するとサクッとやられるし,ゴーレムのような想定外に強いモンスターと出会うこともあり,難度は相当高くなっている。また,人が操作する他のプレイヤーもいるので,油断できない。
3人パーティでのダンジョンは,ファイター,クレリック,ローグという構成で挑んだ。筆者がクレリックを使用している。システムをまだ完璧に理解したわけではないので,細かい部分での連携などはとれなかったが,味方を回復できるクレリックの存在はパーティメンバーから「ありがたい!」という言葉をもらえた。パーティプレイしてるって感じでいいですね。
今回は現地での即席パーティだったので,顔を突き合わせながら,「ああでもないこうでもない」とワイワイ楽しんでしまった。オンラインでのマルチプレイとは違った良さがある。なんだろうかこの感覚は,PSPでモンハンを遊んでいたころを思い出す。モバイルゲームなのでそういう遊び方をしやすいのも本作の特徴かもしれない。
2回ほどダンジョンに挑戦したが,一度目は2人帰還したあと(ポータルは1人1個必要)で,他のプレイヤーと出会って倒されてしまい,自分だけ帰還できず,二度目はパーティ対パーティの戦闘になったが,相手の方が一枚上手で全滅してしまうという結果に。くやしい。
倒されてしまうと前述したように持ち物を全部失うが,支援者からサポート装備を支給してもらえるので,装備やアイテムがない状態でダンジョンに挑むといったことはない。モバイル版の独自仕様となる救済措置的なシステムである。
支援者のサポート装備はクエストをクリアすることで,装備のグレードが上がっていく。さすがに最強装備を支給されるようなことはないだろうが,冒険をするうえで「詰み」の状態にならないのはうれしい仕様だ。
ダンジョンを探索する緊張感,無事に帰還して財宝を手に入れる達成感を得られる本作。韓国でのクローズドβテストではユーザーから非常に高評価を得たようで,その開発は順調に進んでいるようだ。KRAFTONは日本をTier1という重要なマーケットとして捉えており,次回のビルドテストでは日本を含むグローバルで行われるとのことだ。
本作は2024年内のリリースを予定している。純粋に「もっと遊びたい」と感じたタイトルなので,リリースが非常に楽しみだ。
「Dark and Darker Mobile」公式サイト
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