プレイレポート
[G-STAR 2023]新作カードゲーム「TEMPEST : Tower of Probatio」を試遊。相手の切り札をBANできる仕組みが加わったマベスナ系タイトル
同社のブースは,ステージ上でPC版を使って来場者が1vs.1の対戦をするコーナーと,タブレットでチュートリアルをプレイするコーナーの2つに分かれていた。3連勝で10万ウォン(約1万1500円)分のギフトカードがもらえることもあり,対戦コーナーは本格eスポーツの雰囲気がただよっていた。
New Normal Softの担当者によると,本作は11月15日に韓国でAndroid版のサービスを開始し,G-STAR 2023の期間中はiOS版も期間限定でサービスしているという。待機列がかなり長いので,自分のスマートフォンでプレイすることを勧められ,(Apple IDの地域設定の関係で)同行していた通訳のiPhoneを借りてプレイすることとなった。
ゲーム内容は,3つの塔にカードを出し合い,7ターン目の終了時に2つの塔でパワーの合計値が高いプレイヤーが勝利するというもの。「MARVEL SNAP」をプレイしたことのある人なら,よく似ていると感じるだろう。プレイしたことのない人は,こちらを参照してほしい。
基本的なゲームの進行は共通しており,「SNAP」「撤退」に似たランク戦のシステムも備える。では,本作ならではの要素は何なのか。
最も大きな違いは,対戦前に14枚の相手デッキを確認のうえ,1枚をその対戦において除外できることだ。そして,両プレイヤーにはランダムなヒーローカードが3枚提示され,1枚を選択してデッキに投入する。
ヒーローカードは高性能だが,通常のカードと同じように使用できる。正確に表現するとヒーローのスキルカードであり,同じヒーローの絵柄で複数の種類が用意されているようだ。また,対戦が始まると自分のアバターは,選択したヒーローになる。
New Normal Softの担当者は,これらのシステムが特定カードに依存しがちなデジタルカードゲームの欠点を克服し,ゲームごとに新しい展開を楽しめると説明してくれた。
また,本作の特徴には「シーズン制」も挙がった。シーズンをまたぐとカードプールが大きく変化して,プレイヤーの所持カードも失われてしまうが,その価値に相当するガチャの権利がもらえるような仕組みが予定されている。1度ゲームから離れてしまったプレイヤーが復帰しやすいゲームにする狙いもあるようだ。
筆者は,日本におけるデジタルカードゲームは,全盛期に比べてだいぶ人気が落ちたと感じている。韓国ではどうなのかと質問すると,日本と似たような状況だという回答だった。
では,なぜ新作を開発したのかと尋ねると,韓国で人気ジャンルのMMOはレッドオーシャン化しており,デジタルカードゲームのほうがプレイヤーに良質な体験を届けられるからとのこと。実際,会場でカードゲームを見ることは少なかったが,本作のブースには長い列ができていた。
なお,本作はeスポーツ展開を見据えているとも明言された。競技カードゲームが好きな人には,ぜひ1度触ってほしいタイトルだ。
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