プレイレポート
[TGS2023]VRのコックピット視点で操縦できるロボットアクション「QuantanoID」が出展。ストーリーモードや3対3のPvPを実装予定
このブースでは「神椿市協奏中。」など,KAMITSUBAKI STUDIOのタイトルがメインで置かれているのだが,そんな中でしれっと出展のQuantanoIDは,Gugenkaが開発・販売を行う別枠のタイトルだ。GugenkaのCEO/プロデューサーである三上昌史氏によると,同社は神椿関連のVRゲームやMR体験を制作しており,そのつながりの出展だという。コラボとして,KAMITSUBAKI STUDIOのバーチャルシンガーであるヰ世界情緒が主題歌を務めているものの,世界観などは神椿と関係なく,オリジナルタイトルとして開発を進めているそうだ。
KAMITSUBAKI STUDIOタイトルが並ぶなか,ブースの端でQuantanoIDは出展されている。会場で探したい人は,見逃さないように注意 |
Gugenka CEO/プロデューサー 三上昌史氏 |
ゲームの内容としては,VRのコックピット視点で10mほどのロボットを操作するアクションゲームとなっている。ロボット好きな三上氏が,コックピットに乗って戦いたいと考えて立ち上がったプロジェクトで,プレイヤーは自分自身をパイロットとしてキャラメイクし,カラーや武装のカスタマイズが可能なロボットに乗り込んで操縦できる。
今回出展されたバージョンはチュートリアル的な内容で,通路を塞ぐ障害物のレーザーをジャンプやダッシュで回避しながら進み,的を射撃で破壊していくシンプルなものだった。操作としては,左手のスティックで移動,右手のスティックで旋回。そして右手のボタンでジャンプ,グリップボタンでダッシュ,トリガーボタンで射撃といった感じ。射撃のためのエイムは,右腕を動かす形(コントローラ自体の移動)で行う。
コックピット視点ということで,パイロットの腕はレバーやコンソールに置いてあるだろう,という気持ちでプレイを始めたため,筆者は腕を動かすエイムにちょっと戸惑ったのだが,これは意図的なものだという。もともとは,レバーを倒すような動作で移動する仕組みだったが,これはうまく操縦できないイライラ感もあり,気持ちよく動かすためにスティック移動を採用したそうだ。その結果,エイムは腕の動きで行う形になったと三上氏は話していた。
VRゲームは,終わりがなくエンドレスで遊ぶものも多いが,本作の製品版ではストーリーモードを実装し,エンディングを迎えれるものとして楽しめるという。また,3VS.3のPvPも用意されるとのことで,コックピット視点での対人戦は白熱しそうだ。
対応プラットフォームは,今のところMeta Questシリーズのみで,配信は2024年を予定している。
本作はまだまだ開発中であり,こだわりはこれから詰め込んでいくそうだが(三上氏としては,全天球型コックピットの表現にこだわりたいらしい),コックピット視点のVRロボゲーというだけでロマンの塊であり,続報に期待したい。
「QuantanoID」公式サイト
東京ゲームショウ2023公式サイト
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