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[TGS2023]好きな子に一杯おごれる? 「アッシュエコーズ」はパラレル世界と“火・水などの環境利用”に着目したRTS+RPG【PR】
※出展名義は「Revitalization Games」(ブース番号:05-C03)。2019年8月に日本で設立された,Restar Gamesのグループ会社
本作は“多次元リアルタイムバトルRPG”と題した作品で,世界観の構築と2D / 3Dグラフィックス表現に目を見張るものがある。
なお,中国ではTencent Gamesにパブリッシングを任せるというが,日本を含むそのほか地域ではRestar Gamesが手綱を取るとのことだ。
※開発中につき変更する可能性がございます
舞台は近未来の科学世界。85%が海に覆われた惑星「森羅」は,さまざまな“パワレルワールド”とつながる多元世界と化していた。
プレイヤーはそこで,新設組織「S.E.E.D」最高執行官たる“監督”として,異なる世界の仲間たちと異世界からの侵攻を食い止める。
いわば架空の地球や国家,文明や文化もまるまる設計している世界観のようで,現実のリアルさとは違えどリアリティは抜群だ。
ちなみに補足として,本作は開発元・上海燭龍が手がけた中国の人気IP「古剣奇譚 〜星夜に謡い継ぐ万世の夢〜」の登場人物たちが“多元世界に飛ばされちゃった物語”という背景らしい。
日本で同シリーズを知る人は多くはなさそうだが,ファンなら楽しめるだろうし,まったく知らずとも問題なし。というのも,過去のゲーム(や実写ドラマ)は写実的な映像表現であったが,今回はバリバリのアニメ風表現であるため,むしろ知る人こそ完全新規に映るだろう。
こうした舵取りもまた,開発陣なりの大挑戦なのだとか。
作中の登場人物たちは場面に応じて,「2Dイラスト」と「3Dモデル」で表示される。フルボイスとモーションキャプチャーを基本装備とし,いずれも品質は現代的といって差し支えない。さらにPC版はDLSS 3(※1)とレイトレーシング(※2)にも対応しているという。
※1:高解像度を実現する,AIグラフィックス技術
※2:「光(表現)」を追跡する,レンダリング技術
キャラクター属性も美男美女をはじめ,パラレルワールドが関わるゆえか,見た目のテイストが異なる人物もチラホラ。猫にアザラシにお掃除メカにとキュートな人外もそろっている。
彼らとのコミュニケーション要素にしろ,ホーム画面でキャラクターをタップすると見せてくれる反応のほか,お茶会という名の「大人なバーで飲み物をおごり,絆を深める」といった変わり種もある。
こちらはTGS版では未開放だったため,今回は参考画像のみだが。
ゲームサイクルは“急展開がウリ”のメインストーリーが主軸にあり,簡単操作のセミオートバトルをこなしながら進めていく。
サブコンテンツも豊富そうで,キャラクター育成やチャレンジバトル,さらに「S.E.E.D.ドーム」と呼ばれる施設で,アイテムの生産や部屋をカスタマイズするなどのシミュレーション系な遊びもあるらしい。
また物語のテキスト進行を眺めていると,背景のロケーションがそのままシームレスにバトルフィールド化すところも軽快でよい。スムーズな動作はそれだけで真っ当に強い武器と言える。
バトルは,シミュレーションとストラテジーの中間といったところだ。基本は“オートチェス系”のように,盤面に配置されているキャラクターが敵にオートアタックする様子を見つつ,手動で適宜「マス目の移動」「スキル発動」「メンバー交代」などを指示する。
編成次第で操作負担を皆無にできるし,強ボス相手のときはじっくり操作するなど,そのときどきで遊び分けもしやすい。
そのうえでクラスや元素(属性),ステータス類も細かに設定されており,編成や戦術で考えるべき点は多い。はじめは気にせずともゲームを進められそうだが,後々になって脳を楽しく悩ませてきそうだ。
バトル面で特筆すべきは,以下の2点だ。
・元素やマップの「環境利用」の反映
・ステージ進行やボスバトルの凝った演出
まず環境利用についてだが,本作では直下の画像にあるとおり,水・雷・炎・氷・風・蝕の元素が「元素反応」を引き起こす。
これにより生み出された元素エリアは,ダメージ増減や状態異常をもたらす。例えば「水エリアで電ダメージが上昇」などである。
すべての相関図をパッと見て理解するのは難しく,またゲーム序盤ではそれほど過度に求められなかったが,これがエンドコンテンツの要になるのは想像しやすい。このほか「高所からの落下ダメージ」など,マップ内ギミックの利用も存在するため攻略法は多彩だ。
もう一点の演出についてだが,本作のバトルステージは(すべてではないだろうが)さまざまな動きを見せてくれる。
敵を退けたら移動と物語が同時進行したり,マップが将棋や囲碁のような一盤面に収まらず拡張されたり,巨大ボスもただ撃って叩いて倒したりするわけじゃない仕掛けが随所に存在する。
操作は忙しくないのに,画面の情報量がにぎやかなため,1プレイの満足度は高い。これとミステリー風にはじまるストーリーの謎が複雑に絡み合い,しっかりと練られた作品であることを伝えてくる。
本作に関しては,今年7月開催の「ChinaJoy 2023」会場でも発見していた。そのとき現地スタッフに尋ねたところ,中国では2023年内のサービスを目指しつつ,動向次第で日本展開を決めると教えられたが,現時点で“それ”も確定したようである。
記憶にある限り,リアル開催が復活した昨年のTGS 2022では,それ以前の動向と比べるとスマホゲームの出展が明らかに減っていた。
厳密な総数でならそれほど違いはなかったかもしれないが,少なくとも昨今のコンシューマ復興に伴い,存在感は減っていた。
そうしたなかで「アッシュエコーズ -白荊回廊-」は単騎で,単独ブースで出展された。その意気込みは好感であり,なにより“そうできるほどの強度を備えたゲーム”だという見方もできる。
配信前から知っていた。そう豪語したいなら,今がいい時期だ。
[CJ2023]多次元を渡り,失踪した仲間を救い出せ! Tencent Gamesの新作RPG「白荆回廊 Ash Echoes」を紹介
2023年7月28日から7月31日まで,中国で開催されているゲームショウ「ChinaJoy 2023」。そのTencent Gamesブースに,「白荆回廊 Ash Echoes」が出展されていた。本作は「古剑奇谭」のキャラクターが登場するタイトルなのだが,ビジュアルがアニメ調で幅広い層に刺さりそうな雰囲気に仕上がっていた。