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[gamescom]遺伝子組み換えシム「Honeycomb」がプレイアブル出展。人類存続のために未知の惑星の動植物を掛け合わせていく
「Honeycomb」の舞台は,環境破壊によって地球の文明が滅びた遠い未来。そんな地球から逃れた最先端企業EON Corpは,未知の惑星であるSota7に,バイオエンジニアのヘネシー(主人公)を送り込む。
主人公の目的は,そこに住む動植物の遺伝子組み換えを行い,人類を存続させること。人類に優しい食べ物を生産したり,獰猛な生物を穏やかな性格に変えたりすることで,人類の未来を切り開いていく。美しい自然やかわいらしい動物たちが登場するゲームの雰囲気とは裏腹に,どこかマッドサイエンティスト風なストーリー設定だ。
植物を合成させることで食料や医療の資源につながり,何千もの人間の命が救われる可能性が上がる。それは動物でも同じで,穏やかな性格の種を現地に増やすことで,この惑星での共存の道も開かれていくのだ。
今回のデモでは,プレイヤーの行動を真似ながらどこにでもついてくる,人懐っこいアルパカのような動物が紹介されていた。プレイヤーは,こうした種の研究を自分のペースでじっくりと続けながら,惑星の環境破壊を行わないよう慎重に実験を行い,新しい種を生み出していくことになるのだという。
惑星の自然環境に非自然的な手を加えていくわけなので,いずれは大きなモラルの選択を迫られるのかもしれない。人工的な環境への介在がどのような大発見を,もしくは脅威をもたらすのかは,プレイヤー次第といったところ。“サンドボックス”と銘打っているだけあって,非常に自由な印象だ。
また,最初に降り立った区画に,研究所であり自分の住処でもある施設を作るのだが,ホログラム風の3Dグラフィックスで先にデザインしてから,3Dプリンタのように自動的に作り上げていくという,未来的な表現もよくできていた。
惑星は,ドローンを使って上空からマップ全域を眺めると,壁のような山岳地帯や密林で細かく区分けされている。デモを紹介してくれたFrozen Wayのバルトシュ・シュチプカ(Bartosz Szczypka)氏によると,プレイヤーはマイルストーンをクリアしながら少しずつ活動地域を増やし,そのたびに新たな動植物に出会っていくことになるとのこと。
なお,遺伝子組み換えには,分類学的に同じ系統樹にある種を掛け合わせていくという基本ルールがある。このことからも慎重に研究を進めていかなければならない。
Frozen Wayは,リフォームシム「House Flipper」シリーズで成功を収めているFrozen Districtの別働隊として結成された開発チームだ。現時点のSteamストアページでは,2024年第1四半期にはアーリーアクセス版がリリースされるとあるが,日本語化の予定がないのは残念なところ。
それでも,ポーランドで数多く排出される1人称視点のシミュレーションゲームに,より深いテーマを与える形で開発が進められているのは興味深く,Steamストアページでウィッシュリストに追加して,続報を追う価値のある作品だと思えた。
「gamescom」公式サイト
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- 関連タイトル:
Honeycomb: The World Beyond
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