［gamescom］ウクライナのデベロッパが制作するナラティブRPG「Hollow Home」とは，どんなゲームなのか

　「gamescom 2023」のビジネスエリアに設置されたウクライナパビリオンに，キーウに本拠を置くゲームスタジオTwigamesが開発を進めるPC向けRPG「Hollow Home」が出展されていた。

「Hollow Home」公式サイト

　本作の舞台となるのは，ウクライナの某都市。主人公は，まだあどけなさが残る14歳の少年マクシム（Maksym）だ。友達とゲームセンターで時間をつぶしたり，近所の人からおつかいを頼まれたりと，いつものような暮らしを送っていたが彼だったが，1つ知らないことがあった。それは，24時間後にロシア軍が町を急襲し，それまでは何もなかった町にサイレンが鳴り響き，爆弾が人の命を奪う，新たな現実に直面することだ。かくして彼は，過酷なサバイバルを強いられていくことになる。


　ゲームは見下ろし型視点で進み，会話の選択がメインとなる。プレイヤーの選択によって，物語が分岐し，その後の展開が変わっていくというシステムだ。基本的に，何も知らない子供が調理や治療など，さまざまなスキルを身につけ，次第に1人の人間として成長していくストーリーになる。今のところ具体的なゲームシステムなどは公開されていないが，「This War of Mine」のように，人の生死に関わる難しい選択を次々に迫られることになるようだ。


　タイトルの「hollow」とは，何もない空間などを意味する言葉だが，それは侵攻を受けた主人公の故郷のことを指しているのだろう。物語の展開が気になるところだ。
　今回のデモはまだα版程度で，ゲームを紹介してくれた開発者によれば，2024年のリリースを目指しているという。gamescom 2023向けトレイラーの公開に合わせてSteamのストアページもオープンしており，英語とウクライナ語をサポートする予定だ。

「Hollow Home」のデモを見せてくれたTwigamesのAnastasiia Ratushna氏（左）とAnastasiia Hlyniana氏（右）

「gamescom 2023」公式サイト

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