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2023/10/19 12:00プレイレポート
［プレイレポ］バスケ未経験者でもコービー・ブライアントになれるのか。「NBA 2K24」の新モード“マンバモーメント”モードに挑戦
「コービー・ブライアントになってください。」
それが今回，4Gamer編集部から受けたお仕事だった。
「なんのことじゃい」と思って詳細を聞くと，なるほど，要は2Kからコードをもらったので「NBA 2K24」の新要素“マンバモーメント”モードのプレイしてくれということらしい。
マンバモーメントモードは，2023年9月8日に2Kより発売されたバスケットボールゲームの金字塔「NBA 2K24」（PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch）におけるゲームモードのひとつ。
NBAのスーパースターであり，ロサンゼルス・レイカーズの背番号8番と24番を未来永劫に背負う男。偉大なるバスケットボール選手である“コービー・ブライアント”が達成した数々の栄光を追体験できる，というモードだ。
このモードでは，コービーのキャリアの中でも特に重要な7つの試合をプレイできる。それぞれメンバー，対戦相手ともに固定で，さらに試合中には「コービーで48点以上取って試合に勝利しろ」「3ポイントシュートを12本以上決めろ」のように，達成するべきミッションが各試合3つ用意されている。
それぞれのミッションはコービーが実際に達成した偉業に紐づけられており，これらを達成することで彼の栄光をその身に味わうことができるのだ。
概要はわかったものの，挑戦する筆者はバスケどころか「NBA 2K」シリーズも未経験。たまにYouTubeでさまざまな選手のド派手なプレイを見ては「すげー」と口をアホみたいに開けながら感嘆詞を漏らすだけのクソワナビである。こんな男でも，あのコービー・ブライアントのようなプレイができるのだろうか？
……もちろん，そう簡単にはいかなかった。なにしろこの「NBA 2K24」，やれることがあまりにも多すぎる。ドリブルの仕方やシュートの打ち分け，パスのもらい方にディフェンスで取るべき行動など，プレイヤーの操作自由度が果てしなく高く，あまりにも選択肢が多い。
チュートリアルを経て，操作説明を一通り読んだぐらいの理解度では，かの伝説へ挑むにはあまりにも力不足だった。
「記念碑的なモードっぽいし，意外と簡単にいけるんじゃない？」
と，ぶっちゃけ結構ナメてかかっていたところはあるのだが，しっかりと打ち砕かれた気分である。彼の“マンバ・メンタリティ”（よりよいものを目指す姿勢，思考）をトレースしなければ，このミッションの達成は難しいようだ。
めげずに何度も挑んでいると，だんだんと操作が指に馴染んできた。大きな動きは左スティックと各種ボタン，細かい動作は右スティックで，といった点を理解していけば，非常に直観的なコントロールができるように。操作している指の動きと，実際に行われる動きがしっかり連動しているので，プレイ時の没入感も高い。
特におもしろかったのは，3ポイントシュートの決め方が分かったときだ。シュートのモーションに入ってからボタンをタイミングよく押すのだが，そのタイミングや撃つべきシチュエーションがなんとなく分かってからは，気持ちいいくらいにリングへとボールが吸い込まれていった。
突然まったく入らなかった3ポイントが入るようになったこと，そこにプレイに対する没入感が相まったことで
「こ，これがゾーン※……？」
※ゾーン：スポーツなどの競技中，アスリートたちが極度の集中状態に入ること。通常では考えられないようなプレイが続けざまに起こったりする。
という，果てしない思い上がりまで抱くように。まあ実際は“操作に慣れたことにより，低難度で無双できるようになっただけ”ではあるのだが……気持ちとしてはなんだか，コービー・ブライアントに近づけたような気分だった。
もちろん，再現されているのはミッションなどのゲームプレイだけではない。シチュエーションからキャラクターのモデルなどまで，徹底的に再現されているのがマンバモーメントモードである。
たとえば髪型も年代によってしっかり違う。最初のチャレンジである“キング・オブ・サクラメント”では2001年，当時22歳であったショートヘアのコービーが登場する。
チャレンジは年代順になっており，以降の年代では印象深いスキンヘッドのコービーに。また，後半のチャレンジでは背番号も8番から24番へときちんと変化する。史実を再現するうえでは当然と言えば当然だが，こういったところまで妥協がないのは流石というべきか。
また，チャレンジの冒頭には実際に行われた試合のハイライトが流れる。「実際の試合よく知らんなあ」という人には知識の補填に，知っている人にとっては過去の振り返りになる。
実際の映像が流れることで，「今からオレがあのプレイを再現するんだ……！」と，テンションをがっつりアゲてくれるのもうれしいポイントだ。
操作する選手をコービーに固定する機能までついており，ゲーム全体で“コービーのプレイをその身で味わう”ことを徹底してサポートしてくれる。
筆者は基本，このコービー固定機能を使ってプレイしていたのだが，この機能を使っていると，なんだか他の選手が活躍しているとちょっと悔しくなるのが不思議だった。
その筆頭がシャキール・オニール。彼が豪快なダンクを決めたりリバウンドを制したりしているのを見ると，頼もしい反面「俺だってもっと活躍してやりたい！」という気持ちが生まれてくるのだ。
結果，ガンガンボールを呼び込み，粘り強く何度もトライするようになっていく。そうする中で，自分の中で“もっと良くする”意識が芽生えていくのを感じた。“マンバ・メンタリティ”と呼べるほど崇高な物でないのは確かだが，それでも，その片鱗のようなものは確かにこの身に宿ったのかもしれない。
経験がなくても，“コービー・ブライアント”になれるのか？――それに関しては，この記事の執筆時では，まだ検証途中といった感じだ。
最後のチャレンジまでひととおりは遊んだが，まだ達成できていないミッションが多い。“第3クオーターまでに62得点を決めろ”とか正気の沙汰ではない。できる気がしない。
でも，そんなことを幾度となくやってきたから，コービー・ブライアントはレジェンドなのだ。そんな彼のプレイを再現しよう，伝説をこの身に味わおうというのだがら，例えゲームであっても単純なわけではない。
とりあえずは一歩ずつ，少しずつでも自分のプレイを“より良いものに”していこうと思う。そしていつか，全部のミッションを達成するころには，自分の中にマンバ・メンタリティが根付いていることを祈るばかりだ。
「NBA 2K24」は，PC やPlayStation ，Xbox SeriesにNintendo Switchなど，幅広いプラットフォームで絶賛販売中。本記事で紹介したマンバモーメントモードは，特に特別な操作もなしにいきなり始められるようになっている。
あなたもぜひ，その身で彼の伝説を体感してみてほしい。
それが今回，4Gamer編集部から受けたお仕事だった。
「なんのことじゃい」と思って詳細を聞くと，なるほど，要は2Kからコードをもらったので「NBA 2K24」の新要素“マンバモーメント”モードのプレイしてくれということらしい。
マンバモーメントモードは，2023年9月8日に2Kより発売されたバスケットボールゲームの金字塔「NBA 2K24」（PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch）におけるゲームモードのひとつ。
NBAのスーパースターであり，ロサンゼルス・レイカーズの背番号8番と24番を未来永劫に背負う男。偉大なるバスケットボール選手である“コービー・ブライアント”が達成した数々の栄光を追体験できる，というモードだ。
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このモードでは，コービーのキャリアの中でも特に重要な7つの試合をプレイできる。それぞれメンバー，対戦相手ともに固定で，さらに試合中には「コービーで48点以上取って試合に勝利しろ」「3ポイントシュートを12本以上決めろ」のように，達成するべきミッションが各試合3つ用意されている。
それぞれのミッションはコービーが実際に達成した偉業に紐づけられており，これらを達成することで彼の栄光をその身に味わうことができるのだ。
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栄光を味わうのは簡単じゃない。不屈の精神をその身に宿せ
概要はわかったものの，挑戦する筆者はバスケどころか「NBA 2K」シリーズも未経験。たまにYouTubeでさまざまな選手のド派手なプレイを見ては「すげー」と口をアホみたいに開けながら感嘆詞を漏らすだけのクソワナビである。こんな男でも，あのコービー・ブライアントのようなプレイができるのだろうか？
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……もちろん，そう簡単にはいかなかった。なにしろこの「NBA 2K24」，やれることがあまりにも多すぎる。ドリブルの仕方やシュートの打ち分け，パスのもらい方にディフェンスで取るべき行動など，プレイヤーの操作自由度が果てしなく高く，あまりにも選択肢が多い。
チュートリアルを経て，操作説明を一通り読んだぐらいの理解度では，かの伝説へ挑むにはあまりにも力不足だった。
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「記念碑的なモードっぽいし，意外と簡単にいけるんじゃない？」
と，ぶっちゃけ結構ナメてかかっていたところはあるのだが，しっかりと打ち砕かれた気分である。彼の“マンバ・メンタリティ”（よりよいものを目指す姿勢，思考）をトレースしなければ，このミッションの達成は難しいようだ。
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めげずに何度も挑んでいると，だんだんと操作が指に馴染んできた。大きな動きは左スティックと各種ボタン，細かい動作は右スティックで，といった点を理解していけば，非常に直観的なコントロールができるように。操作している指の動きと，実際に行われる動きがしっかり連動しているので，プレイ時の没入感も高い。
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特におもしろかったのは，3ポイントシュートの決め方が分かったときだ。シュートのモーションに入ってからボタンをタイミングよく押すのだが，そのタイミングや撃つべきシチュエーションがなんとなく分かってからは，気持ちいいくらいにリングへとボールが吸い込まれていった。
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突然まったく入らなかった3ポイントが入るようになったこと，そこにプレイに対する没入感が相まったことで
「こ，これがゾーン※……？」
※ゾーン：スポーツなどの競技中，アスリートたちが極度の集中状態に入ること。通常では考えられないようなプレイが続けざまに起こったりする。
という，果てしない思い上がりまで抱くように。まあ実際は“操作に慣れたことにより，低難度で無双できるようになっただけ”ではあるのだが……気持ちとしてはなんだか，コービー・ブライアントに近づけたような気分だった。
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徹底的に“コービーの栄光を味わう”ことをサポート
もちろん，再現されているのはミッションなどのゲームプレイだけではない。シチュエーションからキャラクターのモデルなどまで，徹底的に再現されているのがマンバモーメントモードである。
たとえば髪型も年代によってしっかり違う。最初のチャレンジである“キング・オブ・サクラメント”では2001年，当時22歳であったショートヘアのコービーが登場する。
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チャレンジは年代順になっており，以降の年代では印象深いスキンヘッドのコービーに。また，後半のチャレンジでは背番号も8番から24番へときちんと変化する。史実を再現するうえでは当然と言えば当然だが，こういったところまで妥協がないのは流石というべきか。
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また，チャレンジの冒頭には実際に行われた試合のハイライトが流れる。「実際の試合よく知らんなあ」という人には知識の補填に，知っている人にとっては過去の振り返りになる。
実際の映像が流れることで，「今からオレがあのプレイを再現するんだ……！」と，テンションをがっつりアゲてくれるのもうれしいポイントだ。
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操作する選手をコービーに固定する機能までついており，ゲーム全体で“コービーのプレイをその身で味わう”ことを徹底してサポートしてくれる。
筆者は基本，このコービー固定機能を使ってプレイしていたのだが，この機能を使っていると，なんだか他の選手が活躍しているとちょっと悔しくなるのが不思議だった。
その筆頭がシャキール・オニール。彼が豪快なダンクを決めたりリバウンドを制したりしているのを見ると，頼もしい反面「俺だってもっと活躍してやりたい！」という気持ちが生まれてくるのだ。
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結果，ガンガンボールを呼び込み，粘り強く何度もトライするようになっていく。そうする中で，自分の中で“もっと良くする”意識が芽生えていくのを感じた。“マンバ・メンタリティ”と呼べるほど崇高な物でないのは確かだが，それでも，その片鱗のようなものは確かにこの身に宿ったのかもしれない。
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未だ旅の途中。自分の中に“マンバ・メンタリティ”が根付くまでは
経験がなくても，“コービー・ブライアント”になれるのか？――それに関しては，この記事の執筆時では，まだ検証途中といった感じだ。
最後のチャレンジまでひととおりは遊んだが，まだ達成できていないミッションが多い。“第3クオーターまでに62得点を決めろ”とか正気の沙汰ではない。できる気がしない。
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でも，そんなことを幾度となくやってきたから，コービー・ブライアントはレジェンドなのだ。そんな彼のプレイを再現しよう，伝説をこの身に味わおうというのだがら，例えゲームであっても単純なわけではない。
とりあえずは一歩ずつ，少しずつでも自分のプレイを“より良いものに”していこうと思う。そしていつか，全部のミッションを達成するころには，自分の中にマンバ・メンタリティが根付いていることを祈るばかりだ。
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「NBA 2K24」は，PC やPlayStation ，Xbox SeriesにNintendo Switchなど，幅広いプラットフォームで絶賛販売中。本記事で紹介したマンバモーメントモードは，特に特別な操作もなしにいきなり始められるようになっている。
あなたもぜひ，その身で彼の伝説を体感してみてほしい。
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「NBA 2K24」公式サイト
本ゲーム内に含まれるすべての標章および商標は，各所有者に帰属します。BLACK MAMBA®，MAMBA™，KOBE BRYANT™，MAMBA MOMENTS™，MAMBA MENTALITY®，コービー・ブライアント直筆サイン，および，Kobe SheathのロゴはKobe Bryant, LLCの商標であり，許可を得て使用しています。
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- CERO A：全年齢対象
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- プレイレポート
- ライター:オクドス熊田
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