プレイレポート
[CJ2023]もう2億人が遊んでる「スペースパーティ」。サメたちによる宇宙船での殺サツ×推理ゲームは,アモンでグアスしてた
本作は4人〜15人のプレイヤーがマッチングして遊ぶ対戦ゲームで,その内容は“宇宙人狼”である。また,サメはあくまで本作のマスコット的存在であり,人型のキャラクターも普通に存在する。
Giant Networkのこれまでの経歴としては,2021年11月に海外向けの宇宙人狼ゲーム「Super Sus」を提供後,2023年1月に中国および東南アジアで本作を配信したという。そしてサービスイン直後にプレイヤー数が100万人を突破したかと思えば,この半年で“世界2億人”を超えたのだとか。
数字からしても大ブレイクと言って間違いない状況だろう。
当のゲーム内容については,まずは印象的な画像を提示する。
不思議なことに,遊んだことがないはずなのに,なぜかゲームのルールを理解できてしまいそうな人も多いことだろう。
そのうえで解説すると,本作はゲームマッチ参加人数に応じた割合で,「いい人」「わるい人」「中立の人」に分かれ,それぞれの役職に割り当てられた勝利条件のために,宇宙船内で活動していく。
どのような役職があるのかも,まあ説明不要かもしれない。
宇宙船内ではバーチャルパッドで移動し,各自に振り分けられた船内活動のタスクをこなしていく。しかし「わるい人」は,「いい人」たちをさまざまな手段で消していくため,状況に応じて無残な死体が生まれる。
死体は,発見した人に通報されることで,生存者たちによる全員参加の「会議」のきっかけになる。会議中はボイスチャットやテキストチャットを活用し,誰がどこでなにしていて,じゃあアイツが犯人だ! などと。そのときそのときのアリバイ探し&作りに奔走する。
最後はプレイヤー投票により,犯人(と決めつけられた人)にはステージに応じた処刑が行われ,当人はゲームの脱落者となる。
なお,ステージに関しては上層と下層に分かれたマップなど,そういうものもあるらしい。そろそろ書こう。つまりアモアスだ。
現地では,担当者らにどストレートに尋ねる勇気を振り絞れず,知らないゲームに触れるていで話を聞かせてもらった。
本作は,開発段階ではここまで大きな反響を想定していなかったらしいが,気付けば2億人ものプレイヤーに遊んでもらったという。中国のインフルエンサーがみんなで一緒に遊ぶなどの文化も影響したらしく,ファン層も18歳以下の人たちが大半。男女比も5:5なんだとか。
こうした状況を受け,同社は気持ちを入れ替えて,今回のCJ2023でも大々的にアピールするほどのアプリになったようだ。
今後も意気込みも,「かなり力入れます」としている。
本件に関しては,悪気はなく,良くも悪くも「一昔前にあった中国のイメージ」とでも言うべきだろう。高層ビルが立ち並ぶ先進的な町中でも,盛大に車のクラクションを鳴らし合うエネルギッシュな上海の雰囲気も含め,久々に妙に納得させられるところがあった。
誰も見ていないブースの陰で,ドデカいマスコットのサメ同士がど突き合いのパフォーマンスをしていたように,本作はそうしたちゃめっ気も織り込みづみなのかもしれない……し,そうでもないのかも。
といった「スペースパーティ」は,日本展開に関しては不明であるが,スマホで遊べるキャラもの人狼ゲームとしてのポテンシャルは高そうに思える。もしもその日がきたのなら,ぜひチュートリアルを見てからプレイしよう。仮に,見なくても遊べそうと思っても。
「スペースパーティ」公式サイト
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「ChinaJoy 2023」公式サイト
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スペースパーティ
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