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7月22日の発売が近づくパズルアドベンチャー「Crime O’Clock」をチェック。「ウォーリーをさがせ!」風の細かい2Dアートが幅広い層に受けそう
日本ではSteam版が7月22日にリリースされる予定の「Crime O’Clock」は,時間軸のシフトによって異なる時代の流れが混じりあってしまったミラノの街が舞台。プレイヤーは探偵となり,バーチャルアシスタントのAI「エヴァ」に助けられながら,「アトランティス時代」「暗黒時代」「蒸気時代」「情報化時代」「イーオン時代」という5つの時代を渡り歩いて犯罪を解明し,大事件の発生を未然に防ぐ。
本作の大きな特徴となるのが,1つのマップが1枚の大きな白黒の線画によって描かれ,まるで絵本シリーズの「ウォーリーをさがせ!」のように,風景の中に無数のキャラクターたちが細かく描き込まれていることだろう。
アメリカの子供向け絵本シリーズ「アーサー・アドベンチャー」のように,擬人化された動物たちが人間に混じって生活しているようなイメージで,ショッピングしている人や公園で遊ぶ子供たち,マーチングバンドや車で移動中の労働者など,さまざまなキャラクターが混在し,1体ずつ見ていくだけでも楽しい。
ディズニーや日本の人気アニメのキャラクターを模したと思われるものも紛れ込んでおり,ゲームを忘れて観察するだけでも老若男女が楽しめるはずだ。
ゲームプレイとしては,1つの時代につき「ティック」と呼ばれる10種の時間帯が存在しており,その変化を見つけることで事件の手がかりを探したり,犯人を追跡したりするものになるようだ。
「6000×4500」ほど(開発者談)という細かい絵を眺め,例えば窓が割れている/割れていないなど,ティックによって違う場所を見つけ,容疑者の逃走経路を暴くといったスタイルになっている。それぞれ時代は,いくつかのモニュメントや街の区画を除いて全く異なるようデザインされているが,大きな事件は時代を跨いで発生しているとのこと。さらには,時空のもつれによって,時系列的に見れば必ず事件の真相が掴めるわけではないというチャレンジングな要素もあるようだった。
これまでもヨーロッパを中心としたさまざまなイベントに出展し,受賞してきた「Crime O’Clock」は,すでにJust for Gamesというイギリスを本拠にする新興パブリッシャから,Nintendo Switch版が数週間前にリリースされている。
Steamストアページ(外部リンク)では無料体験デモが公開されているものの,残念なのは現時点で日本語へのローカライズが行われていないことだ。日本のイベントに出展していたからには,まったく期待がもてないわけではないと思うので,気になる人はデモをチェックしつつ,続報を待ってみるのもいいかもしれない。
- 関連タイトル:
Crime O’Clock
- 関連タイトル:
クライム・オクロック
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