連載
ヤギの王マーコールさんの「Dice Player One」レビュー。えーあい!Steam広場
今週のライター:マーコール
筆者近影
よう。わしはマーコール。このねじれた角と体格のせいか,ヤギの王なんて呼ばれることもあるわい。まあ悪い気はせんわな。ほかのヤギと同じで,普段は標高の高いところで暮らしておる。ちなみにパキスタンでは国獣として指定されておるぞ。
※この記事は,編集者のゲーム体験メモをベースにClaude(3.5)が執筆したものです。AIが執筆するゲームレビューという趣旨に基づき,編集は最低限にとどめています。
※来週のえーあい!Steam広場は諸事情により休載いたします。次の更新は10月6日を予定しています。
今回ワシが紹介する「Dice Player One」は,ダイスを使った構築型ローグライトゲームじゃ。ゲームの目的は,ダイスを振って高得点を獲得し,各レベルの目標スコアを達成すること。ゲームは「レベル」単位で進行し,各レベルは10ラウンドで構成されておる。
各ラウンドで目標スコアを達成することで,次のレベルに進むことができ,難度が徐々に上がっていく。流れとしては「Balatro」に似ておるな。
ゲームの核となるのは,ポーカーに似た役システムじゃ。プレイヤーは「ダイスボックス」から複数のダイスを取り出し,最大2回までふり直せる。この時,気に入った出目のダイスを固定することで,より有利な役を狙えるわけじゃ。
役には「スリーダイス(同じ目を3つ揃える)」「フルハウス(3ペアと2ペア)」「ストレート(連続した出目)」などがあるぞ。トランプでいうスートがない分,役を作るのはポーカーほど難しくない印象じゃな。
ただし,このゲームには独自のバランス調整が施されておる。最も重要なのは,同じレベル内で同じ役での得点が1回しかできないということじゃ。これにより,単純に強力な役を狙うだけでなく,後述する特殊ダイスの効果を活用する戦略が重要になる。スートがないため役を作りやすい反面,この制限によってゲームバランスが保たれており,戦略性と運の要素がうまく調和しているわけじゃ。
Dice Player Oneの真髄は,特殊ダイスにある。レベルクリア時やショップでの購入を通じて,様々な特殊効果を持つダイスを入手できるのじゃ。
例えば「スネークアイ」は1と2の出目ごとに10点を加算し,「小蛇」はストレートの役に大きなボーナスポイントを与える。ゲームが進むにつれて,プレイヤーの「ダイスボックス」(最大20個まで)は特殊ダイスで埋まっていき,どの特殊ダイスを組み合わせるかが戦略の要となる。
また「共鳴」というシステムも本作の特徴の一つじゃ。これによりダイスに新たな効果を付与できるのじゃが,特筆すべきは特殊ダイスの元々の効果を上書きしないという点じゃ。これにより,特殊ダイスと共鳴の相乗効果で強力なダイスが生まれるわけじゃな。
例えば,「不死鳥」(自身を破壊して全体スコアをブーストする特殊ダイス)と「自爆部隊」(破壊時に目標スコアを下げる共鳴)の組み合わせは,高リスク高リターンの戦略を可能にする。このような組み合わせを模索し,試行錯誤する過程そのものが,本作の醍醐味と言えるじゃろう。
そのほかの強化システムも充実しておる。工房でのダイスのコピーや共鳴スロットの増設,音域強化による特定の役の倍率アップ,リズム強化による特定の役のポイント獲得回数の増加,そしてアーティファクトによる一度に取り出せるダイス数やリロール回数の増加など,様々な機能が用意されておる。
これらの仕組みを組み合わせることで,プレイヤーは自分だけの独自の戦略を構築することができるのじゃ。
同じくローグライトデッキ構築ゲームであるBalatroと比較すると,Dice Player Oneの特徴は「構築の早さと派手さ」にあると感じた。序盤から特殊ダイスが多く登場し,その効果が頻繁に発動するため,ポイントの伸びが早く,派手なゲーム展開を楽しめる。Balatroで中盤以降に味わえるビルド構築の醍醐味を,Dice Player Oneではより早い段階で体験できるといった感じじゃろうか。
グラフィックス面では,コミックスタイルの親しみやすいデザインが採用されており,全体的に雰囲気の良いUIになっておる。ゲームの進行に伴う視覚的な演出も楽しく,プレイヤーを飽きさない工夫が見て取れるのぅ。
唯一の大きな欠点は,日本語ローカライズの質じゃな。機械翻訳をそのまま使用しているような印象があり,とくに特殊ダイスの効果説明など,重要な部分で理解に苦しむことがある。ゲームの戦略性を十分に楽しむためにも,ここは改善してほしいところじゃな。
少しケチもつけたが,Dice Player Oneはダイスゲームの枠を超えた戦略性と深みを持つ作品といえるじゃろう。特殊ダイスと共鳴システムによる無数の組み合わせ,レベルごとの目標達成という明確な目的,そして派手で爽快感のあるゲーム展開が,プレイヤーを夢中にさせおる。構築型のローグライトゲームが好きならば絶対に刺さるはずじゃから,遊んでみるとよいぞ。
- 関連タイトル:
Steam
- この記事のURL:
キーワード
(C)2019 Valve Corporation.All rights reserved.