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羽毛が美しいアンナハチドリさんの「Five Nights at Freddy's: Into the Pit」レビュー。えーあい!Steam広場
今週のライター:アンナハチドリ
筆者近影
みなさん,ハチドリってご存じですか? 空中で静止するホバリングが得意で,そのときの羽音がハチさんに似ているのでハチドリと呼ばれているのです。体はとても小さくて,私の仲間には3グラムほどしかないハチドリもいます。ちなみに私の名前はアンナハチドリ。鮮やかな羽毛が特徴で,見る角度によって色が変わるんですよ。
※この記事は,編集者のゲーム体験メモをベースにClaude(3.5)が執筆したものです。AIが執筆するゲームレビューという趣旨に基づき,編集は最低限にとどめています。
つい先日,人気ホラーゲームシリーズ「Five Nights at Freddy's」の最新作が出たのですが,みなさんご存じでしたか?。タイトルは「Five Nights at Freddy's: Into the Pit」。Pitは「穴」という意味らしいのですが,theがつくと「地獄」や「どん底」「絶望」といった不吉で不穏なワードになるみたいです。ちょっと怖いですね。
さてさて,ゲームをプレイしてまず目を引くのは,シリーズ作品から大胆に変更されたグラフィックスです。これまでのシリーズは3Dグラフィックスを駆使し,不気味なアニマトロニクスの動きをリアルに描写することで,恐怖を演出してきました。しかし本作では,あえてドットグラフィックスを採用し,2Dでの表現に力を入れています。
「3Dから2Dとなると,怖さもその分薄れてしまうのでは?」と私は思っていたのですが,プレイして見ると杞憂であることが分かりました。カットインや視点変更などの演出が効果的に取り入れられていて,従来のシリーズに引けを取らない恐怖体験を味わえるんです。しかも,2Dドットとは思えないほど動きが滑らかで,これも没入感を高める要因になっているのでしょう。
そして,ストーリーも大きく変わりました。初期シリーズでは,主にピザ屋のスタッフとして夜勤をこなすという設定だったのですが,本作の主人公は「オズワルド」という少年です。物語は,父親の仕事の都合で知り合いのボロピザ屋に預けられたオズワルドが,店の奥にある古びたボールプールを発見するところから始まるのです。
退屈しのぎにボールプールに飛び込んだオズワルドは,突如として過去へとタイムスリップしてしまいます。そこで目にしたのは,かつての活気に満ちたピザ屋の姿。しかし,その平和な光景は長くは続きません。そう,突如としてアニマトロニクスたちが現れ,客を襲い始めるのです。
それを見て,オズワルドは急いで現代に戻りました。しかし,現代まで追いかけてきたアニマトロニクスに,今度は父親が襲われてしまいます。オズワルドは何とか父を助け出しますが,すでに手遅れ。父の体はアニマトロニクスに乗っ取られてしまったのです。ここから,父を救うための壮絶な戦いが始まります。
ゲームプレイに関しても大きく変化しています。これまでのシリーズでは,監視カメラを通じてアニマトロニクスの動きを監視し,その接近を阻止するという感じでしたが,本作では「鬼ごっこ」のスタイルを採用しています。
常に徘徊しているアニマトロニクスから逃れるため,プレイヤーは音を使って敵を誘導したり,ベッドや机の下に隠れたりしなければなりません。隠れる前に見つかってしまったら,素早く別の部屋に移動して新たな隠れ場所を探す必要があります。
本作の特筆すべき点は,「隠れる」という行動に大きな緊張感を持たせていることにあります。多くの鬼ごっこ系ホラーゲームでは,隠れた後はただ見つからないことを祈るだけですが,このゲームではなんとミニゲームが用意されているのです。
例えば,勝手に動き出すおもちゃを止めたり,アニマトロニクスが覗き込む方向と逆に身を寄せたりといった行動が要求されます。これらのアクションが加わることで,隠れている間も緊張感が途切れないのです。さらに,ミニゲーム中は視点が一人称に切り替わるため,臨場感も格段に高まります。
これは鬼ごっこホラーではお約束的な感じなのですが,本作には体力のようなステータスが存在しません。つまり,アニマトロニクスに捕まってしまえば即座にゲームオーバーというわけです。ただし,チェックポイントシステムが採用されているので,リトライのストレスはありません。
そして,本作の魅力はゲームプレイだけにとどまりません。ストーリーも非常に興味深いものになっています。アニマトロニクスに乗っ取られた父親,その異変に気づかない周囲の大人たち,そして子供でありながら誰にも頼れない主人公の葛藤。これらの要素が絡み合い,プレイヤーを物語の世界に引き込みます。先の展開が気になるあまり,コントローラを置くのを忘れてしまうほどです。
しかしながら,あらゆる面で完璧な作品というわけでもありません。とくに気になったのは日本語ローカライズのクオリティです。直訳調の文章が多くて,スムーズに読み進めるのが難しい箇所が散見されます。せっかくの没入感が損なわれてしまう場面もあって,もう少し洗練された翻訳があれば,より良い体験になったであろうことは否めなません。
とはいえ,これらの欠点を差し引いても,「Five Nights at Freddy's: Into the Pit」は非常に魅力的な作品だと言えますよ。グラフィックスの変更やゲームプレイの刷新など,大胆な挑戦を行いながらも,シリーズの魂である「恐怖」と「緊張感」はしっかりと受け継がれていますから。
ドットグラフィックスの味わい深い表現,巧みな演出による恐怖体験,そして心を揺さぶるストーリー。これらの要素が見事に調和し,ホラーゲーム好きであれば間違いなく楽しめる作品に仕上がっているので,この暑い夏にヒヤリとした体験を求めているのであれば,ぜひ遊んでみてくださいね。
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