裏の顔を持つ総合医療企業を運営し，ヤバくなったら逃げ出す経営シム「Undead Inc.」，5月2日のリリース決定

　パブリッシャのTeam17は，スウェーデンのストックホルムに本拠を置くRightsize Gamesのデビュー作となる「Undead Inc.」を2024年5月2日（日本では5月3日）にSteamでリリースすると発表し，トレイラーを公開した。

「Undead Inc.」公式サイト

　「Undead Inc.」は，エンズウェル・メディカル（Endswell Medical Corporation）という会社を運営する2Dの経営シムだ。エンズウェルは最先端の医療や製品を提供する総合企業。プレイヤーは現地法人を任されたマネージャーとして，場所を選んで事務所や研究施設を建設し，スタッフを雇って仕事を任せ，キャッシュフローを管理して，ビジネスを発展させていくことになる。


　とはいえ，取締役会の要求はますます厳しいものになっていくので，すぐにプレイヤーはエンズウェルの裏の事業に手を染めることになる。危険な生物兵器や，怪しい医薬品，倫理にもとる技術を開発し，誰であれ高値を付けた相手に売りさばいていくのだ。
　違法な細菌やウイルスの人体実験は言うまでもなくヤバいので，スタッフの忠誠度を頻繁にチェックしたり，土地の政治家や地方公務員に賄賂を贈ったり，脅迫したりして，警察に目を付けられないようにしなければならない。それでも起きる危険な状況には，目をつぶろう。


　スタッフに安全教育を施し，防護服などを提供しても，事故はつきものだ。ときにはウイルスや生物兵器が社外に漏れ出すこともあるだろう。しかし，事態の収拾が不可能になってもゲームオーバーではない。現金や設備，開発したいろいろなものをかき集め，すべてが手遅れになる前に逃げ出し，新たな土地でまた事業を再開するという，ある意味，ローグライクなシステムが採用されている。社名の“Endswell”にもあるように，「終わりよければ，すべてよし」なのだ。

　「バイオハザード」シリーズのアンブレラ社を経営してみたいという人にはもってこいの本作。残念ながら日本語には対応していないが，気になる人はSteamでウィッシュリストに登録しておこう。