［プレイレポ］シンプルな攻防に奥深さをもたらす装備品たち。「IGNISTONE」は片手で遊べるやり込みゲーだ

　講談社は2023年10月3日，同社のインディーゲームクリエイター支援プロジェクト「講談社ゲームクリエイターズラボ」発のアクションゲーム「IGNISTONE」（PC / iOS / Android）をリリースした。本稿では，片手で遊べるシンプルな攻防や，さまざま戦術を生み出す“お守り”の構成など，本作の魅力を紹介する。

「IGNISTONE」公式サイト

重要なのはタイミング！ ジャストガードに特化した戦闘システム

　IGNISTONEにおけるプレイヤーの目的は，地下100階まであるダンジョンの最奥を目指すことだ。1階ごとに戦闘や，アイテムを獲得できるイベントなどが用意されており，突入前に5階ぶんのイベントの内訳を，3つのルートから選択できる。ここまではよくある内容なのだが，本作の大きな特徴は戦闘システムにある。


　まず，戦闘で使用するのは「攻撃」と「防御」，「必殺技」の3種類で，このうちダメージを与えられるのは攻撃のみだ。敵は一定間隔で攻撃をしてくるので，こちらのHPがなくなる前に敵を倒せば勝利となる。
　しかし，こちらの攻撃力に比べて敵の攻撃力はかなり高く，防御をしてもダメージは30％しかカットできないので，ただ殴り合ってるだけではまず負けてしまう。そこで必要になってくるテクニックが「ジャストガード」だ。


　敵の攻撃に合わせてタイミングよく防御を行うと，ジャストガードとなり，敵を一定時間行動不能にできる。さらに防御時のダメージカットも100％になるので，すべてジャストガードすればノーダメージでの撃破も不可能ではない。

ジャストガードを決め続けられた時はとても気持ちがいい

　もちろん，敵の種類によって攻撃のタイミングは変わってくるし，タイミングが取りやすい敵がいれば，取りづらい敵もいる。敵の攻撃は，お金を消費することで戦闘前に練習できるので，うまく活用して攻略を進めよう。
　なお，攻撃を当て続けると溜まるゲージで発動できる必殺技は，敵をジャストガードした時と同じように行動不能状態にできる。タイミングが苦手な敵などに使用して，防御しなければならない状況を減らすことが可能となっている。


　さらに，本作の面白いところは，戦闘で使用する行動をはじめ，拠点での移動やアイテムの使用など，あらゆる行動がマウスに割り当てられていることだ。つまり，ゲームを起動してから遊び終わるまで，すべての操作を片手で行えてしまう。

シンプルな戦闘に奥深さを持たせる装備品たち

　ダンジョンでは時々，「カケラ」や「鉱石」というアイテムを入手できる。それぞれ「お守り」と「武器/防具」という装備品の作成に使用できるのだが，これらを装備することで，シンプルな戦闘にさまざまな戦術を持たせられる。

　例えばお守りは，「ジャストガード時に体力回復」や「必殺技ゲージの増加量アップ」など，いわゆるパッシブスキルのような効果を持つ。カケラは3種類あり，それぞれLv1〜3までのお守りの作成に使用される。ただし，どのお守りが作成できるのかはランダムだ。


　お守りの構成によっては強力なシナジーを発揮することも可能で，例えば「ジャストガード時に必殺技ゲージ増加」と「必殺技ゲージ増加量アップ」を組み合わせれば，通常よりも必殺技を多めに使える。さらに「必殺技発動時に体力回復」を組み合わせれば，かなり安定した戦闘に臨めるだろう。
　中にはガードせずに攻撃を受けることでバフを得られるお守りもいくつかあり，防御を一切しない戦闘スタイルもできなくはない（その他のお守りによるサポートも必須だが）。

　お守りを作成する施設を強化することで装備数が増やせるので，攻略に行き詰ったらまずはこの施設を強化してみるといいだろう。

最終的には8つのお守りを装備できる

　武器/防具は，単純に攻撃力と防御力を上げるのが主な目的だが，中には獲得できるお金を増やしたり，必殺ゲージが満タンの時に攻撃力が増加したりと，追加の効果を持つものもある。武器と防具は同じ種類で揃えると効果が増すので，先程紹介した「お守り」で定まった戦闘スタイルに合わせたものを選ぶといいだろう。

必殺技を連発するお守りの構成なら，必殺技ゲージを増やせる機械装備の相性がいい

最下層へたどり着いたその先もチャレンジは続く

　本稿のはじめに「IGNISTONEの目的は，地下100階まであるダンジョンの最奥を目指すこと」とお伝えしたが，実はそれでこのゲームが終わるわけではない。ローグライク系の作品にありがちな「1週目をクリアしてからが本番」というやつだ。


　最初のダンジョンをクリアすると，持ち込み不可や，戦闘イベントのみ，ジャストガード不可など，さまざまな条件のダンジョンが登場する。当然ながら，追加されるダンジョンのほうが難度は高いので，それまで培ってきた経験をフルに活用して挑戦しよう。

主なストーリーは最初のダンジョンでケリがつくので，その点は安心してほしい

持ち込み不可ダンジョンでは，ランダムで装備やお守りを獲得できる。その場その場で構成を考える柔軟性が必要だ

　IGNISTONEは，現在PC（Steam）とiOS/Android向けに配信中だ。10月10日には，本作の発売を記念したタイムアタックイベント「IGNISTONEタイムアタック選手権」が開催されるとのこと。ストーリーモードクリアタイムと，高難度ダンジョン1ステージのクリアタイムを競う部門が実施される予定なので，腕に自身がある人はチャレンジしてみるといいだろう。各部門の優勝者には「聞いてビックリな豪華副賞」を用意しているそうだ。

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「IGNISTONE」ダウンロードページ

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