プレイレポート
[TGS2023]「鈴蘭の剣:この平和な世界のために」プレイレポ。世界を変える,マルチエンディングの王道タクティカルRPG
本作は,中世ヨーロッパ風の架空の小国「イリヤ」を舞台に,傭兵団の団長となって3つの国家勢力と戦っていくタクティカルRPGだ。今回,本作を体験できる機会を得たので,そのプレイレポートをお届けしたい。
ゲームは,主人公が牢屋で目覚めるシーンから始まる。どうやら記憶喪失で,ここがどこで自分が何者なのかも思い出せないようだ。牢屋には主人公だけでなく,街の人々も捕らえられていた。人々を助けるべく「鈴蘭の剣傭兵団」の団長「ラヴィア」が登場するが,主人公を助けて牢屋の外へと向かう道中で亡くなってしまう。
明らかにメインキャラクターであろう強そうな女性なので,あまりに早い退場に面食らってしまったが,彼女の死は本作を語るうえで欠かせないポイントとなっている。なぜならば,本作はストーリーを周回することで運命を変えられるという点が特徴だからだ。ゲーム序盤は,このラヴィアに降りかかった悲劇を払いのけることを目指す。
ラヴィアが亡くなった矢先に,民衆と王国軍の戦乱に巻き込まれてしまい,主人公は意識を失ってしまう。その後主人公が目覚めた場所は,時間と空間が交差する,運命の交わる場所「混沌の海」の「楽園」だった。ここで,主人公は自身と世界の運命を変えるために,さらなる力を得られる「タロット」を集めるのだ。
こうして冒険を進めると,「運命の螺旋」というモードが開放される。これは本作におけるメインストーリーとなる部分で,混沌の海で戦うモード「愚者の旅路」と交互にプレイすることで,運命が変わり新たな展開が見られる。なお,メインストーリーはマルチエンディングとなっているという。
ゲームシステムはいわゆる王道のタクティカルRPGだ。イメージとしては「タクティクスオウガ」や「ファイナルファンタジータクティクス」のシステムが近いだろう。フィールド上のユニットを駒のように動かして,敵の全滅や目標エリアまでの移動を目指すターン制のものとなっている。行動順序はユニットのステータスの「素早さ」の数値が大きい順だ。ユニットはそれぞれ歩ける歩数が異なるほか,範囲攻撃や貫通攻撃などさまざまな効果のあるスキルが使える。
また,攻撃を加えると爆発する「火炎樽」などのギミックを利用した攻撃や,崖の下や川といったステージ外に敵を突き落とすといった,通常の攻撃以外の方法で敵を排除することも可能だ。高所を利用した攻撃も強力となっている。
「タクティクスオウガ」に影響を受けているという本作は,ドット絵と3DCGの技術を融合させた美しいグラフィックスで描かれており,繊細かつ華やかなキャラクターの立ち絵も魅力的だ。
音楽は,「タクティクスオウガ」「ファイナルファンタジーXII」「戦場のヴァルキュリア」などの代表作で知られる崎元 仁氏が担当。「絶望の中にある希望の光」をテーマにしたドラマチックなBGMを堪能できる。
運命の螺旋が渦巻くストーリーも,奥深く興味がそそられる。肝心のゲーム部分もギミックが多彩で,多くの戦術が考えられそうだ。じっくりと遊べるゲームとなっているので,配信を楽しみに待ちたい。
最後にブースの様子をフォトレポート形式でお伝えしよう。
「鈴蘭の剣:この平和な世界のために」公式サイト
「鈴蘭の剣:この平和な世界のために」事前登録ページ
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