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「Monster Hunter Now」発表会レポート。Niantic&カプコンのタッグにより,現実世界で狩猟解禁! 渋谷の街に現れたモンスターを一足先に狩ってみた
「Monster Hunter Now」クローズドβテスト登録サイト
「Monster Hunter Now」をNiantic&カプコンが発表。今年9月リリース予定で,4月25日からスタートするクローズドβテストは本日登録受付開始
Nianticとカプコンは本日,スマートフォン向け新作タイトル「Monster Hunter Now」(iOS / Android)を発表した。基本プレイ料金は無料で,今年9月にリリース予定。なお,4月25日からはクローズドβテストが実施される。本日より参加登録を受付中だ。
速報でお伝えしたとおり,本作はNianticの位置情報技術&AR技術と,カプコンのハンティングアクション「モンスターハンター」(以下,MH)シリーズが融合。MHシリーズの世界となった現実世界のマップ上に現れるモンスター達を狩り,素材を集めて新たな装備を作ったり,周囲のハンターと協力してさらに強いモンスターと戦ったりと,新しいスタイルでの狩猟が解禁となる。ゲームプレイは基本無料で,アイテム課金制となる予定。
本稿では,Nianticの創業者兼CEOのジョン・ハンケ氏,カプコンの取締役 専務執行役員 「モンスターハンター」シリーズプロデューサーの辻本良三氏ほか,開発陣が登壇した記者発表会の模様とともに,当日行われた「First Look」(テストプレイ)の体験レポートをお届けする。
Nianticは,同社が提示する“人々が世界を一緒に探険するきっかけを作る”というミッションのもと,約20年にわたって友達や家族と一緒に狩りをして楽しむタイトルとして発展しているMHシリーズに着目。現実の街に巨大なモンスターが現れて,仲間と共に狩りをする体験は必ず面白いものになると確信し,今から4年前の2019年3月にカプコンに打診したところ,その日のうちに(辻本氏いわく「5分でOKを出した(笑)」とのこと)企画が決定したと,ハンケ氏はその経緯を語る。
辻本氏もコミュニケーション×アクションという,MHシリーズがこれまで大事にしてきたコンセプトにのっとりつつ,外出時にモンスターと出会い,自分達が暮らす世界で狩りを楽しむという点について,まったく新しい体験ができる新作だと語った。
MHシリーズのプレイヤーからも位置情報を使ったゲームを遊んでみたいという要望があったそうで,カプコンとしてもチャレンジしたいと考えていたところに,Nianticからの打診があって即決したとのこと。同社と組むことでグローバル展開ができることも魅力だったと,発表会後の質疑応答で語っていた。
マップ上に現れるモンスターを狩り,素材を集めて装備を強くしていくという,MHシリーズの基本部分に変わりはないが,その舞台が現実世界とリンクしているというのが,本作の大きな特徴だ。
現実世界の地域が,森林や沼地,砂漠といったMHシリーズでもおなじみの場所に変化していて,その場所によって出現するモンスターや資源も異なっている。マップ上にはNianticがこれまで培ってきた位置情報のデータに基づいた「ウェイスポット」なるポイントが存在し,これが資源を入手できる場所となっている。
ゲームは現在もMHシリーズを楽しんでいるプレイヤーだけでなく,シリーズから離れてしまった人や,これまで遊んだことがない人も一緒に楽しめる,モバイルゲームならではのルールを設定。狩りはタップ&フリックのみの片手でも操作できるシンプルなものでありながら,格好いいハンティングアクションができる設定だ。また,モンスターと遭遇したときの狩りの時間を最大75秒と設定し,移動中でも立ち止まって手軽にプレイができる作りになっているという。
MHシリーズの“一狩り行こうぜ”のキーワードでおなじみのマルチプレイは,位置情報データを活用することで周囲にいるほかのハンターをその場で集い,一緒に狩りを楽しむという仕様となっている。
そして移動中などで狩りができないときなどに便利な機能が「ペイントボール」だ。これは出先で見つけたモンスターに対して使うことでマーキングができ,そのモンスターを家に帰ってからゆっくり狩ることができるというもの。ゲームをバックグラウンドで起動させておけば,その道中でオトモアイルーが自動でペイントボールを使ってモンスターをマーキングしてくれる機能もあるそうだ。
マーキングして“お持ち帰り”したモンスターは,プレイヤー本人だけではなく,近くにいる家族や友達とのマルチプレイでも狩れるようになっている。
会見後の質疑応答から得られた情報としては,本作のサービス開始時には新モンスターは登場せず,MHシリーズを象徴する既存のモンスターが登場するそうだ。将来的には,本作ならではの新しいモンスターを登場させるような構想もあるという。
モンスターの種類については現状では非公表だが,アップデートでモンスターは確実に増やしていき,将来的には「一番たくさんのモンスターと戦えるMHにしたい」とのコメントも。また古龍のような強大なモンスターとの戦いについても,「一番格好良く見せられるバトルイベントみたいなものは必ずやりたい」そうだ。
さて,ここからは現地で行われた「First Play」(テストプレイ)のレポートをお届けしよう。プレイできたのは今回の発表会向けに作られたバージョン。周囲に存在するウェイスポットやモンスターの数は多めに設定されているとのことだったが,基本的なゲーム内容に変わりはないようだ。
体験をした渋谷周辺は砂漠地帯で,バルノスやドスジャグラス,ボルボロス,プケプケといったモンスターが見えている。プレイヤーとなるハンターの周囲にはサークルが存在していて,この中に存在するウェイスポットやモンスターをタップできる仕組み。このあたりはNianticがサービス中のほかの位置情報ゲームに近い感触で,ウェイスポットはタップするとその場所の写真が背景に表示されるという演出もあった。
現実のマップとリンクしたゲームのマップ |
サークル内にウェイスポットが入るとタップできる |
ウェイスポットは現地の写真が表示。「Ingress」や「ポケモン GO」などでも使われているNianticのWayspotがその場所となるようだ |
マップ上からウェイスポットにアクセスする様子(※GIFアニメーション) |
モンスターをタップすると,準備画面から狩りのシーンへと突入。前述のとおり操作はごくシンプルで,タップすると装備した武器でモンスターを攻撃し,上下左右方向へのフリックで回避を行う。そして,ゲージが溜まったときに画面中央のアイコンをタップすると固有のスキルを繰り出せる。
モンスターは攻撃時に赤く光るので,それに対してフリックを行うことでジャスト回避ができ,そこから派生する攻撃なども存在する。シンプルながら組み合わせによって攻撃の選択肢があるのは,やり込んでいるファンにとっても嬉しいところだ。
また今回,唯一の遠距離武器であるボウガンは,タップによって射撃とリロードを行うスタイルで,リロード時に通常弾と特殊弾が交互に切り替わる仕組み。面白かったのはジャイロによる操作で,アイコンをタップしてジャイロをオンにすれば,端末を向けた方向を狙うことができる。狩りの最中に端末を横にすると横画面でもプレイすることができ,ジャイロによるエイミングでモンスターの部位を狙いやすくなるといった具合で,ほかの装備とはちょっと違う感触が楽しかった。
狩りは,モンスターを倒すか,制限時間の75秒が経過すると終了となる。狩りきれなかったモンスターはその場に残り,再挑戦することも可能。また、準備画面でペイントボールを使えば,そのモンスターと後で戦うこともできる。
そして今回,マルチプレイも体験することができた。モンスターをタップしたときの準備画面でマルチプレイを選択すると待ち受けモードとなり,周囲のハンターの画面には「一狩り行こうぜ」と表示される。後者はこれをタップすることで,前者の狩りに参加でき,最大4人で協力して同じモンスターと戦えるという仕組み。
本家MHシリーズと同様,マルチプレイ時はソロでモンスターを狩るときよりもグッと楽になるので,とくに強力なモンスター(表示された☆の数で判別できる模様)が相手のときは,マルチプレイがマストとなるだろう。
ちなみにマルチプレイは,マップ上のモンスターはもちろん,ペイントボールでマーキングしたモンスターを相手にした場合でも行えるとのことだ。
Monster Hunter Nowは2023年9月サービス開始予定で,本日(2023年4月18日)より招待制のクローズドβテストの参加者を募集中。βテストは4月25日より実施予定となっている。
MHシリーズのファンはもちろん,位置情報ゲームが好きな人や,新しいスタイルのハンティングアクションを試してみたいという人は、ぜひこの機会にクローズドβテストに参加してみよう。
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(C)2023 Niantic. Characters / Artwork/ Music (C)CAPCOM CO., LTD.
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