プレイレポート
[プレイレポ]未来都市で暴走ロボと戦うローグライトFPS「Battle Shapers」のプレイアブルデモを体験してみた
Matric Empiresは,Ubisoft Montrealで「アサシンクリード」や「ファークライ」などのAAAタイトルの開発に携わっていたメンバーが設立したスタジオで,その処女作となるのが「Battle Shapers」だ。
物語の舞台となるのは,「オーバーロード」と呼ばれるボスキャラクターたちに乗っ取られた未来都市「ニューエリジアム」。アンドロイドの「エイダ」は,オーバーロードによって狂暴化したロボット軍団と闘いつつ,占領された高層タワーの最上階を目指していく。現段階ではチュートリアルの案内役にすぎない,古びたカセットテープレコーダーのような浮遊型ロボット「Meemo」のストーリー上での役割も気になるところだ。
エイダは右手にレーザー銃を,左手には大型のパワーアームを装着しており,左クリックでレーザー銃を,右クリックでパワーアームによる“パンチ”を放つ。パンチは,敵に急接近して殴りつけ,大きなダメージを与えるというもの。敵が放つレーザー銃の弾丸は比較的ゆっくり進むため,左右に動きながら弾丸を避けつつレーザー銃で反撃する。
ただし,敵もなかなかにしぶとく,最初のエリアを抜ける前に倒されてしまうこともしばしば。そのたびに拠点で自分のスキルセットを見直して,もう一度ステージに挑戦する。この辺りの流れは,ほかのローグライトと変わらない。今回筆者は2時間ほどプレイしたのだが,高層タワーの最終地点に待ち構えるオーバーロードの姿を拝むことはできなかった。それだけ歯ごたえのあるゲームに仕上がっていると言えるだろう。
ステージとなる高層タワーは3つ用意されており,それぞれタイプの異なるオーバーロードが占拠している。オーバーロードには“ボスパワー”があり,今回のデモでプレイできた「Robotics Hub」に潜む「Volt Colossus」は,地雷を使った間接的な攻撃を得意としているらしい。Robotics Hub自体も,リーダー格の敵ロボットが地雷を落とすなど,オーバーロードの特性に合わせたテーマのステージになっているようだった。
敵のロボットを倒すとドロップする,Turiniumと呼ばれる紫色の鉱物は,拠点で武器やパワーアームのアップグレードや,アビリティの習得などに使用する。アビリティは敵が使用するものをベースにしており,ローンチ時点では22種類の武器と16種のアビリティが用意される予定だ。
こうして開放された要素は永続的に残るので,倒されるたびに少しずつキャラクターが強くなっていく。また,オーバーロードを倒すこと,エイダのパワーアームに装着する“コア”を獲得できるほか,倒したボスの外観がエイダのアーマーカラーに反映されるなど,さまざまなカスタマイズを楽しめるのも見どころと言えるだろう。
1つ気になったのは,ジャンプアクションを強制するステージの存在だ。初見では要領が良くわからず,何度も奈落の底へと落下してしまった。スタート地点ですぐにリスポーンするので精神的ダメージは少ないものの,「ロボットと戦って鉱石を集め,次のランに挑戦する」という,ローグライトらしいテンポの良いゲームサイクルにとって,この要素は蛇足に感じられた。できれば,別のゲームモードとして用意してもらいたいところ。
そんな「Battle Shapers」は今夏中にSteamでアーリーアクセス版がリリース予定となっており,ストアページによると,現時点で日本語化の予定はなさそうだ。デモ版が本日中に公開される予定なので,気になる人はプレイしてみよう。
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