資本主義的ディストピアに生きる社会人を描く新作「CorpoNation: The Sorting Process」，2023年後半にリリース。アナウンストレイラー公開

　パブリッシャのPlaytonic Friendsは本日（2023年3月18日），イギリスのゲームデベロッパCanteen Gamesが開発する「CorpoNation: The Sorting Process」を2023年後半にリリースすると発表した。プラットフォームはPCで，ゲームを紹介するトレイラーも公開されている。

「CorpoNation: The Sorting Process」公式サイト

　「ゲームを紹介する」と書いたものの，本作はなかなか謎めいた作品だ。プレイヤーは，Ringo CorpoNationのラボ技術者として機密性の高い遺伝子サンプルを分類する仕事に就いているのだが，Corporation（株式会社）ではなくCorpoNationなのは，どうやら国家のような企業が企業のような国家を保有する世界観だかららしい。
　遺伝子サンプルを分類する部分が，パズルゲームかアクションゲームのような仕立てになっているのかもしれないが，いずれにせよ，トレイラーに登場する社長のような人物は「110％会社に尽くし，不必要な質問はせず，懸命に働くことを期待する」などと言う。


　懸命に働いてお金を稼いだら，これを経済に還元することが社員の務めだ。そこでプレイヤーは，部屋を飾るアイテムを購入したり，請求書の支払いを行ったりする。暇な時間は，国が許可したゲーム機を遊んでランキングの上位を目指したり，同僚とのチャットや企業のアンケートで最新情報を手に入れるといったこともできる。ゲーム中，ほかの従業員からRingo CorpoNationを裏切るように，といった誘惑を受けることもあるが，その言葉に従うか，あくまで会社に忠誠を尽くすかはプレイヤー次第。合言葉は「ハードワーク」だ。


　というわけで，この「CorpoNation: The Sorting Process」は，資本主義的ディストピアで生きる会社員を主人公としたマネジメントゲームになるようで，ブルーを基調としたミニマムなピクセルアートが懐かしい雰囲気を醸し出している。Steamのストアページによれば，今のところ日本語対応の予定はなく，たくさんのチャートやテキストを読む必要がありそうなだけに，プレイのハードルはそれなりに高そう。続報を楽しみにしよう。