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[gamescom]風采があがらない中年男を主人公とした新作ホラー「Post Trauma」,舞台となるのはなんと日本
「Post Trauma」公式サイト
「Post Trauma」は,RED SOUL GAMESの創設者であるテクニカルアーティストのロベルト・セラ(Roberto Serra)氏が1人でコンセプトを練り上げて制作を開始したタイトルで,パブリッシャもまだ決まっていなかった2年ほど前には,すでに開発者コミュニティで知られる作品だったという。
主人公のローマンは,ややメタボ気味で風采があがらない中年の鉄道員で,アメリカ人の父を持つ日本人という設定だ。もちろん,ゲームの舞台も日本になる。
列車事故で気を失い,見慣れた風景の中で目覚めたローマンだが,そこに人の気配はなく,不気味なクリーチャーが存在するパラレルワールドだったという設定だ。彼は,さまざまな謎を解いてこの世界の正体を明らかにしつつ,脱出の糸口を探すことになる。
公開されたデモは,セラ氏によれば第2章の序盤で,ローマンが無人の病院にやってくるところから始まった。無人といっても,映画「リング」の貞子を連想させる長い髪と白服の女性が立っていたり,トイレから手が突き出したりしている。とはいえ,この段階ではマネキンのように動かず,ローマンに襲いかかることもない。不気味な触手がいたるところを埋めているが,ローマンはもう見慣れた様子だ。
「Post Trauma」はアクションよりもパズルがメインになるようで,コンピュータにアクセスしてセキュリティドアを開けるため,医師や職員らが使っていたパスワードを探し回るというミッションが紹介された。マップは比較的小さくまとめられており,病院内を移動してはパズルを解き,アイテムを手に入れるクラシカルなスタイルが特徴だ。カメラが固定されている場所も多く,初期の「バイオハザード」を思わせる。病院のミッションが終われば,次に学校などへ移動していくことになるそうだ。
アクション要素については,マップのあちこちに,複数の人間をひとかたまりにしたようなクリーチャーが徘徊しており,それらが相手になる。動きはそれほど速くなく,少なくとも第2章の序盤では,戦いを避けてクリーチャーの横を素通りすることもできるようだった。ハンマーやピストルといった武器が手に入っていれば,戦うことも可能だ。
クリーチャーは8種類ほどいるとのことで,見た目のほか,移動スピードや攻撃力などが異なるようだ。デモの最後では,貞子のような人型クリーチャーが長い髪を振り乱し,からまった触手の中から這い出してくるカットシーンが見られた。
オープンしたSteamのストアページによれば,発売日は未定で,現時点で日本語対応の予定はない。日本が舞台で,日本的なテーマやゲームシステムを持つ作品だけに,これは残念だ。デモの進行はテキスト主体で,会話はなかったものの,今後,生存者たちと話をするような展開もあるという。触手あふれる不気味な世界を堪能したいというホラーファンは,Steamのウィッシュリストに登録して続報を待とう。
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