プレイレポート
「EXOS HEROES」の系譜を継ぐ新作「Desperado B218」CBTレポート。10キャラクターが繰り広げるターン制バトルを紹介
「Desperado B218」公式サイト
ブロックチェーン技術が“一点物”のデジタルデータを実現する
「Desperado B218」は,LINE GamesのWeb3部門であるNerdystarが開発している新作ブロックチェーンゲームだ。現在サービス中の「EXOS HEROES」(iOS / Android / PC)の続編にあたり,プレイヤーにはお馴染みの英雄(キャラクター)たちが登場する。
【PR】「EXOS HEROES」プレイヤーに告ぐ。冒険の記憶が詰まった“Memorial Crystal”はもう手に入れているか?
LINE Gamesがサービス中の「EXOS HEROES」は,美しいグラフィックスや自由度の高いキャラクターカスタマイズが特徴のファンタジーRPGだ。同作のプレイヤーに向けて,「Memorial Crystal」と呼ばれるNFT(非代替性トークン)アイテムが配布されているので,入手方法を紹介したい。
“ブロックチェーン”とは,改ざんが困難な電子台帳を実現する技術のこと。話題の暗号資産(仮想通貨)も,この技術のおかげで成立している。ネットゲームにおいては,ゲーム内アイテムが増殖する不具合や不正コピーといった問題が存在するが,ブロックチェーンゲームではこうした事態は起こりにくい。増殖や偽造が困難な“一点物”として,ゲーム内アイテムを扱うことができるからだ。これが,NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)と呼ばれるアイテムである。
「Desperado B218」では,英雄をはじめとするさまざまなNFTアイテムによって,独自の経済システムが構築される予定だ。
例えば,「Job Valuechip」は株式の配当に近いシステムで,ナイトやウォーリアーといった英雄の各職業に存在し,所持数に応じた財貨「LXN」(上場予定)を受け取れる。なお,配当の分量は,ゲーム全体の戦闘に参加した職業の割合に応じて決まるため,「これからウォーリアーが活躍しそうだから,そのJob Valuechipを買って,配当をもらおう」といったことができるわけだ。
LNXはソーシャルゲームにおける有償通貨,いわゆる「石」のような使い方もできる。英雄のガチャ(英雄カードパック)はもちろん,一定時間ごとに素材を報酬としてもらえる「Credit Card」や英雄そのものを購入すれば,ゲームを効率よく進められるのである。
上記の経済システムは,正式サービス後に予定されているブロックチェーンゲームとしての本作の特徴であり,CBTには実装されていない。今回のテストでは,非同期PvPバトル「デス+パラドックス」を体験することができたので紹介しよう。
戦いはチーム編成の時点から始まっている
弱点を突き,倒される前に倒す戦略性
「デス+パラドックス」は5体の英雄を選んでチームを編成し,ほかのプレイヤーのチームと戦うことになる。ゲームシステムはターン制のコマンド選択式バトル。もちろん,相手を全滅させれば勝ちだ。
「EXOS HEROES」と同様に,相手の「守護石」(弱点属性)を突くことが重要となり,勝利をつかむには戦略を立てる必要がある。CBTでは戦闘力レーティングに合わせて,ランダムでマッチングされていたようだ。相手のチームはAIが操作する,いわゆる非同期PvPになっているため,待ち時間なしに遊べるのが嬉しい。
「EXOS HEROES」では英雄のパラメータによって行動順が決まる形だったが,「Desperado B218」のバトルは自分のターンが回ってきたら誰を行動させてもいい。英雄は入手時にランダムで決まる「アクティブスキル」を持っており,ラウンドごとに補充される「マナ」を使って発動可能。防御力を無視してダメージを与えたり,相手の命中率や防御力を減少させたりといった効果がある。英雄たちのアクションも派手なので,見どころと言えるだろう。
重要になるのが,英雄が持つ属性と守護石だ。守護石はすべての英雄が1つずつ持っている弱点属性である。相手の守護石と同じ属性を持つ英雄が攻撃すると,相手を「ブレイク」状態にすることが可能。この状態では防御力がゼロになるため,一気に畳み掛けるチャンスとなる。
この好機を生かして攻撃力の高い英雄や,厄介なスキルを使う英雄を倒せれば,有利に立てるだろう。「EXOS HEROES」とは違い,「どの守護石をブレイクしても効果は同じ」「守護石を増やすことはできない」といった特徴があるものの,基本的なセオリーは同じだ。守護石と属性がバラけたチームを編成すれば,相手からブレイクされにくく,こちらからはブレイクを狙いやすくなる。戦いはチーム編成の時点から始まっているのだ。
ここでポイントになるのが,「守護石の属性は英雄を入手したときにランダムで決まる」こと。例えば,同じ英雄でも守護石が「火炎」だったり,「機械」だったりするため,チーム編成には頭を使うことになる。前述のとおり,守護石を同じくする英雄でチームを編成するのは,リスクもリターンも高くなるからだ。
英雄の顔ぶれが同じチームでも,プレイヤーによって守護石が異なるため,戦いの様相は変わってくるところが面白い。守護石のランダム要素は「EXOS HEROES」にも存在するが,「Desperado B218」は守護石を増やせないため,ブレイクを起こしやすく,起こされやすいというわけだ。
また,英雄には「所属国家」の概念があり,自分の国家が戦場になると「戦闘環境バフ」を受けられる。どこが戦場になるかはランダムだが,状況によっては戦いが有利になるため,運も重要と言える。
新たな英雄を入手する方法も紹介しておこう。CBTでは英雄の取引ができず,「スカウト」が用意されていた。「EXOS HEROES」のそれとは異なり,所有する2人の英雄を派遣して,英雄1人を迎え入れるガチャのような要素だ。
新たに加わる英雄は,もちろんランダムだ。2人の英雄のティア(レアリティ)が高いほど,高ティアの英雄をスカウトできる可能性が高くなる。なお,英雄はスカウトするごとに「カリスマ」を1ポイント消費していく。これがゼロになるとスカウトには使えなくなるが,英雄自身が消えるわけではない。
前述のとおり,英雄の守護石や所持スキル,能力値はランダムで決まる。また,英雄のティアを上げる「昇級」や,能力値を上昇する「転移」では,英雄を素材として消費する。そのため,戦いの状況に応じたチームを編成し,英雄を強くしていくためには,所有する英雄の人数も重要になるという印象だ。
「Desperado B218」の戦闘システムは,「EXOS HEROES」をベースにしたうえで,対戦の戦略性にフォーカスを当てている。お馴染みのキャラクターはやはりスタイリッシュで,守護石やスキルといったランダム要素と相まって,収集欲をかき立てるだろう。
スキル発動時の演出も凝っているため,狙い通りに相手をブレイクさせたときには爽快な気分を味わえた。今回はブロックチェーンゲーム特有のシステムは実装されていなかったが,新しいジャンルのタイトルに興味がある人は注目しておくといいだろう。
「Desperado B218」公式サイト
- 関連タイトル:
Desperado B218
- 関連タイトル:
EXOS HEROES
- 関連タイトル:
EXOS HEROES
- 関連タイトル:
EXOS HEROES
- この記事のURL:
キーワード
(C)LINE Games Corporation & OOZOO Inc. All Rights Reserved.