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[プレイレポ]スクエニのブロックチェーンゲーム「SYMBIOGENESIS」を紹介。コミュニケーションをとって,謎を解きたい人におすすめ
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印刷2024/11/06 12:34

プレイレポート

[プレイレポ]スクエニのブロックチェーンゲーム「SYMBIOGENESIS」を紹介。コミュニケーションをとって,謎を解きたい人におすすめ

 スクウェア・エニックスは,PC/スマホ向けブラウザゲーム「SYMBIOGENESIS」の第3章「武国」関連記事)を2024年12月に公開する。この記事では,現在公開中の第1章と第2章をプレイしてきた筆者が,初心者の目線からゲーム内容を紹介していく。

物語の舞台となる「浮遊大陸」。上半分が第1章「救国」,下半分が第2章「学園都市」のエリアとなっている。全6章構成なので,最終的にはさらに大きなマップになるのだろう
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一枚絵で描かれる「浮遊大陸」が舞台


 本作は,ファンタジー世界を舞台にしたポイント&クリック型のアドベンチャーゲームだ。大きな一枚絵のマップを上下左右に動かしたり,拡大・縮小したりして,指定された目標を探していく。

最初の目標は「白い一角の竜」。マップを最大近くまで拡大し,「探索モード」に切り替えたあとにタップしよう
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 公式サイト(外部リンク)では,「!」アイコンを押すと「Chapter 0」が始まり,こうした一連の流れを簡単に体験できるので,まずは実際に触ってみてほしい。絵本「ウォーリーをさがせ!」に近いプレイ感だ。

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 ゲーム本編に進むには,トークアプリ「Discord」外部リンク)のアカウントと,ウォレットアプリ「MetaMask」外部リンク)のアカウントが求められる。

 本作にはブロックチェーン技術が使われており,ゲーム内のキャラクターを売買可能な資産であるNFTとして保有できる。そのため,セキュリティが厳重となっているのだ。アカウントを持っていない人は,少々面倒な作業が必要になるが,この機会に作成しておくといいだろう。


まずは,ミッションを進めよう


 本作のメインコンテンツは「マップに隠されたアイテムを探し出すこと」である。「独占」「分配」がテーマになっており,一部のアイテムを見つけるには,特定のキャラクターNFTの所持や,ほかのプレイヤーとの情報交換が欠かせない。

 しかし,こうした遊び方をするのは金銭的にも労力的にもハードルが高いので,誰でもプレイできるコンテンツも用意されている。そのひとつが,メインストーリーを楽しめる「ミッション」だ。

第1章はリリース日(2023年12月21日)から,第2章は2024年6月20日から公開中
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 物語は,竜を倒す使命を持った主人公「Chroma」の視点で展開され,ビジュアルノベル形式を採用している。読み進めるには,「特定の人物をマップから探す」といったタスクをこなさなければならないが,難度は低めなので1人でもクリアできる。ボリュームは少なめで,スムーズにいけば第2章までのプレイ時間は1時間くらいだ。
 
公式サイトのショップ(外部リンク)で選択するとキャラクターの位置が分かる。検索の際は,フィルター設定に注意
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 探索回数はスタミナ制で,1時間に1ずつ回復していく。けっこう貴重なので,やみくもにタップするのではなく,正解だという確信を持ってからタップしよう。また,ミスタップで探索回数を無駄にすることを避けるため,必要のないときは探索モードをオフにしておくといいだろう。

 メインストーリーをクリアしたあとは,ゲーム内小説「STORY」を読むのがおすすめだ。もともとは,プレイヤーが協力してストーリーをアンロックしていく仕組みだったが,すでに第1章と第2章のストーリータイプ「MEMORY」の話はすべて全プレイヤーに公開されているので,本作の世界観を理解するのに役立つ。

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本格的に遊びたい人に向けて


 無料コンテンツをプレイして,本作の遊び方や世界観が気に入った人に向けて,有料コンテンツ「キャラクターNFT」も紹介しておこう。本作のマップにいるキャラクターは,主人公以外のすべてが唯一無二のNFTとして,各章のリリース前に公式サイトのショップ(外部リンク)で販売されている。第3章のパブリックオーションは11月9日と10日に予定されており,詳細はオークションカタログ(PDFファイル)で確認できる。

メインストーリーでおなじみの「Newt」や「Akane」は,過去に1.3ETH(約48万円)で落札された
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 また,NFTマーケットOpenSea(外部リンク)では,プレイヤー間の売買も行われている。安めのものなら「Facet Character」「Mesh Character」が5000円前後,「Line Character」が5万円前後で購入できるようだ。最上位グレードであり,メインストーリーにも登場する「Point Character」は出品されていなかった。

 第1章のマップにいるキャラクターは500体,第2章のマップにいるキャラクターは1500体なので,合計で2000体のキャラクターが存在し,そのすべてが誰かに所有されているというわけだ。そしてキャラクターNFTの保有者は,以下の表のように対応する情報を獲得できる。

種別 手に入る情報
Facet Character クエストのヒントとなる情報
Mesh Character 各Affiliation(職業カテゴリ)の現状に関する情報
Line Character 固有の物語と各Affiliationの現状に関する情報
Point Character 固有の物語と各Affiliationの現状に関する情報

 先述したように,本作のメインコンテンツは「マップに隠されたアイテムを探し出すこと」であり,一部のアイテムを見つけるには,キャラクターNFTから手に入る情報が必要になってくる。

 1体から手に入る情報は少ないので,アイテムを見つけるにはほかのプレイヤーとの情報交換も検討したほうがいいだろう。自分の持っている情報は1個でも,99人と交換すれば100個の情報が集まる。

 本作はコミュニケーションゲームとしての側面が強く,公式Discord(外部リンク)や公認LINEオープンチャット(外部リンク)などを通じて,プレイヤー同士が交流することが重要になっている。

公式Discordには情報交換用のチャットルームもある
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 キャラクターNFTを所有していなくても,獲得場所が分かればアイテムは手に入るので,無課金プレイヤーでも「わらしべ長者」スタイルで情報を手に入れていくことは可能かもしれない。アイテム名をXで検索すると,獲得場所を全体公開してくれている人もちらほら見られた。

 また,キャラクターNFTの所有者と同じ情報をゲーム内で閲覧できる「レプリカ」というNFTを,キャラクターNFTの所有者が発行している場合もある。OpenSea(外部リンク)では100円前後で流通しているものもあるので,微課金プレイヤーにおすすめだ。

ストーリー集めの仕組みは複雑で,実際にレプリカを購入するまでよく分からなかった。「STORY」のひとつ「国境村物語」を例に挙げると,第1章と第2章を読むのにAffiliation「救国兵団」,第3章を読むのにAffiliation「ワイナリー」,第4章を読むのにAffiliation「観光業」が求められるので,読破するには各AffiliationのMesh Characterもしくはそのレプリカを1体ずつ,計3体所有することが求められた
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さらなる高みへ


 ここまで紹介したように,各プレイヤーが自分の持っている情報を公開すれば,一人ひとりの負担は金銭的にも労力的にも低くなる。これは,本作のひとつの側面である「分配」だ。

 しかし,本作のもうひとつの側面として「独占」がある。例えば,自分の持っている情報を隠しておけば,特定のアイテムを自分だけが所持することや,キャラクターNFTを高額で転売することができるかもしれない。

 また,本作は全6章を約2年かけて展開する予定だが,最後のミッションである「ワールドミッション」は条件を満たした3名のみが挑戦できる仕様となっている。これを目指す人は,ときには重要な情報を隠すことが必要になるだろう。

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コミュニケーションをとって,謎を解きたい人向け


 本作は,一見しただけでは何をするゲームなのか分からない。Play to Earn系のブロックチェーンゲームではなく,スクウェア・エニックスらしいファンタジーRPGでもない,新機軸の体験を提供している。

 重視されているのは「謎解き」要素だが,各NFTに情報が分散しているので,1人でクリアするのは難しい。強いて言えば,多人数用の脱出ゲームやイマーシブ系のコンテンツに近い体験だと感じた。そうした遊びが好きな人は,ぜひ触ってみてほしい。

 筆者がプレイしたのはオフシーズンで,既存のプレイヤーは第2章までのアイテムを集め終わっていたので,本作の醍醐味である「自分だけの情報を交渉材料とすること」は体験できなかったが,第3章ではスタートラインが同じなのでもっと楽しめそうだ。リリースを楽しみに待ちたい。

キャラクターNFT「Repulsion」が当たるキャンペーン(外部リンク)や,推しキャラ投稿キャンペーン(外部リンク)も開催中だ。詳細は,公式Xをチェックしてほしい
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「SYMBIOGENESIS」公式サイト

「SYMBIOGENESIS」公式Discord

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