インタビュー
「恋花幕明録」開発者インタビュー。戦うヒロインや男性キャラクター同士の関係性にも注目な“+ONE by イケメンシリーズ”第1弾
2022年11月5日,「アニメイトガールズフェスティバル2022」(以下,AGF2022)で出展している「恋花幕明録」(iOS / Android。アニメイトゲームスでも配信予定)のブースにお邪魔し,プロデューサーであるフナツタカシ氏と,クリエイティブディレクターの長谷奈未子氏にインタビューを行った。「恋花幕明録」は,サイバードとさまざまなパートナー企業がお互いの強みを生かした恋愛ゲームを制作する,イケメンシリーズの派生レーベル「+ONE by イケメンシリーズ」の1作目として,2022年10月に発表されたサイバード×アニメイトによる新作タイトルだ。まだ情報の少ない本作の魅力をうかがったので,本稿にてお届けしよう。
本作は戦うヒロイン! 男性キャラクター同士の関係性も熱い
4Gamer:
本日はお時間をいただき,ありがとうございます。まずは新レーベル「+ONE by イケメンシリーズ」発足の経緯をお聞かせください。
フナツタカシ氏(以下,フナツ氏):
私と長谷が所属するライツ事業部はもともと,イケメンシリーズをアニメや舞台化したり,コミカライズをしたりと,メディアミックス企画を進める仕事をしています。そのなかで最初からメディアミックスを前提としたゲームを開発することになり,弊社だけでは弱い部分もあるので,さまざまなパートナー企業様とお互いの良さを生かした女性向け恋愛ゲームを作るレーベルとして,「+ONE by イケメンシリーズ」が生まれました。
4Gamer:
1作目としてアニメイトとダックを組んだ「恋花幕明録」が発表され,早くも注目を集めています。世界観や物語の見どころを教えてください。
フナツ氏:
イケメンシリーズと言えば,王道ファンタジーや歴史もののイメージを持つ方が多いと思います。アニメイトさんとお話を進めて行くうえで,歴史ものが良いだろうということになり,ほかの作品とは違う個性を出すため,どの時代を切り取るか長谷が企画を考えてくれました。
長谷奈未子氏(以下,長谷氏):
女性向けコンテンツで幕末や明治中期以降,大正をテーマにしたものはありますが,意外に明治初期が舞台となっている作品が少ないなと感じたんです。それに明治時代になると新選組が敗者として,逆賊のように扱われている側面もあるので,そういった時代を背景に描くのも面白いかなと……。
4Gamer:
まだ幕末の争いの影響も色濃い時代だけに,物語や恋愛もかなりシリアスなものになりそうですね。
長谷氏:
そうですね。イケメンシリーズの主人公は守られるタイプの女性が多かったですが,今回は刀の腕に覚えがある戦うヒロインです。不思議な力を持っているというのではなく,時代や世相の関係で身を守らなければならなくなっていきます。
一方で男性キャラクターたちも時代の流れのなか,信念や思想はあっても思い通りにはいかず,そこに立ち向かったり,受け入れたりしています。彼らに主人公がどう寄り添って,恋に発展していくか楽しみにしてください。
また,歴史上でも関係性が深い登場人物ばかりなので,恋愛だけでなく,男性キャラクター同士のつながりにも注目してほしいですね。だたの恋愛だけじゃない,奥深いストーリーを作っていきたいです。
推し部屋が作れるルーム機能など
システム面をより充実させる
4Gamer:
キャラクターデザインをシラノ氏にお願いされた経緯は何でしょう?
長谷氏:
明治初期は和洋折衷の時代なので和ものを得意とする方,そして世界観的に大人の男性を描ける方にお願いしたいと考えました。そんななかシラノ先生がTwitterで公開していたオリジナルの和風イラストを見て,イメージにぴったりだったので声をおかけしました。もともとシンプルながら洗練されたデザインが得意な方なので,イラストに調整はあまり入れていません。シラノ先生の感性のまま,かっこいい和服や軍服に仕上げていただきました。
4Gamer:
お話しいただける範囲で,今後の展開についてもお聞かせください。
長谷氏:
パートナー企業のアニメイトさんならではの強み,店舗でのイベントや多彩なグッズ販売などにご期待いただけたらなと思います。また,舞台やドラマCDなど,さまざまなコンテンツで作品に触れていただけるようにしていきます。なかには男性キャラクターたちの過去を描く外伝など,恋愛色のない物語をお届けすることもあるかもしれません。
メディアミックスが盛んになると軸がぶれたりすることを心配する方もいると思いますが,私たちはその分野を専門に手掛けてきたプロなので,安心して楽しんでいただきたいです。
フナツ氏:
少し話はそれますが,本作を含めて「+ONE by イケメンシリーズ」はアニメイトゲームスでも配信していきます。これを機に,「イケメンシリーズ」は初めてという方も遊んでいただけるとうれしいですね。
長谷氏:
シナリオ中心という基本的なシステムのベースはイケメンシリーズと変わりませんが,アニメイトゲームスでの配信に合わせて見せ方などをカスタマイズしています。また,これまでヒロインとお相手を並べて楽しんでいたアバター機能を「ルーム機能」に変更して,男性キャラクター2人を並べて着せ替えを出来るようにするなど,お部屋として楽しめるようにしました。推し部屋にするもよし,2人に取り合われている気分を味わうもよし,いろいろな遊び方をしていただきたいです。
4Gamer:
実際に遊ぶのが楽しみです。最後に,配信を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをお願いします。
長谷氏:
戦うヒロインを中心に,命を懸けた戦争のなかで熱い物語が展開し,さらに「士花人(しかびと)」という謎の存在まで出てきます。そのなかで育まれていく恋と,これからのメディアミックスにご期待ください。応援よろしくお願いいたします。
フナツ氏:
弊社だけで出来ることは限られているので,第1弾のアニメイトさんをはじめ,テレビ局やレコードメーカーさんなど,さまざまなパートナーと一緒に女性向け恋愛ゲームを作って,より多くの方に知ってもらい,楽しんでいただけるように頑張っていきます。
4Gamer:
ありがとうございました。
――2022年11月5日収録
「恋花幕明録」公式サイト
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