プレイレポート
[TGS2022]「トリスティア:レガシー」試遊レポート。“蒼い海のトリスティア”20周年を記念したリマスター作品
今回,東京ゲームショウのコナミブースに出展されていた試遊バージョンを遊んできたので,そのプレイレポートをお届けする。
本作は,新米工房士ナノカ・フランカが,さびれゆく街「トリスティア」の復興を目指す町おこしシミュレーションゲーム。「蒼い海のトリスティア」とゲームシステムは変わらず,住民からの依頼をこなしつつ,アイテムの研究や製作を行い,少しずつ街を発展させていく。
今回遊べたパートは,初期の住民の依頼から10〜20日ほどの期間だ。住民からの依頼には期限があり,期間内に達成しておけば,空いた時間は何をしてもいい。次の依頼に向けてお金を貯めたり,さまざまな依頼に対応できるよう研究を進めたりするのもいいだろう。
本作のシミュレーションパートでやることは,基本的にアイテムの製作と研究の2つ。例えば最初の依頼品である「寄付金募集ののぼり」を見ると,材料が布1個のため,仕立て屋で布を買って製作すれば,依頼は完了となる。
これはあくまでも初期の依頼品なのであっさり作れるが,ストーリーが進むにつれて,依頼品を製作する難度も上がってくる。次の依頼品である「ラットバスター」は,まずゴキマインを製作し,ゴキマインを研究することでラットバスターの製作レシピが手に入るといった具合だ。
また,ただ住人からの依頼をこなしていけばゲームがクリアできるかと言われるとそうもいかない。製作と研究にはお金がかかるので,並行してほかのアイテムも製作してお金を稼ぐ必要がある。このお金を稼ぐことと,依頼品の製作を目指すバランスが面白く,残り期間を使ってどうやって依頼をこなしていくかという部分が,プレイヤーの腕の見せどころとなっている。
製作には成功率が設定されているし,研究は1段階から3段階(電球が満タンになると完了)までランダムで進行するので,下振れを引くと酷い目にあうことも |
街の復興度はステータス画面で確認できる |
初期状態では廃屋も多いが,そのエリアが発展することで新しいお店が追加されていく |
コツコツと依頼をこなし,街を発展させていくシミュレーションパートだけでなく,ナノカと仲間たちが繰り広げるアドベンチャーパートも本作の魅力の1つ。初期段階では大した問題も起こらないが,徐々に問題の規模も大きくなっていき,時にシリアスな状況に陥ることも。
ずいぶんと久しぶりの再会となったトリスティアだが,ゲームを遊んだ感想としては,かなりオリジナル版の内容が踏襲されているといった印象を受けた。これは良い意味でも悪い意味でもあり,一部システムに関しては不便な印象が残ったのも確かだ。
例えば,ナノカの工房が基本的な本拠地になるため,よく行き来することになるのだが,ほかのエリアにいると“マップを開いて,工房のエリアに行き,工房に帰るという工程”を挟むことになる。これが1工程になるだけで,一気にプレイフィールは向上しそうで,システムの最適化や改善にも期待したいところ。
筆者も含め,サプライズ的な発表に驚くことになった本作。2023年の発売に向けて,今後の開発や情報発信を楽しみにしたい。
「トリスティア:レガシー」公式サイト
東京ゲームショウ2022公式サイト
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