プレイレポート
[TGS2022]メトロイドヴァニア+弾幕シューティングな「The Knight Witch」プレイレポート
Super Mega Teamが手掛ける本作は,横スクロールアクションと探索アドベンチャー,弾幕シューティングを組み合わせたようなゲームだ。
舞台となるのは,過去の戦いで荒廃してしまった世界。社会を維持するために,星と生態系に対しての影響を顧みずに利己的な支配を続けてきた皇帝。人々の信用を力に変え,星を守るために戦う騎士であり魔女でもある存在,ナイトウィッチ。両者が激突した結果,社会も星も限界を迎え,全員が敗者となってしまう。しかし,そんな絶望的な状況で,偶然地下にダンジョニダスと呼ばれる生きていける環境を見つけ,人々は新しい環境で平和に暮らしていた。
主人公は,そんな地下に住むナイトウィッチの1人なのだが,ある日,過去の戦いで破壊されたはずのゴーレムたちに故郷を襲われてしまう。その黒幕を暴くため,旅に出るというのが本作のストーリーだ。
そうした背景を持つ本作の世界は,絵本のような美しいビジュアルで描かれている。キャラクターもデフォルメされていて可愛らしく,日本のゲーマーでも取っつきやすい。
ただし,可愛いのはあくまでビジュアルだけで,本作の戦闘はなかなか骨太な印象だ。本作は基本的に,横スクロールで探索を進めていく,いわゆるメトロイドヴァニアな作りになっている。そして探索中,さまざまな敵と出会うが,どいつもこいつもとにかく弾をばら撒いてくる。ナイトウィッチは自由に飛行する能力を持っているため,上下左右に自由に動いて弾を掻い潜れるのだが,ようは戦闘は完全に弾幕シューティングなのだ。
一発でも被弾すると容赦なくライフを削られるのだが,主人公のライフは最初は3点しかない。それでも探索しなければならないのだから,試遊の時点で普通に死ねる。
こちらからの攻撃は,オートエイムのオン/オフを気軽に切り替えながら行える。手動で敵を狙いたいときは,右スティックで照準を定めてから攻撃。自動で狙いたいときは,右スティックを操作せずに攻撃すればOKだ。オートエイムの場合は威力が少し下がる。
敵の数や配置を見て,直感的に切り替えが行えるので,サクサク敵を攻撃できてなかなか気持ちがいい。
本作の戦闘で最大の特徴となるのが,スペルカードで構築されたデッキだ。敵を攻撃したときに溜まるマナを消費することで,戦闘中に強力な魔法を使用できる。魔法の効果はさまざまで,攻撃系であれば発動した瞬間に追尾弾を放つ,一定時間攻撃を強力な貫通弾に変えるなどの効果を発揮。防御系であれば,周囲の弾をかき消したり,一定時間そこに飛んできた弾を防ぐ盾を配置したりといった具合だ。
スペルカードは使っても消滅せずにデッキに戻るが,戦闘中に使える魔法として表示されるのは,デッキから引いた3枚のカードだけ。使えば次のカードを引けるものの,敵の猛攻を耐えたいのに防御系の魔法がないとか,あるいはコストの高い魔法ばかりで使えないといった事態も発生する。使用頻度の高い魔法は,何枚もデッキに入れることで引く確率を上げられる。自分のプレイスタイルに合わせたデッキ構築が楽しめるだろう。
今回は体験できなかったが,ナイトウィッチが人々の信頼から力を得る能力を駆使して,不誠実な方法で好感度を上げるなんてこともできるという。デッキにしても立ち振る舞いにしても,自分らしいナイトウィッチの冒険になりそうだ。
「The Knight Witch」Steamストアページ
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