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gamescom 2024でレイトレーシングや「DLSS」対応タイトルが発表に。「Mecha BREAK」ではAI技術を用いたNPCも登場する
NVIDIA RTX&DLSS対応タイトルが続々登場
まずは,レイトレーシングやNVIDIA独自の超解像技術「DLSS」対応新作タイトルに関する情報から。
11月1日に発売予定の「Dragon Age」シリーズ最新作「ドラゴンエイジ:ヴェイルの守護者」(Dragon Age: The Veilguard)や,サバイバルMMORPG「Dune: Awakening」がDLSS 3とレイトレーシング,NVIDIA独自の低遅延技術「NVIDIA Reflex」に,そして発表されたばかりのWindows版「FINAL FANTASY XVI」が,DLSS 3と,AIベースのアンチエイリアシング技術「DLAA」,Reflexに対応するという。
そのほかにも,とくに新しい情報ではないが,「Half-Life 2」のリマスター版「Half-Life 2 RTX」や,「スター・ウォーズ 無法者たち」(Star Wars Outlaws)のDLSS 3.5およびレイトレーシング対応も,改めてアナウンスされている。
これに合わせてNVIDIAは,GeForce RTX 4090/4080/4070シリーズ搭載グラフィックカード,または搭載PC購入で,スター・ウォーズ 無法者たちのダウンロードコードがもらえるバンドルキャンペーンを開始した。
キャンペーン期間は2024年9月19日まで。
「Mecha BREAK」にNVIDIAのAIキャラクター技術を採用
NVIDIAは,AI技術をゲームに応用する様々な取り組みを進めているが,そのひとつである「NVIDIA ACE」(NVIDIA Avatar Cloud Engine)を実際のゲームに応用した事例が登場し始めた。そのひとつが,ロボット対戦アクション「Mecha BREAK」のNPCだ。
NVIDIAが紹介したデモは,同社独自の生成AIによるキャラクターの表現技術「NVIDIA Digital Human」とACEを組み合わせた技術を,Mecha BREAKに登場するNPC「Martel」に適用してプレイヤーキャラクターと対話させるというものだ。このデモでは,以下の技術が使われている。ポイントのひとつは,「小規模言語モデル」を用いて,クラウドサーバーではなくPC上で動作するチャットモデルを利用している点だ。
- Whisper ASR:自動音声認識
- Nemotron-4 4B Instruct:自然な言語でプレイヤーと対話する小規模言語モデルベースのチャットモデル
- Audio2Face-3D:音声に合わせて3Dモデルの表情を動かす
- ElevenLabs TTS:テキストデータを音声で読み上げる
こうした技術の組み合わせにより,ゲームキャラクターをあらかじめ収録した音声ではなく,AIによる合成音声で自然に喋らせたうえ,表情にも適切な演技を加えられるとのことだ。
そのほかにも,SoC(System-on-a-Chip)大手のMediaTekが,NVIDIA独自のディスプレイ同期技術「G-SYNC」対応ディスプレイコントローラを製造することや,G-SYNCに残像感低減技術を組み合わせた「G-SYNC Pulsar」対応ディスプレイを,Acer,AOC,ASUSTeK Computerがリリースする予定であることが発表された。
G-SYNC Pulsar対応ディスプレイは,360Hz表示液晶ディスプレイでありながら,バックライト点滅技術を組み合わせて1000Hz並みに残像感のない映像を表現できるという。対戦イベントに出場するようなeスポーツプレイヤーなら,恩恵が得られそうだ。
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