プレイレポート
[TGS2022]「ライザのアトリエ3」プレイレポート。ブースには等身大ライザ3体が勢ぞろいで,太もも圧がヤバイ
「ライザのアトリエ3 〜終わりの錬金術士と秘密の鍵〜」公式サイト
今回の試遊版は東京ゲームショウ出展用の特別バージョンで,デモが始まるとライザが来場者に向けて話しかけてくるのだが,最初の注目ポイントはここだ。本作のライザは抜群に可愛い。べつに筆者の好み的な話ではなく,今年2月に発売された「ソフィーのアトリエ2 〜不思議な夢の錬金術士〜」で,キャラクターたちの表情をこれまで以上に作り込んだ経験が活きているのだろう。前作「ライザのアトリエ2 〜失われた伝承と秘密の妖精〜」よりも,表情豊かになったように感じられる。
冒険が始まると,おなじみの面々が姿を見せる。相変わらず清楚なお嬢様といった雰囲気のクラウディア,頼りがいのあるレント,前作で見た目も大きく成長したタオ,そしてすっかりクール系イケメンになったボオス……って,なんでだよ。
何の説明もなく,しれっと「仲間です」みたいな顔をしてパーティメンバーにいたが,本作ではボオスがプレイアブルキャラクターとして参戦している。もともとは,ライザたちが住むクーケン島の権力者の息子として,高圧的な態度を取る嫌なヤツだったボオスだが,あるきっかけで和解することになる。前作ではだいぶ仲良くなっていたので,仲間になるのは納得という感じだ。
本作では,これまでよりも広大で探索しがいのあるフィールドが導入されている。すべてがつながったオープンワールドではないが,これまでのような小さなサイズのマップをシームレスにつないで,1つの地域にまとめたような作りで,見えるところにはだいたい行けてしまう。スタミナや落下ダメージもないので,何かがありそうなところは行きたくなるだろう。
マップが広くなったぶん,移動に時間がかかるが,その補助をしてくれるのがジップラインとランドマークだ。
ジップラインは,マップ上の特定の地点同士を結ぶ高速移動手段で,場所は固定だが,移動がスムーズになる。ランドマークは,マップ上に点在しているファストトラベルのポイントだ。ランドマークを見つけると,仲間との会話やクエストも発生するので,ランドマークを目指して探索するのが本作の基本になりそうだ。
ランドマークのもう1つの重要な役割が,鍵の生成だ。鍵は戦闘中に確率で入手するか,ランドマークごとに時間経過で溜まるパワーを消費して生成できる。
その鍵が何に使えるのかというと,探索,戦闘,調合と,本作のさまざまな部分に関わってくる,名前のとおりのキーアイテムだ。フィールドでは,結界を解くのに使える。試遊では,分かりにくい小道の先に,赤い結界によって閉ざされた洞窟の入口を見つけたのだが,ここで鍵の出番だ。持っている鍵に,この赤い結界を解けるものがあれば解除して,中に入れるようになる。中は小部屋になっていて宝箱が見つかった。
ほかにも,フィールド上で鍵を使うと,持っているアイテムをその場からコンテナに送ったり,一定時間,得られるアイテムの品質が上がったりと,鍵ごとに便利な効果が得られた。
続いて戦闘は,「ソフィーのアトリエ2」のようにフィールドからシームレスで始まるようになった。マップ切り替えのロードがなくなったことと合わせて,かなり快適にプレイできる印象だ。
戦闘システム自体は前作をベースにしており,その戦闘限りのAPを溜めてスキルを使ったり,仲間から行動リクエストの「アクションオーダー」が届いたりといった仕組みは引き続き採用されている。
さらに,ここでも鍵が活躍する。鍵を消費することで,鍵ごとの効果を得てキャラクターが強化され,また,一定時間APが使い放題になって,スキルを連発できるのだ。
戦闘に参加できるキャラクターは前衛3人+サブメンバー2人で,前作よりも1人増えた。本作はプレイアブルキャラクターが11人存在することがアナウンスされているので,誰を入れるかで迷いそうだ。
調合も「秘密」シリーズらしく,投入回数ぶんの材料を「マテリアル環」に入れて,良いアイテムを作り出す仕組みになっている。前作で登場した,完成アイテム同士を掛け合わせる「エボルブリンク」はなくなったが,本作では鍵を材料に投入して強力なアイテムを作れるようだ。
さて,今回の出展で,もう1つの目玉が3体勢ぞろいの等身大ライザだ。これまで,「秘密」シリーズが出るたびに制作されてきた等身大ライザだが,もちろん本作のバージョンもあり,なぜか会場にはすべてが並んでいる。この圧はかなりヤバイ。太もも,太もも,そして太ももだ。ブースの端に置いてある本作のライザは,うしろからも見られるようになっているので,背面太もももこれまたすごい。会場に来た人は,ぜひこの太もも圧を堪能してほしい。
並べて見ると,最初のライザからずいぶん成長して,小娘からお姉さんになっているのも感じられるだろう。
最後に,ブースで出会ったプロデューサーの細井順三氏のコメントをお届けしよう。
4Gamer:
等身大ライザ3体は,圧がすごすぎます。
細井順三氏(以下,細井氏):
3体並べられる機会はめったにないので,ぜひ写真に撮ってください。
4Gamer:
確かに,「秘密」シリーズが本作で完結するなら,ここだけになるかもしれません。以前販売していた等身大ライザの価格は275万円でしたから,3体並ぶと……と考えてしまいますね(笑)。
今回の出展は制限時間15分となっていて,ボリュームアップした本作では,見せたいところが見せきれていないのではという気がします。本作でプレイヤーに注目してもらいたい部分はどこでしょうか。
マップが地続きになり,あそこに行ってみたいという欲求や,発見の喜びが強く感じられることです。戦闘やフィールドがシームレスだからこそできたことですね。
また,本作の新要素となる鍵は,探索で良いアイテムを手に入れたり,パワーアップして強敵を倒したり,調合の結果を良くしたりなど,すべてで使えるようになっていますから,そこも見てください。
4Gamer:
鍵について詳しく教えてください。
細井氏:
今回の舞台となるカーク群島は,クーケン島の近くに突如として現れた謎の場所です。そこに調査に赴いたライザが,なぜか閃いて作ってしまったのがこの鍵です。鍵の謎を追い求めて,本作の物語が展開していくことになります。
本作では,再びシナリオライターに高橋弥七郎さんを招いていますが,1作目にあった,たたみかけるように謎が開示されていく感じを,本作でも味わえると思います。
4Gamer:
システムでもシナリオでも,鍵は重要な存在なんですね。
細井氏:
3作目ということで,大きくゲームを変えてしまうのではなく,それまでの文脈をよりリッチにしたいと考えました。鍵は,シナリオと連動して,システム面を全体的に楽しくしてくれる要素になっています。
4Gamer:
鍵はどこでも使う共通リソースになるわけですが,頻繁に手に入るんですか。
細井氏:
はい。敵からもランドマークからもバンバン手に入ります。ランドマークで手に入るということは,ファストトラベルで各ランドマークを巡って増やしていくことも可能なので,不足して困ることはないはずです。
4Gamer:
今回の体験版では,ボオスがプレイアブルキャラクターになっていて驚きました。
細井氏:
本作では,早くから仲間になります。1作目から考えると,一番成長しているキャラクターはボオスかもしれません。もともとは高圧的だった彼が,和解してから一緒に冒険できるようになってどんな気持ちでいるのか,ぜひ見てあげてください。
ボオスだけでなく,1作目の登場人物の謎も本作で解明されます。
4Gamer:
ボオスはもともとNPCですから,トリダモノさんデザインのキャラクターではなかったですよね。本作でトリダモノさんが新たにデザインされたんですか。
細井氏:
そうです。トリダモノさんが初めて描くキャラクターで,設定も決まっていましたから,すぐにイラストを完成させていました。
4Gamer:
逆に成長したメインキャラクターたちは,今回も苦労されていそうですね……。
最後に,「アトリエ」ファンに向けてメッセージをお願いします。
細井氏:
これまで,さまざまなご意見,ご感想をいただいてきた「秘密」シリーズですが,その集大成にふさわしいものになっていると思っています。ファンの皆さんはもちろん,本作から遊ぶ人でも楽しめますので,ぜひ手に取っていただきたいです。
4Gamer:
ありがとうございました。
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