プレイレポート
［プレイレポ］神宮球場＆つば九郎にヤクルトファンも大興奮！ 野球×エンタメの新感覚恋愛ADV「My9Swallows TOPSTARS LEAGUE」先行体験
オトメイト（アイディアファクトリー）より2024年8月29日に発売予定のNintendo Switch用ソフト
「My9Swallows TOPSTARS LEAGUE」は，プロ野球球団
「東京ヤクルトスワローズ」とコラボした
“野球とエンタメの新感覚恋愛ADV”だ。プレイヤーはヤクルト球団の広報として選手たちと交流しながら，野球とライブステージで競われる架空のリーグ「トップスターズリーグ」の勝利を目指していく。
実在するプロ野球球団「東京ヤクルトスワローズ」とのコラボタイトルということで，「オトメイトパーティー2022」での発表時には，乙女ゲームファンだけでなく野球ファンの間でも大きな話題になった。「東京ヤクルトスワローズと乙女ゲームのコラボってどうなるの？」「野球はあまり詳しくないんだけど大丈夫かな」と，ワクワクそわそわしている人も多いのではないだろうか。
4Gamerは一足先に本作をプレイする機会を得たので，本稿では気になるストーリーや選手たちとの恋模様をレポートしていく。なお，物語の核心には触れないものの，あらすじ以上の記載や画像などが含まれる。ネタバレなしで楽しみたい人は，ご注意いただきたい。ネタバレを読みたくない人には，
「真剣に野球＆ステージに取り組む選手がカッコイイ！」ということだけ，ここで伝えておこう。
野球にも，ステージにも全力投球な姿が熱い！
筆者は野球が好きで，応援している球団も東京ヤクルトスワローズだったりする。そのため，好きなメーカー×好きな球団という推ししかいないコラボに大喜びし，発表された際，編集部に「記事を書かせてください！」とお願いしたのはいい思い出だ。
一方で不安も正直あった。近年女性ファンがかなり多くなってきたとはいえプロ野球と乙女ゲームのコラボは異色という印象も強く，「野球がオマケ的なものになってしまわないかな」と思ったからだ。
結論を言えばそれはいらぬ心配で，主人公も選手たちも野球とエンタメに真摯に向き合う姿が丁寧に描かれており，全員応援したくなる爽やかな作品となっていた。
オトメイト作品プレイヤーならおなじみ，チャート機能やバックログ，ジャンプ機能など，便利な機能がそろっており，快適にプレイできる
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主人公は，「株式会社ヤクルト球団」に入社した新卒の女性だ。ちなみに主人公のデフォルト名の「つばめ」（名前変更可能）は，彼女の両親が熱烈な東京ヤクルトスワローズファンだということが関係しているのでは……と想像してほほ笑ましくなった。
そんな両親のもとで育ったため野球知識は多少あるものの，野球自体には興味が持てなかった主人公。しかしある人との出会いから「株式会社ヤクルト球団」に就職し，プロ野球の世界に飛び込んでいく。そのため野球に詳しくないプレイヤーでも，主人公に親近感を抱くだろう。彼女の視点で一緒に野球の魅力を学びながら，世界観や物語にじっくり浸れるはずだ。
主人公が入社したその日，プロ野球に新しくトップスターズリーグが誕生することが発表される。新たなリーグ
「トップスターズリーグ」は，野球の試合だけでなく，歌とダンスの部門でも競い合う必要があり，より強いエンターテインメント性が求められるという。ある事情からヤクルト球団の参戦も決まり，新人である主人公は新リーグの広報をメインとするマネージメントを担当することになる。
いろいろとスケールの大きな話の連続に圧倒されたが，筆者（プレイヤー）と同じくらい主人公や球団職員も驚き戸惑っていて安心した（笑）。もし現実で実際そんな状況になったら「そういう反応になりますよね」と共感するとともに，新リーグの誕生は野球好きとしても楽しいことが始まりそうだとワクワクした。
決定したばかりのためまだ監督もおらず，歌やダンスのレッスン環境も整っていない状態から，主人公は新リーグの開催に向けて球団の同僚たちと一緒に準備を進めていく。そのなかで，さまざまな理由から「トップスターズリーグ」に挑む選手たちと出会っていくことに……。
集まったメンバーは，野球の道を一度諦めた者，独立リーグ（日本野球機構に所属しない独自のプロリーグの総称）に所属していた者，プロ野球選手にあと一歩届かなかった者といった野球経験者だけでなく，野球未経験ながらアイドルユニットのリーダーなど，少々事情を抱えた選手たちばかり。しかし，物語が進むにつれて選手たちは野球に超真剣に向き合っていくので，その姿がとてもカッコいい。「トップスターズリーグ」という新たなステージを見つけ，野球選手として輝きを放つ彼らを見守れるのは，野球ファンとしても胸が熱くなった。
野球だけでなく，歌＆ダンスのパフォーマンスも見どころ満載だ。アイドルさながらのステージ衣装も用意されていて，野球のユニフォームとは違った魅力が引き出されている。
ちなみに現実のプロ野球選手は，スーツ姿で移動や会見をすることが多いが，本作でもスーツ姿がしっかり用意されている。ユニフォーム，ステージ衣装，スーツ，そして私服やスポーツフェア，1作品でいろいろな姿が見られるのが最高だった。
チームには野球一筋の選手も，歌やダンスパフォーマンスが得意な選手もいるため，ときには考えや練習の方向性の違いから対立することも……。そんな彼らが，どのようにチームとして1つになっていくのか，そして勝利を掴むことができるのか，野球応援のときのような高揚感のある熱いドラマを体験できるので楽しみにしてほしい。
歌って踊れる野球選手たち。同士の交流も見どころ
恋のお相手となるのは，「トップスターズリーグ」のヤクルトスワローズに所属している9人の選手だ。ちなみに野球の試合は，1チーム9人の選手が出場でき（もちろん交代もあり），タイトルにある“ナイン”とはフィールド上にいる選手たちを意味する通称だったりする。
頑張りすぎるエース
柊 翔琉（ひいらぎ かける）／CV：松岡禎丞
主人公の幼なじみ。元水泳選手の両親から幼少期より水泳の英才教育を受け，父の経営するスイミングスクールのコーチをしていた。しかし野球への憧れを諦めきれず，新リーグに挑戦する
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| PROFILE |
| 守備 |
ピッチャー |
背番号 |
S01 |
| 年齢 |
22歳 |
身長 |
178cm |
| 体重 |
71kg |
投打 |
右投／左打 |
負けず嫌いな社長「王子」
仲大路 蓮（なかおおじ れん）／CV：笠間 淳
日本有数の大企業の御曹司であり，若くしてグループ会社の取締役社長も務めている。バケットリスト（死ぬまでにしたい101のリスト）を作成しており，その1つプロ野球でトップになるという目標を実現させるため，新リーグの入団テストに参加した
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| PROFILE |
| 守備 |
サード |
背番号 |
S05 |
| 年齢 |
25歳 |
身長 |
182cm |
| 体重 |
75kg |
投打 |
右投／左打 |
けだるそうな実力派
甘城奏汰（あまぎ かなた）／CV：八代 拓
めんどくさがりで，体育会系のノリが苦手。中学時代から野球部に所属しているが，今まで目立った成績は残しておらず，本人も頑張っても意味がない，そこそこでいいと考えているよう。感情の起伏に乏しいが，時々毒舌
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| PROFILE |
| 守備 |
ファースト |
背番号 |
S03 |
| 年齢 |
21歳 |
身長 |
176cm |
| 体重 |
70kg |
投打 |
右投／左打 |
野球マニアなマイペース選手
永末尋斗（ながまつ ひろと）／CV：島倉凱隼
京都東山出身で，おっとり，のんびりした性格をしている。実家は200年以上続く老舗の漬物屋。かなりの野球マニアで，社会人クラブ「多摩プラネッツ」に所属しており，アルバイトをしながら練習に励んでいた
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| PROFILE |
| 守備 |
ショート |
背番号 |
S06 |
| 年齢 |
19歳 |
身長 |
167cm |
| 体重 |
63kg |
投打 |
右投／右打 |
皆の頼れるアニキ分
司良堂 達治（しらどう たつじ）／CV：羽多野 渉
元暴走族の総長で，面倒見がよく，人を放っておけない性格。現在はスワローズとゆかりがある商店街「足立ミラロード」の振興会事務局に勤めている。独立リーグ「山気プラネッツ」に所属していたが，新リーグの入団テストを受けることに
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| PROFILE |
| 守備 |
キャッチャー |
背番号 |
S02 |
| 年齢 |
23歳 |
身長 |
175cm |
| 体重 |
69kg |
投打 |
右投／左打 |
不思議アイドル
ミラ／CV：堀江 瞬
人気アイドルユニット「ディープロスト」のメンバー。思いついたら即実行タイプで，周囲を振り回すこともあるようだ。高校生までは野球部に所属しており，そのときに叶えられなかった夢を実現させたいと思っている。新リーグのニュースを聞き，クランの助力を得て参加した
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| PROFILE |
| 守備 |
セカンド |
背番号 |
S04 |
| 年齢 |
18歳 |
身長 |
171cm |
| 体重 |
65kg |
投打 |
右投／左打 |
海外も認める天才ダンサー
クラン／CV：小松 昌平
自分にも他人にも厳しいアイドルユニット「ディープロスト」のリーダー。パフォーマンスでファンを魅了すればいいと考えており，ファンサービスはほとんどしない。野球経験はほとんどなく，新リーグにも参加するつもりはなかったが，ミラの熱意に負けて参加した
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| PROFILE |
| 守備 |
レフト |
背番号 |
S07 |
| 年齢 |
18歳 |
身長 |
178cm |
| 体重 |
66kg |
投打 |
右投／左打 |
元気で謙虚な節約家
時透晴生（ときとう はるき）／CV：廣瀬大介
いつも明るく元気な好青年。もんじゃ焼き屋「かな円」でアルバイトしながら，独立リーグ「埼玉ビッグヤンキース」に所属して練習に励んでいた。貧乏生活のため，激安スーパー巡りをするなど節約にくわしい
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| PROFILE |
| 守備 |
ライト |
背番号 |
S09 |
| 年齢 |
20歳 |
身長 |
181cm |
| 体重 |
73kg |
投打 |
左投／左打 |
ミステリアスな元プロ選手
紗武郁実（さたけ いくみ）／CV：熊谷健太郎
BAR「リブラ」でバーテンダーとして働いている。ノリがよく，明るい性格の持ち主。祖父は有名な元プロ野球選手で，彼もかつて「佐光ロイヤルズ」というプロ野球球団に所属していた
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| PROFILE |
| 守備 |
センター |
背番号 |
S08 |
| 年齢 |
24歳 |
身長 |
179cm |
| 体重 |
73kg |
投打 |
右投／右打 |
物語はまず共通ルートで，主人公が「東京ヤクルトスワローズ」に就職するところから，新リーグ「トップスターズリーグ」が発足し，選手たちが参加するまでの過程が描かれていく。共通ルートはかなりボリュームがあり，しっかりと人となりを知ったあと，それぞれの相手と仲を深めていくことができる。
途中で選択肢が発生し，相手の気持ちをくみ取ったものを選ぶと好感度がアップ。好感度はエンディングに関係するので，選択は慎重に
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共通ルートをすべて終えると，いよいよ個別ルートへ。個別ルートの選択画面が，野球ファンも大好きなアイテム
「ベースボールカード」で，個人的にテンションが上がってしまった。このカードの実物は，オトメイト スイートBOXに特典としてつくので，気になる人はぜひチェックしてほしい。
個別ルートでは，選手の内面により踏み込んでいく内容になる。スター選手として活躍する彼らと球団広報である主人公，立場の違いによる切なさを体験するシーンもあり，甘いだけでない恋が展開していくので期待して欲しい。
個人的に注目してほしいのは，選手同士の交流だ。仲良しや，味わいがあって面白い組み合わせが複数あり，物語の要所で彼らの関係性がうかがえるシーンも用意されている。
また野球をテーマにした作品らしく，カットインや効果音，球場のバックスクリーンに映し出される画像もかなり凝っている。試合のときと日常，オンとオフのギャップがある選手も……。誰より近くで彼らの活躍を見守り，支えてあげよう。
つば九郎に神宮球場に
ヤクルトファンにはうれしい要素もいっぱい
ファンとして紹介しないわけにいかないのが，球団マスコットである
「つば九郎」（CV：なし）だ。つば九郎は実際に東京ヤクルトスワローズで活躍しているマスコットキャラクターであり，かわいらしいフォルム，スケッチブックに書く
切れ味抜群のコメントなどで，東京ヤクルトスワローズファンから愛されている。スケッチブックのコメントは，本作でもしっかり表現されていて笑ってしまった。つば九郎は新リーグに挑むヤクルトのマスコットキャラクターも兼任するので，その活躍（？）にも注目せずにいられない。
ちなみに，とってもかわいい「つば九郎」のグッズは球団のオフィシャルショップ（外部リンク）で発売されている。今すぐでも推し活可能だ
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また，神宮球場や応援に使うアイテムの傘，神宮外苑のイチョウ並木など，ヤクルトファンにはおなじみの景色がさまざまなシーンに登場するのも嬉しかった。
プロ野球×エンタメの化学反応による，文字通り“新感覚の恋愛ADV”が楽しめる本作。野球ファンもそうでない人も，皆が楽しめるステキな作品になっているので，選手たちに心ときめいた人はぜひ遊んでみよう。
（C）ヤクルト球団/（C）2022 IDEA FACTORY
4Gamer 女子部（仮）
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