プレイレポート
[プレイレポ]神隠しから始まる奇妙な恋が描かれるオトメイト最新作「9 R.I.P.」(ないん りっぷ)。妖編と異世界編の序盤をプレイ
アイディアファクトリーの女性向けゲームブランド「オトメイト」から本日(2023年6月29日)発売となるNintendo Switch用ソフト「9 R.I.P.」は,有名な都市伝説や妖,怪談話などの怪異が攻略キャラクターとして登場する恋愛アドベンチャーゲームだ。本作の物語は4つの世界線に分岐し,世界線ごとに怪異の題材や攻略対象が異なっている。本稿では,4つの世界線のうち「妖編」と「異世界編」をメインとしたプレイレポートをお届けしよう。
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4つの世界線でそれぞれ描かれる,奇妙な恋物語
本作の大きな特徴は,「学校の怪談編」「都市伝説編」「異世界編」「妖編」という4つの世界線(物語)があり,ストーリー序章での選択肢によって,いずれかの物語に突入することだ。
その後はお目当ての相手の「好感度」を上げていくのだが,本作では「精神度」(後述)というパラメータも重要になってくる(ただし,妖編は好感度のみである)。さらに選んだ選択肢によっては,突然バッドエンドを迎えてしまう「思考」という選択肢も……。さまざまな困難を乗り越えて,気になる彼との結末を目指していこう。
主人公は成海ヶ浜高校に通う2年生。オカルト趣味の親友・飛騨 咲耶果(CV:佳穂成美)から学園にまつわる七不思議を聞いたあと,その怪異らしきものと遭遇してしまうところから物語は始まる。ここで自身が選んだ行動により,4つの異なる世界線に分岐するのだ。
いざ怪異と遭遇。ここから辿る妖編と異世界編の世界は――
奇妙な体験を経て始まった序章のあと,「思考」の選択肢によって各世界線に突入する。それぞれの世界線に入ると,随所で各攻略対象キャラクター目線の物語が挟み込まれる。主人公だけでなく,気になる彼の気持ちを知れるのはありがたいポイントだ。
主人公が暮らす街・成海ヶ浜で妖と絆を育む「妖編」
「妖編」では,座敷わらしである幸麿(CV:KENN)と,こっくりさんの狐春(CV:阿座上洋平)との物語が展開していく。お参りのために訪れた神社で,神主からお祓いをしてもらったことをきっかけに,妖たちの姿が見えるようになった主人公。ひょんなことから幸麿らと出会い,彼らと生活することになってしまう。
主人公の住む現世が舞台とのことで,ほかの世界線と違って物語はもちろん,風景などのグラフィックスも終始明るい雰囲気だ。進路と家族,友人との仲に悩みながらも,それを温かく支えてくれる妖にほっこりとさせられた。万人におすすめの,安心感たっぷりの世界線だ。
死者と異形の者が住む地獄が舞台の「異世界編」
「異世界編」では,人間の夢に現れては,悪夢をみせる夢魔の魅ナミ(CV:岡本信彦)と,罪深い死者に罰を与えることで穢れを浄化する通称「HO」の大看守として働く聖ヤ(CV:立花慎之介)との物語が展開する。生きながらに死者が住む世界・地獄へ来てしまった主人公は,魅ナミに魂を狙われながらも,聖ヤの助けを借りて現世に戻るために奮闘していく。
地獄が舞台とのことで,妖編と比べると風景(グラフィックス)がシックで暗めなため,まるで別のゲームをプレイしている感覚になった。物語も,魅ナミに魂を狙われたり(夢に出てくる彼は見た目がちょっと恐ろしい!),地獄の空気に触れすぎると精神に異常をきたすと言われたり,この作品の怖さの一端を感じることができた。スリリングな物語が好きな人におすすめしたい。
現実世界に戻るために気をつけたい「精神度」
先述した「精神度」を高めすぎると,バッドエンドに突入してしまうこともあるので,バランスに注意だ。
それぞれ雰囲気が異なる4つの世界観が目を惹く「9 R.I.P.」。選んだ世界線によって話の内容がガラリと変わるので,先ほども述べたように別のゲームをプレイしているかのような感覚になる。巻き戻しやクイックセーブ&ロードなどの便利機能もあり,選択肢も簡単なので(好感度,精神度はどれが上がるのか一目で分かるうえ,基本的に2択のみ),乙女ゲーム初心者にもおすすめの1本だ。
有名な怪談話や都市伝説などをモチーフとした物語自体も先が気になる展開(人ではない彼らとの恋の行方も気になるところ!)で,筆者は時間を忘れて夢中になってプレイを進めてしまった……。少しでも気になるポイントがある人は,ぜひプレイしてみよう。
「9 R.I.P.」公式サイト
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