プレイレポート
[TGS2023]薬物にトラブル,駐車違反も見逃すな! 「RoboCop: Rogue City」は警官としてのロボコップになりきれるファン必見の作品だ
体験会では,序盤ミッションの一部をプレイすることができ,本作の開発を務めるTeyonのCEO,ミカル・タトカ氏へのインタビューも行われた。
「RoboCop: Rogue City」公式サイト
「RoboCop: Rogue City」では,1990年に公開された「ロボコップ2」と,1993年公開の「ロボコップ3」の間を埋めるオリジナルストーリーが描かれ,プレイヤーはロボコップになりきって行動を選択し,ロボコップの視点でミッションをクリアしていくことになる。
ちなみに,本作でロボコップの声優を務めるのは,映画第1作,第2作でロボコップ役を演じた,ピーター・ウェラーさんその人なのだという。ファンにはたまらないキャスティングだ。
ゲームをスタートすると,まずは,犯罪に関わっている人物の元へ向かうため,ダウンタウンを進むことに。すると,なにやら揉めごとが起きている。近寄って話しかけてみると,売店の店主から,不良が店に嫌がらせをするのでなんとかしてくれと依頼された。
ロボコップはその名の通り警察官だ。そのため,住民のトラブルを解決するのはれっきとした仕事である。少々荒っぽいことになるかもしれないが,しっかり“解決”してあげよう。なお,こういったサイドクエストを達成すると,リザルトでの評価もアップするそうだ。
ひと仕事終えたので,いよいよ目的の場所へと向かう。到着したのは治安の悪そうなゲームセンター。どうもここのオーナーが,犯罪者と関わりを持つ疑いがあるようだ。話を聞こうとすると「令状を持って来い」と,悪人の常套句を告げられてしまった。
仕方がないので周囲を調査し,犯罪が行われている証拠を探すことに。ここで役に立つのが「ロボコップ・ビジョン」だ。この機能を使って人や物をスキャンすると,対象に関するさまざまな情報を得られる。
ゲームセンター内を捜査していると,トイレで様子のおかしい若者を発見。さっそくロボコップ・ビジョンでチェックしてみると……違法薬物の反応が検知された。話を聞くに,このゲームセンターの地下に大量の薬物が保管されているらしい。こうして犯罪の証言を得たことで,その場で捜査令状が発行された。
令状を携えオーナーへ話を聞きに行こうとすると,警備員が鍵を失くしたため店の奥へは入れないという。なんとも往生際の悪いことである。入るには強化扉を破らなければならないとのたまうが,それくらいのことはロボコップには問題ない。
奥へ進むと,なんともガラの悪い人たちがたむろしているし,近づくと銃器を取り出してきた。武器を捨てろと警告するも無視され,挙句の果てには問答無用で撃ってくる始末。こうなっては仕方ないので,公務を執行しよう。
FPSパートでのロボコップは,映画でもおなじみの拳銃「AUTO-9(オートナイン)」をメインウェポンとして戦う。敵から奪った銃器をサブウェポンとして使用できるものの,オートナインはゲーム中で溜めた経験値で性能をアップさせたり,さまざまなカスタマイズを施したりと,どんどん強化されていくのが特徴となっている。
銃撃戦時には,動きをスローモーションにするバレットタイムや,思いっきりぶん殴る近接攻撃が使えるほか,オブジェクトや敵を掴んで投げ飛ばすことも可能だ。なお,映画「ロボコップ」は,比較的バイオレンスな映像の多い作品なのだが,本作もそれを踏襲しており,腕や足を狙って撃つともげたり,ヘッドショットで頭が吹っ飛んだりと,ド派手な演出を楽しめる。
奥まで進み,ゲームセンターのオーナーを仕留めたところで試遊は終了となった。
今回の体験会を通して,「RoboCop: Rogue City」は,まさに「ロボコップ」というシリーズを体現した作品であると感じた。
筆者はロボコップの映画を見たことはあるものの,その内容はあまり覚えていなかった。取材後,初代「ロボコップ」を見直してみたところ,「これ,ゲームにあったな」「これも原作ネタだったのか!」と,20分ほどの体験会だったのに見覚えのあるシーンがいくつも登場して,素直に驚いてしまった。
その上で,選択肢によってマルチエンディングとなるオリジナルのストーリーや,オートナインと自身の能力の強化など,「RoboCop: Rogue City」ならではの魅力もたくさん用意されている。原作ファンは無論のこと,本作で初めてシリーズに触れるという人も,充分に楽しめる作品だと言えるだろう。
「RoboCop: Rogue City」のPlayStation 5向けパッケージ版は,2023年11月30日に発売予定だ。ロボコップになりきってデトロイトの治安を守りたいという人は,ぜひ本作を遊んでみてほしい。
ロボコップの“レトロフューチャー”な世界をぜひ体験してほしい。Teyon CEO,ミカル・タトカ氏インタビュー
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。まずは,「RoboCop: Rogue City」を開発しようと思ったきっかけを教えてください。
ミカル・タトカ氏(以下,タトカ氏):
ひとつは,80年代の映画の名作であるということ。もうひとつは,「今のゲーマーにとって新しいものを提供できる」と感じたからです。というのも,「ロボコップ」という作品における“レトロフューチャー”な世界観は,ゲームの世界では新しいものになるだろうと考えたのです。
4Gamer:
そんな「RoboCop: Rogue City」の魅力はなんですか。
タトカ氏:
なんといってもロボコップになりきれるところでしょう。プレイヤーはロボコップの視点で行動し,ロボコップとしての任務をこなしていきます。本作のストーリーは,映画「ロボコップ2」と「ロボコップ3」の間のお話なので,プレイヤーの選択によっていくつものエンディングに変化していくこともポイントです。
4Gamer:
ゲームをプレイして,アクションシーンだけでなく,警察としての仕事をこなすシーンが用意されているのが印象的でした。それがロボコップに“なりきる”ということなんですね。
タトカ氏:
その通りです。メインのクエストとして追う大きな犯罪だけでなく,駐車違反のようなサイドクエストもたくさん用意しています。あくまでコアの部分はFPSですが,警官としてのロールプレイもぜひ楽しんでもらいたいです。
4Gamer:
なるほど。そんな「ロボコップ」を忠実に再現している本作ですが,開発するうえで大変だったことはありますか。
タトカ氏:
開発では,「映画のファンが喜ぶような世界の再現」に注力しました。先ほども言いましたが,ロボコップの世界観として“レトロフューチャー”というものがあって,「80年代の人々が想像した未来」が舞台なんです。そうした時代背景に沿った服装だったり,街並みだったりを作り出すのが大変でした。
4Gamer:
ファンの目は厳しいですからね(笑)。では,最後に読者へ向けてのメッセージをお願いします。
タトカ氏:
まずは,やはり原作ファンの方へ本作をおすすめしたいです。ロボコップが好きな人なら,必ずハマれる作品だと自負しています。同時に,ロボコップというIPを知らないゲーマーの方にもぜひプレイしてもらいたいです。“レトロフューチャー”という,ゲームでは比較的珍しい世界観を表現しているので,新鮮な気分を味わえると思います。
4Gamer:
本日はありがとうございました。
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(C)2023 Published by Nacon and developed by Teyon.All Rights Reserved.ROBOCOP ‐ ROBOCOP 3 (C) 1987-1992 Orion Pictures Corporation.ROBOCOP is a trademark of Orion Pictures Corporation.RoboCop: Rogue City TM & (C) 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
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