プレイレポート
モバイル向けタイトル「ディビジョン リサージェンス」は正統なディビジョンシリーズの続編だ。試遊とQ&Aセッションから分かった情報をお届け
本稿では「ディビジョン リサージェンス」について,会場で明かされた新情報や試遊レポート,開発者とのQ&Aセッションの模様をお伝えする。なお,「レインボーシックス モバイル」の記事を掲載しているので,そちらもチェックしてみてほしい。
どこでも遊べる「レインボーシックス モバイル」は,しっかりとシージのDNAを引き継ぐ。先行インプレッションと,気になる仕様の情報をお届け
2022年10月7日より国内での先行プレイがスタートする「レインボーシックス モバイル」。これに先立ち,メディアやインフルエンサー向けのシークレットパーティーが行われ,本作の試遊と開発者へのQ&Aセッションに参加してきたので,その模様をお届けしよう。
「ディビジョン リサージェンス」はアメリカ・ニューヨークに派遣された「First Wave」SHDエージェントの活躍を描く,モバイルプラットフォーム向けの「ディビジョン」シリーズ最新作だ。同シリーズのプレイヤーであれば,「First Wave」の文字にピンと来たかもしれないが,プレイヤーはシリーズ初となる“第一波”のエージェントとして戦いへ身を投じることになる。
ゲームシステムは「ディビジョン2」を基本としつつ,オリジナルのストーリーや新たな敵勢力が登場。本作から「ディビジョン」シリーズに入る新規プレイヤーはもちろんのこと,シリーズに親しんでいるユーザーも楽しめるものとなっている。舞台は「ディビジョン」のニューヨークとなるが,システムは「ディビジョン2」がベースなので,双方をプレイしているエージェントは一種の新鮮さを味わえるはず。
もちろん「ダークゾーン」も健在で,スリルと強力な装備を求めるエージェントも,回収のロープを切断することが大好きなローグエージェントも満足できるだろう。
「装備を掘って,自分だけのビルドを組み上げる」,装備ビルドとハクスラ要素も,もちろん健在だ。確認した限りでは「ダイアモンドバック」「レディーデス」「ブレットキング」といった「ディビジョン2」のエキゾチックウェポンが本作にも登場するようだ。また,「LVOA-C」はフルオートのアサルトライフルへ変更といったように「ディビジョン」を彷彿とさせる変更も見受けられた。今なお極寒のニューヨークを彷徨っている筆者としては,“軽機関銃万歳”や“最後に勝つのは店側だ”の登場も期待したい。
「ディビジョン2」のスペシャリゼーション制を踏襲しているものの,各スペシャリゼーションの固有アビリティは従来の「シグネチャー“ウェポン”だけではない」とのことなので,そうした新たな要素にも期待をしたい。
さて,「ディビジョン リサージェンス」を試遊した第一印象は「すごい! ディビジョンそのままだ!」である。特有の慣性が効いている操作感,遮蔽物にカバーリングしていくアクションなどは「ディビジョン」シリーズそのものだ。
形骸化しつつある文明と最新技術で武装したエージェントたちの対比が美しいグラフィックスで表現されており,「モバイル端末でここまで綺麗にオープンワールドを描けるのか」と驚かされた。唯一気になったのは,シリーズ特有の「パスン!」というヘッドショットキルのサウンドエフェクトが,「カコン!」という“金属製のタライを叩いたような音”になっていたことだが,開発中のビルドとのことなので今後変更となる可能性もあるだろう。
しかし,このような問題は些細なことだ。いつでもどこでも,モバイル端末と通信環境さえあれば,都市部だろうと山の上だろうとニューヨークを駆け回れる本作の登場は,全世界のSHDエージェントにとってこの上なく喜ばしいものだろう。掌の中で紡がれる新たなディビジョンの物語を心待ちにしてもらいたい。
前述した「レインボーシックス モバイル」の記事でもお伝えしているが,会場では開発者とのQ&Aセッションが行われた。本稿では「ディビジョン リサージェンス」に関する内容を抜粋してお届けしよう。
──「レインボーシックス モバイル」は初期の「レインボーシックス シージ」を彷彿とさせ,「ディビジョン リサージェンス」の舞台はワシントンからニューヨークに戻るということで,“原点回帰”のような印象を受けます。これはユービーアイソフトのモバイルゲーム全体として意識的に行っているのでしょうか。
ナヴレズ氏:
これまでコンソール機やPCなどで体験したことを,モバイルでも体験したいと考えるプレイヤーが多くなってきたと感じています。我々は30年以上,こうしたゲーム開発に取り組んでいるので,この経験はモバイルゲーム開発にも活かしていくことができるでしょう。4,5年前と比べ,端末の性能が大きく向上したことで,プレイヤーが求めるクオリティのゲームをモバイルでも提供できるようになったことも大きな要因と言えます。そして,まだ我々のことを知らない新規ユーザーへゲームを届けるにあたって,モバイルというプラットフォームは非常に魅力的な存在です。
──ローカライズはどのような状況でしょうか。
ナヴレズ氏:
「ディビジョン リサージェンス」は米国が舞台のタイトルであることを踏まえ,より忠実な体験を届ける目的で音声は英語のみとなります。これは本作が配信される各国の共通事項です。もちろん,字幕やUIについてはしっかりとローカライズされていますので,ご安心ください(筆者注:“関西弁”は聞けないということである)。
──マネタイズ(課金要素)はどのようなものですか。
ラベルニュ氏:
まだ詳細にお話できる段階ではないですが,プレイヤーにとってフェアなマネタイズになるよう取り組んでいます。「ディビジョン」「ディビジョン2」で登場した方法を基本にしつつ,独自の方法も設ける予定です。
──「ディビジョン リサージェンス」ではハンドガンやソードオフショットガンなどを装備可能な「サイドアーム」枠がなくなっているように見受けられます。これらはカットされたのでしょうか。
ラベルニュ氏:
サイドアームがなくなったわけではありません。まだ詳細はお伝えできませんが,従来のシリーズとは違った形で実装される予定です。
──「ディビジョン」ではシグネチャースキル,「ディビジョン2」では各スペシャリゼーションに「シグネチャーウェポン」という形で強力なアビリティが実装されていました。「ディビジョン リサージェンス」でスペシャリゼーション制を継続した経緯を教えてください。
ラベルニュ氏:
興味深い質問をありがとう。「ディビジョン リサージェンス」は「ディビジョン2」のスペシャリゼーションシステムをさらに拡張したいと考えています。「ディビジョン2」と似たアビリティを持つスペシャリゼーションもあれば,新たなアビリティを持つスペシャリゼーションもあります。シグネチャー“ウェポン”だけでなく,シグネチャー“SHDガジェット”も登場予定です。いずれにせよ,より直感的に使用できるように開発を進めています。
──「ディビジョン」シリーズは世界観が魅力の一つですが,過去作に登場したechoなどの世界観をより深める収集アイテムは登場しますか。
ラベルニュ氏:
もちろん「ディビジョン リサージェンス」でも収集要素は用意しています。これらを通じて世界観により深く触れることができます。
──「ディビジョン」では「アンダーグラウンド」「サバイバル」といったプレイの幅を広げるDLC,「ディビジョン2」では「ウォーロード オブ ニューヨーク」といった大型拡張DLCが登場していました。本作でもこれらのような要素は登場しますか。
ラベルニュ氏:
まだ詳しくはお話できませんが,本作は運営型のサービスとして長期間に渡って世界を拡張し,より多くのコンテンツでプレイを楽しんでいただきたいと思っています。なので,もちろんそのような方針はあります。
「ディビジョン リサージェンス」公式サイト
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(C)2022 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Ubisoft and the Ubisoft logo are registered trademarks in the US and/or other countries.
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